シブヤ大学

おとなの社会見学 ! 06 ~日本科学未来館で惑星と生命を学ぼう~

15:10-18:30
  • 日本科学未来館
  • 丸山 茂徳 [地質学者]、井田 茂 [惑星科学者]
参加費
無料
定員
80名
参加対象
地球、宇宙、日本科学未来館に興味がある方。

当日の持ち物
筆記用具をご持参ください。
申し込み方法
上記受付期間中、WEBフォームより抽選予約制で申し込みを受付いたします。
※抽選後にキャンセルが発生した場合は先着順で受付再開します。
※1回のお申し込みにつき、1名様のご入場となりますのでご了承ください。同じ方が同じ授業に2回申し込みは出来ません。
【入場】教室へは、授業開始時間までに必ずお入り下さい。授業開始後の入場は制限させていただきます。なお、10分を超えて遅刻された場合は受付終了となり、授業へ参加することが出来ませんのでご注意下さい。
【交通手段】当日、教室への交通手段は電車、バスなど公共機関をご利用下さい。近隣への配慮のため、車・バイク・自転車でのご来場はご遠慮願います。
【撮影等】会場への撮影、録音機器のお持込は固くお断りさせて頂きますので、ご了承下さい。
※1:本授業の抽選は9月17日(水)に行います。(抽選予約受付は9月16日(火)24時までとなります。)
※2:抽選後、定員に満たない場合やキャンセルが発生した場合は、9月25(木)0時まで先着順でお申し込みを
受付いたします。
温暖化など環境問題が大きくクローズアップされている昨今、以前よりずっと、地球について意識する機会が増えています。でもどこか、自分たちが生きている今という時代、場所、生活に価値を置いて、無意識にそれだけを起点に考えていることが多いのではないでしょうか? 

そこで今回は、地球46億年まるごと、さらには宇宙からの俯瞰(ふかん)的な視点も組み合わせながら地球をとらえている第一線の科学者の先生たちを迎え、日常のスケールから一歩踏み出した授業を行います。

さまざまな生物が棲んでいる地球。当たり前のように思われているこの事実は、生物学や惑星科学の視点でとらえてみると、実はわかっていないことだらけです。今から約46億年前、太陽系の惑星は同じ時期に同じように誕生したにもかかわらず、地球の兄弟惑星といわれる金星や、かつては水があった火星にも生命が見つかっていません。なぜ地球にだけ生命があるのでしょう?
そしてそれは、宇宙のなかでどれくらいの確率で起こることなのでしょう?

科学とは、「極力、主観を排して客観的データを積み上げることによって、他の人と時空を超えて共有できる知を積み上げていくこと」です 。一人の人間では一生かかっても解けないような大きな問いに、世界中の科学者が共同でとりくみ、一歩一歩積み上げていくことで、いままさに地球についての理解が飛躍的に前進しようとしているのです。 “どうしても知りたい”というストイックな情熱をもって、あらゆる手法を駆使し、人類にとっての大きな謎を解いていく。こんなにロマンがあって楽しそうなことをしている人たちに、会ってみたいと思いませんか?

日本科学未来館にある巨大な球体ディスプレイ/Geo-Cosmos(ジオ・コスモス)の下、グラフィティライターによるダイナミックな壁画をバックに、9人の先生がそれぞれの研究内容から最新の地球を描き出していきます。さらに、通常は満席でなかなか見るチャンスのないMEGASTAR-Ⅱcosmos『偶然の惑星』(監修:井田茂)も合わせて上映!それらが繋がったとき、あなたの地球観、世界観が根底から揺さぶられるかもしれない、スリリングな特別体験型授業です。

【関連プロジェクト】 
■ 東工大21世紀COEプログラム「地球:人の住む惑星ができるまで」
『人の住みうる惑星がいかにして誕生したか? 』 という人類の根元的な問いかけに、正面から挑戦している世界随一の研究組織。 地球惑星科学を核に、環境化学、生命科学の研究者が横断的に関わり、「誕生したばかりの灼熱地獄の地球が、時間と共に原始生命が生まれる環境に変わり、ついには酸素呼吸をする大型生命の出現に至る地球の歴史」を実証的かつ総合的に解明中。
プログラム終了後には、宇宙における生命惑星の存在を科学的に議論する研究「生命惑星学」へと発展させることを目指している。 2004年に始まり、最終年度の今秋、未来館で研究成果の総括と展開を見据える国際学会を開催する。
■ MEGASTAR-Ⅱcosmos 『偶然の惑星』 
大平貴之氏らが制作したプラネタリウム「MEGASTAR-Ⅱcosmos」のオリジナルコンテンツ第3弾。惑星形成理論や系外惑星の分野で世界をリードする科学者・井田茂(東京工業大学理学部地球惑星科学科教授)氏を監修に迎え、演奏・山口とも、詩・片岡義男、朗読・藤谷文子など多彩な表現者が参加した、「地球という惑星の存在を“偶然性”という視点から捉え直してみる」プログラム。
【授業の流れ】
15:10 始めに
15:40 第一部 : 「地球学のピース」(リレートーク)
高橋栄一(PI; 実験岩石学)/廣瀬敬(超高圧実験)/玄田英典(惑星科学)/上野雄一郎(地球微生物学)/太田啓之(植物生化学)/吉田尚弘(環境化学)/藤本正樹(宇宙プラズマ物理学) 
16:50 休憩
17:00 第二部 : 「生命惑星学へのパズル」(対談)
丸山茂徳(地球史、地質学)×井田茂(惑星形成論)
17:30 授業終了/質疑応答など
18:00 MEGATSAR-Ⅱcosmos 「偶然の惑星」上映
18:30 終了

(授業コーディネーター:嘉村真由美)

【注意事項】

本授業は、日本科学未来館の協力を得て、「アースラウンジ」関連トークセッション「PLAY_GROUND地球」のイベントにシブヤ大学特別枠をいただき実施いたします。さらに、授業終了後にMEGASTAR-Ⅱcosmos 『偶然の惑星』の上映を行います。(全て無料)

先生

[ 地質学者 ]

丸山 茂徳

1949年徳島県生まれ。東京工業大学大学院理工学研究科地球惑星科学専攻教授。日本列島やアジア大陸の歴史を、地域地質学、実験岩石学、文献学をベースに研究。1990年から、造山帯に残された生命と地球の歴史を解読する研究を世界25ヶ国と進め、多数の共同研究者の応援を得て地球史モデルを提案してきた。スーパープルームが地球変動のエンジンであるというプルームテクトニクスを提唱。通常の地質学者は空間的にも時間的にも一点しか研究しないが、全世界の46億年の歴史を研究。地質学に足場を置きながら、生命科学から天体物理、果ては文明論にまで言及する独自の理論で注目されている。

[ 惑星科学者 ]

井田 茂

1960年東京都渋谷区生まれ。都立富士高、京都大学理学部卒、東京大学大学院地球物理学専攻修了。東京大学教養学部(駒場)助手を経て、東京工業大学地球惑星科学科に移り、現在、同大学教授。大学院時代にコンピュータ・シミュレーションを主とする太陽系の起源の理論的研究をスタート。カリフォルニア大学に客員として滞在中に系外惑星の発見に遭遇し、太陽系だけではなく、銀河系の多様な惑星系の起源や地球外生命の居住可能性などにも研究の枠を広げる。ずっと実験や観測・観察は苦手で、理論研究に打ち込んできたが、最近では、系外惑星の観測プロジェクトにも参加。

教室

日本科学未来館

日本科学未来館は、21世紀の新しい知を分かち合うために、すべての人にひらかれたサイエンスミュージアムです。活動の中心にあるのは先端の科学技術。これは私たちの現在を変革し、次の時代を切りひらく大きな可能性をもつ「新しい知」です。未来館では、さまざまな分野に波及するこの先端科学技術の営みを人間の知的活動という視点から捉え、私たちを豊かにする文化の一つとして社会全体で共有することを目指しています。


 

所在地
江東区青海2-41
【日本科学未来館 1階シンボルゾーン】
電話番号:03-3570-9151(代表)
(お問い合わせは所在場所についてのみ、お願い致します。授業内容につきましては、シブヤ大学までお尋ねください。)

最寄り駅:
■新交通ゆりかもめ「船の科学館駅」下車、徒歩約5分
「テレコムセンター駅」下車、徒歩約4分
■東京臨海高速鉄道りんかい線「東京テレポート駅」下車、徒歩約15分■東京メトロ錦糸町駅より 都バス05にて「日本科学未来館前」下車、徒歩すぐ
■JR大森駅より 京浜急行バス森30、森40にて「テレコムセンター駅前」下車、徒歩約4分