シブヤ大学

それでも生きる子どもたち
~タイ映画『デック子どもたちは海を見る』から考える国際協力~

15:00-17:00
  • 幡ヶ谷社会教育館
  • 近田 真知子 [NPO地球市民ACTかながわ/TPAK 代表理事]
参加費
無料
定員
50名
参加対象
教育、国際協力に興味がある方。

当日の持ち物
筆記用具をご持参ください。
申し込み方法
上記受付期間中、WEBフォームより抽選予約制で申し込みを受付いたします。
※抽選後にキャンセルが発生した場合は先着順で受付再開します。
※1回のお申し込みにつき、1名様のご入場となりますのでご了承ください。同じ方が同じ授業に2回申し込みは出来ません。     
【入場】教室へは、授業開始時間までに必ずお入り下さい。授業開始後の入場は制限させていただきます。なお、10分を超えて遅刻された場合は受付終了となり、授業へ参加することが出来ませんのでご注意下さい。
【交通手段】当日、教室への交通手段は電車、バスなど公共機関をご利用下さい。近隣への配慮のため、車・バイク・自転車でのご来場はご遠慮願います。
【撮影等】会場への撮影、録音機器のお持込は固くお断りさせて頂きますので、ご了承下さい。       
※1:本授業の抽選は5月7日(水)に行います。(抽選予約受付は5月6日(火)24時までとなります。)
※2:抽選後、定員に満たない場合やキャンセルが発生した場合は、5月15(木)0時まで先着順でお申し込みを
受付いたします。
「もっと勉強をしておけばよかった」
年を重ねるたびに聞くようになる台詞ですが、日本人が受ける平均教育年数は約12年強。それと対照に、世界中で学校に行けない子どもは、一億人もいるとされています。
その理由は、家庭崩壊、麻薬、紛争、エイズ、人身売買…など様々ですが、全てに共通する原因は“貧困”。そして、貧困のサイクルから抜け出せないのは、“教育”を受けられないことが大きな原因です。

発展途上国と言われてきた中国、インドなどの経済が目覚しく発展しはじめた21世紀。
しかし、経済の発展は都市部に限られ、経済格差から遠隔地の貧困はさらに深刻度を増しています。中国、インド、アフリカ諸国に先立ち、顕著な動きが出たアジアの中でも、タイの首都バンコクは30年も前から格差が起こっている場所です。
高層ビルが立ち並び、近年急速に近代化が進みはじめたバンコク。そんな大都会のすぐ傍に、『ワットサケオ』という2,000人を収容する巨大孤児院があります。収容されているのは山岳少数民族の子どもたち。国籍を持たないため、タイの国からは何の福祉を受けられず、面倒を見る大人は、たったの5人。衛生状態も悪く、生活状況は悲惨としか言いようがありません。都会と山奥の大きな経済格差が貧困を生み、家庭崩壊の結果見捨てられていく子どもたち…。アジアを旅行して、そんな現実を目の当たりにした日本人3人が、「なんとかして子どもたちに“教育”を」という想いのもと、タイへの国際協力をはじめました。

「どんなに貧しい中でも、支えあい信頼しあって生きる子どもたちの姿は、現代の日本で私たちがいつの間にか、どこかに置き忘れてきたものです」と話すのは近田真知子先生。

今回の授業は、『デック子どもたちは海を見る』という小さな山の学校のドキュメンタリーフィルムを題材に、タイ山岳民族の現状を学びます。『NPO地球市民ACTかながわ/TPAK』を設立した近田先生は、学校農園、寮建設、衛生教育などの様々な活動を行っています。国際協力の一歩を踏み出してから17年が経った現在、先生が活動を始めた地域では0%だった中学進学率が100%になり、小学生だった子どもは先生になって村に戻ってきました。

「大切なのは、他人の幸せを祈るその気持ち、人を思いやるその温かさ。人は、生まれる場所を選べない。でもつながりあい、支えあうことが出来れば、地球はもっとバラ色になる。」

自分に何ができるのか。そんな迷いや葛藤の中でも、ほんの少しでも行動を起こさなくては何も起こりません。
「国際協力に始めの一歩を。」と思っている方。ぜひ、一緒に考えてみませんか?

【授業の流れ】
■15:00 講義

■16:00 ワークショップ「SWOT分析(※):私の中にある国際協力の要素」  
(※)組織や個人における強み (Strengths)、弱み (Weaknesses)、機会 (Opportunities)、脅威 (Threats) を評価するのに用いられる戦略計画ツールの一つ
■17:00 終了

先生

[ NPO地球市民ACTかながわ/TPAK 代表理事 ]

近田 真知子

広告代理店、テレビ局、音楽輸入の会社起業などの仕事経験から、社会に貢献する仕事に就くことを熱望するようになる。子育て中に訪れたタイの巨大孤児院で、怪我をしているのに放置されている子どもや、自分の下着を洗う3歳の子どもの姿を見て涙が止まらず、アジアの子ども達のためのNPOを設立。現在、タイ、ミャンマー、インドの3つの国を飛び回る。渋谷区生まれ、六本木育ち。

教室

幡ヶ谷社会教育館

1973年設立の区民の自主的な学習・文化活動の場を提供するための施設。地下1階、地上4階建てで、学習室・料理室・和室・音楽室などがある。シブヤ大学の他にも学習・文化活動のきっかけ作りのために「講座・教室」を開催しています。


<バリアフリーに関して>
建物玄関口からのスロープ、館内エレベーターなどは設置しておりますが、点字タイルはございません。目が不自由な方は、事前にシブヤ大学事務局までご連絡いただくか、当日シブヤ大学スタッフまでお声がけ下さい。

所在地
渋谷区幡ヶ谷2-50-2
電話:03-3376-1541
(お問い合わせは所在場所についてのみ、お願い致します。授業内容や出欠、遅刻等についてのお問い合わせ、ご連絡はシブヤ大学事務局 までお願いします。)
最寄り駅:京王新線幡ヶ谷駅北口下車 徒歩5分
渋谷駅始発の都バス阿佐ヶ谷駅行(15番のりば/渋66系統)・「幡ヶ谷」下車徒歩5分
渋谷駅始発のコミュニティバス(ハチ公バス)・「6号通り」下車すぐ


<連絡先>
シブヤ大学事務局  
080-7507-7332
info@shibuya-univ.net