「わかりあえない」から始めよう。
〜分断の時代に、会話を続けるということ〜
土
14:00-16:30
- 青山学院大学 青山キャンパス
- 朱 喜哲 [哲学者]、瀬尾 夏美 [アーティスト、作家]
- 参加費
- 無料
- 定員
- 50名
- 参加対象
- どなたでも
- 当日の持ち物
- 筆記用具
- 申し込み方法
- 受付期間中、WEBフォームより先着予約制で申込を受付いたします。
※1回のお申込につき、1名様のご入場となりますのでご了承ください。
ここ数年、SNSやAIの発達によって、自分と似た価値観の人とつながりやすくなる一方で、多様な他者と出会い、ともに考える機会は少しずつ減っているように感じます。
その結果、排外主義や価値観の分断だけではなく、「自分とは違う誰か」と関わること自体に疲れや怖さを感じる空気が、社会全体に広がっているのではないでしょうか。
私自身、近年世界各地で広がる「自国第一主義」的な言説に、強い違和感を覚えています。ただ、「多様性」や「人権」といった"正しい"視点から「それはよくないことだ」と言われても、「それは分かっているけど…」と、それだけでは腑に落ちない感覚があるのが正直なところです。
一方で、シブヤ大学の日々の光景には、希望を感じてきました。
年齢や職業、ときに国籍や言語も異なる人たちが、学びを通して出会う光景を見るたびに、「日本中の街角で、こんな光景が生まれたらいいのに」と思うようになりました。
知らない人と話したり、自分と異なる価値観に触れたりすることは、正直疲れるし、自分と似た人たちと過ごしていた方が楽かもしれません。でも私は、その一歩を踏み出した先にしか味わえない面白さや、自分の世界が少し広がる感覚があるのではないかと思います。
だからこそ、この授業では、「他者と出会うことって、やっぱり面白いかもしれない」と思い出せる時間をつくりたいと考えました。
「わかりあえないこと」を前提に、それでも他者とともにいることはできるのか。
その可能性を、皆さんと一緒に探っていきます。
--------------------
今回お迎えする1人目のゲストは、哲学者の朱喜哲さんです。
今年5月に出版された『バラバラな世界で共に生きる――リチャード・ローティの哲学』(NHK出版)は、発売直後に重版が決まるなど、大きな反響を呼んでいます。
朱さんは、「私たちはバラバラであり、誤りうる存在である」という前提から、それでもともに生きることを諦めない哲学を語っています。
「わかりあう」ことよりも、「会話」を重ねていくこと。
共通の正しさを探すことよりも、それぞれ異なる「ことばづかい」を持ったまま関係を築いていくこと。
アメリカの哲学者・リチャード・ローティの思想を手がかりに、今の時代を生きるためのヒントを伺います。

2人目のゲストは、作家・アーティストの瀬尾夏美さんです。
瀬尾さんは、被災地や戦争の記憶が残る地域を訪れ、その土地に暮らす人々の言葉や記憶に耳を傾け、絵や文章で記録し続けています。
見過ごされてしまうような、一人ひとりの小さな声や、何気ない日常の会話を大切に記録すること。
すぐには言葉にならない思いや、"語れなさ"と丁寧に向き合い、その声に耳をすますこと。
そうして各地で出会った「ことば」をアートを介して他者へつないできた瀬尾さんの実践は、「他者とともにいるとはどういうことか」を静かに問いかけてくれるはずです。

「正しさ」がぶつかりあい、言葉を交わすことさえ難しく感じられる時代に、「わかりあえなさ」を前提にしながら、それでも他者とともにいるために、私たちは何を大切にできるのでしょうか。
オンラインやAIとのやりとりが増えた今だからこそ、同じ場所で、ともにいて、ことばを交わすこと。
目的や結論を急がず、まずは会話を続けてみること。
そんな時間から、他者と出会うことに少しだけワクワクできるような、小さな希望が生まれたら嬉しいです。
<授業の流れ(予定)>
13:30 受付開始
14:00-14:05 はじめに
14:05-14:35 朱さんのお話
14:35-15:05 瀬尾さんのお話
15:05-15:20 感想共有
15:20-15:30 休憩
15:30-16:20 クロストーク・質疑応答
16:20-16:30 おわりに
*授業終了後は、ゲストのお2人を交えた放課後トークの収録を予定しています。
希望される方はそのまま残ってご参加いただけます。(17:00終了)
*本授業は、青山学院大学シビックエンゲージメントセンターの協力で開催いたします。
(授業コーディネーター:大澤悠季)
その結果、排外主義や価値観の分断だけではなく、「自分とは違う誰か」と関わること自体に疲れや怖さを感じる空気が、社会全体に広がっているのではないでしょうか。
私自身、近年世界各地で広がる「自国第一主義」的な言説に、強い違和感を覚えています。ただ、「多様性」や「人権」といった"正しい"視点から「それはよくないことだ」と言われても、「それは分かっているけど…」と、それだけでは腑に落ちない感覚があるのが正直なところです。
一方で、シブヤ大学の日々の光景には、希望を感じてきました。
年齢や職業、ときに国籍や言語も異なる人たちが、学びを通して出会う光景を見るたびに、「日本中の街角で、こんな光景が生まれたらいいのに」と思うようになりました。
知らない人と話したり、自分と異なる価値観に触れたりすることは、正直疲れるし、自分と似た人たちと過ごしていた方が楽かもしれません。でも私は、その一歩を踏み出した先にしか味わえない面白さや、自分の世界が少し広がる感覚があるのではないかと思います。
だからこそ、この授業では、「他者と出会うことって、やっぱり面白いかもしれない」と思い出せる時間をつくりたいと考えました。
「わかりあえないこと」を前提に、それでも他者とともにいることはできるのか。
その可能性を、皆さんと一緒に探っていきます。
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今回お迎えする1人目のゲストは、哲学者の朱喜哲さんです。
今年5月に出版された『バラバラな世界で共に生きる――リチャード・ローティの哲学』(NHK出版)は、発売直後に重版が決まるなど、大きな反響を呼んでいます。
朱さんは、「私たちはバラバラであり、誤りうる存在である」という前提から、それでもともに生きることを諦めない哲学を語っています。
「わかりあう」ことよりも、「会話」を重ねていくこと。
共通の正しさを探すことよりも、それぞれ異なる「ことばづかい」を持ったまま関係を築いていくこと。
アメリカの哲学者・リチャード・ローティの思想を手がかりに、今の時代を生きるためのヒントを伺います。

2人目のゲストは、作家・アーティストの瀬尾夏美さんです。
瀬尾さんは、被災地や戦争の記憶が残る地域を訪れ、その土地に暮らす人々の言葉や記憶に耳を傾け、絵や文章で記録し続けています。
見過ごされてしまうような、一人ひとりの小さな声や、何気ない日常の会話を大切に記録すること。
すぐには言葉にならない思いや、"語れなさ"と丁寧に向き合い、その声に耳をすますこと。
そうして各地で出会った「ことば」をアートを介して他者へつないできた瀬尾さんの実践は、「他者とともにいるとはどういうことか」を静かに問いかけてくれるはずです。

「正しさ」がぶつかりあい、言葉を交わすことさえ難しく感じられる時代に、「わかりあえなさ」を前提にしながら、それでも他者とともにいるために、私たちは何を大切にできるのでしょうか。
オンラインやAIとのやりとりが増えた今だからこそ、同じ場所で、ともにいて、ことばを交わすこと。
目的や結論を急がず、まずは会話を続けてみること。
そんな時間から、他者と出会うことに少しだけワクワクできるような、小さな希望が生まれたら嬉しいです。
<授業の流れ(予定)>
13:30 受付開始
14:00-14:05 はじめに
14:05-14:35 朱さんのお話
14:35-15:05 瀬尾さんのお話
15:05-15:20 感想共有
15:20-15:30 休憩
15:30-16:20 クロストーク・質疑応答
16:20-16:30 おわりに
*授業終了後は、ゲストのお2人を交えた放課後トークの収録を予定しています。
希望される方はそのまま残ってご参加いただけます。(17:00終了)
*本授業は、青山学院大学シビックエンゲージメントセンターの協力で開催いたします。
(授業コーディネーター:大澤悠季)
先生
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[ 哲学者 ]
朱 喜哲
1985年大阪生まれ。
撮影:佐藤類
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[ アーティスト、作家 ]
瀬尾 夏美
土地の人びとの言葉と風景の記録を考えながら、
教室
青山学院大学 青山キャンパス
青山キャンパスは、都心の立地を活かした学術研究や文化創造の情報発信型キャンパスとして、青山学院の伝統を受け継ぎながら常に最先端の教育環境づくりを続けています。文化・情報の発信地“渋谷・青山エリア”に立地するキャンパス。人文科学系・社会科学系の7学部17学科が集結し、キャンパスの内外を“学ぶ場”として、積極的な知的探究が進められています。
- 所在地
- 東京都渋谷区渋谷4-4-25
JR山手線、JR埼京線、東急線、京王井の頭線、東京メトロ副都心線 他「渋谷駅」より徒歩10分
東京メトロ(銀座線・千代田線・半蔵門線)「表参道駅」より徒歩5分
※車輌での来校はご遠慮ください。