“わたしが決める”をはぐくむ・エンパワメント
〜障がいのある人の学びの現場から〜
- 千駄ヶ谷社会教育館
- 石川 稔
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- 参加費
- 無料
- 定員
- 20名
- 参加対象
- どなたでも
- 当日の持ち物
- 筆記用具
- 申し込み方法
- 受付期間中、WEBフォームより先着予約制で申し込みを受付いたします。
※1回のお申し込みにつき、1名様のご入場となりますのでご了承ください。同じ方が同じ授業に2回申し込みは出来ません。
知的障がいのある人たちの“学びの場”を知っていますか?
渋谷区には、恵比寿の「えびす青年教室」と幡ヶ谷の「GAYA」、ふたつの青年教室があります。
どちらも、知的障がいのある人たちが月に1度集まり、料理やカラオケ、工作など、さまざまな活動を通して学び、交流する場所です。
でも、初めてこの話を聞いた人の中には、こう思うかもしれません。
「料理?カラオケ?工作?……それって“遊び”なんじゃないの?」と。
でも、この青年教室を通して「初めて喫茶店に行った人がいる」と聞くと、この場所の意味が少し違って見えてくるのではないでしょうか。
渋谷区では、昭和55年に「えびす青年教室」が始まりました。
これは障がいのある子を持つ保護者たち(手をつなぐ親の会)が、議会に請願書を出したことがきっかけでした。
当時は、特別支援学級(当時の特殊学級)や特別支援学校(当時の養護学校)を卒業した人たちの「次の学びの場」や、仲間たちと集まる機会がありませんでした。
学校を出たあと、社会でどう暮らしていくのか。そのことに不安があった保護者たちの声がきっかけで、障がいのある人たちの学びの場が生まれたのです。
この授業では、「えびす青年教室」の立ち上げに関わり、渋谷区で40年以上にわたり運営に携わってきた、石川稔さんのお話をうかがいます。
石川さんが何度も口にするのは「選択肢」という言葉です。
「恵比寿の青年教室が定員いっぱいになって、幡ヶ谷にも作ると決まった時、どっちに行くか学区で決めようという話もあった。でも、そうじゃないんだと。どちらに行くか、自分で “選べる” ことが大事。障がいのある人たちには、日常生活のなかであまりにも選択肢が少ないんです。」
行き先、過ごし方、やりたいことを「自分で選ぶ」―
それは、わたしたち誰にとっても、本当はとても大事な力です。
個人が本来持っている力を引き出し、自己決定(自己選択)やその人らしい行動を促す「エンパワメント」という概念があります。
誰もが自分らしく生きるために必要な力や自信を引き出し、広げていく。
それは制度や支援と同じくらい大切な、生きるための土台です。
私には、障がいのある姉がいます。
親がいなくなった後、姉が地域でどう暮らしていけるか。
支援のしくみや制度ももちろん必要ですが、「その人が自分らしく生きていけるか」も、とても大事だと思います。
だからこそ、選び、まちがえ、語り合うことができる「学びの場」が必要なのだと思います。
それって、シブヤ大学と似ていませんか。
これは、障がいがある人だけの話ではありません。
私たち一人ひとりにとって、「自分らしく生きる」とは何か―
一緒に考えてみませんか。
授業コーディネーター:吉川真以
先生

石川 稔
渋谷区知的障がい者教室(えびす青年教室・GAYA)コーディネーター。
社会福祉士。元社会教育主事。えびす青年教室 Instagram
GAYA Instagram
教室
千駄ヶ谷社会教育館
JR総武線千駄ヶ谷駅よりほど近く、渋谷区民のための学習や情報交換の場として活用されている教育会館。
社会教育館は、渋谷区民の方々が自主的な社会教育活動を行うために建設された。社会教育活動のお手伝いをするため、社会教育に関する情報や資料を提供したり、グループ活動の相談などに応じている。学習室(大・中・小)、和室、茶室、料理室、託児室、談話コーナー兼展示室、図書・資料室、印刷・サークル室、体育室兼音楽室 などがある。
<バリアフリーに関して>
バリアフリー設計となっております。安心してご来場ください。
施設案内ページ

- 所在地
渋谷区千駄ヶ谷1-6-5
電話: 03-3497-0631
最寄り駅:JR総武線千駄ヶ谷駅徒歩7分、地下鉄大江戸線国立競技場駅徒歩5分
授業内容や出欠、遅刻等についてのお問い合わせ、ご連絡はシブヤ大学事務局までお願いします。