シブヤ大学

生きるためのアナキズム入門
〜もう革命しかないもんね〜

14:00-16:30
  • ケアコミュニティ・原宿の丘
  • 森 元斎 [長崎大学多文化社会学部准教授]
参加費
無料
定員
25名
参加対象
どなたでも

当日の持ち物
筆記用具
申し込み方法
上記受付期間中、WEBフォームより先着予約制で申し込みを受付いたします。
※1回のお申し込みにつき、1名様のご入場となりますのでご了承ください。同じ方が同じ授業に2回申し込みは出来ません。
【入場】教室へは、授業開始時間までに必ずお入りください。授業開始後の入場は制限させていただきます。なお、10分を超えて遅刻された場合は受付終了となり、授業へ参加することが出来かねる場合がございますのでご留意ください。
【参加】授業の途中退場はご遠慮ください。「日時」に記載しております授業時間にフルで参加できるものにお申込みください。
【交通手段】当日、教室への交通手段は電車、バスなど公共機関をご利用下さい。近隣への配慮のため、車・バイク・自転車でのご来場はご遠慮願います。
【撮影等】会場での撮影、録音機器のお持込は固くお断りさせて頂きますので、ご了承ください。
“アナキズム”や”アナキスト”と聞いて、どんなイメージを思い浮かべますか?
国家を転覆しようと企む、暴力的で、なんだか少し怖いもの。
私は、今回先生としてお招きする森元斎さんの『アナキズム入門』を読むまで、そんなイメージを持っていました。

さて、”アナキズム"とは一体どういう思想なのか。
『アナキズム入門』から一節を引用してみます。

"アナキストはどんなことがあっても、原理原則として、反権威主義というものがある。平等の精神に満ちている。要は、優しい心の持ち主たちだ、ということだ。私は少なくとも優しくありたいし、優しい人と生きていきたい。これはどんな人たちにとっても大原則だと思う。金がないなら死ね、努力が足りないから死ね、お上の言うこと聞けないなら死ね、人種が違うなら死ね、こんな言葉がまかり通った社会ならば、私は少なくとも、要らない。是非、壊れていただきたい。勝手に壊れて、その後に立ち上がるのは、優しい社会であってほしい。その時の準備を今からする。いやむしろ、今先に実現させる。革命後の世界を生きる。"



たぶん、これは多くの人が同意できる考え方なのではないでしょうか。
平等で優しい社会をつくりたい。
けれど、いまの現実の社会には、戦争、資本主義、環境問題、格差、差別など、さまざまな問題があり、自分ひとりでは無力でどうすることもできない、かと言って今の政治には希望が持てない。
あるいはもっと身近な問題、この社会は窮屈でなんだか生きづらい、将来食べていけるのか不安、など。
そんな閉塞した状況に、どう向き合い、どんな行動をすればいいのか。
そのヒントをアナキズムは教えてくれる気がします。

また、森さんは『もう革命しかないもんね』という著作で、ご自身の家探し、職探し、子育てなどの苦労や楽しさについて、生活するひとりのアナキストとして文章を書かれています。
少しとっつきにくく思えるアナキズムも、生活者の視点から見ると特別なものではなく、自分たちの日常の延長にあるのだということがわかるかもしれません。

もうひとつ、『もう革命しかないもんね』から森さんの言葉を引用してみます。

"つまるところ革命って、…おかしくなっているこの生活環境をなんとか打開していくために、おかしくさせてしまっている元凶をぶっ壊し、私たちがそもそも有していたはずの生活環境を、もう一度、作っていくことなのだ。"



もしかして、いまの自分に必要なのは”アナキズム”や”革命”なのかもしれない。
そう思った方、この機会に森さんを通じて"アナキズム”に出会ってみませんか?
そして、これからの社会を優しい人たちと一緒に生きるためにはどうしたらいいか、みんなで話し合ってみませんか?

授業の前半では、森さんからアナキズムの思想的側面について学び、また、ひとりのアナキストとしてこれまでどんな経験をしてきたか、お話を伺おうと思っています。
後半は、難しいことは一旦忘れ、身の回りにある権威や支配、不自由について、参加者同士で話しながら、どんなことなら自分(たち)でもアナキズムの実践をできるか、アイデアを共有する時間を持つ予定です。

【授業の流れ】
13:45 受付開始
14:00 はじめに(コーディネーターより)
14:10 森先生によるレクチャー
15:30 森先生と参加者によるおしゃべりタイム
16:20 まとめ
16:30 終了
※授業後10分程度、アンケートのご記入にご協力をお願いいたします。

(授業コーディネーター:鈴木なつき)

【注意事項】
※1:余裕のある方は、森元斎『アナキズム入門』を読んできてください。
※2:授業の内容や進行は、当日の状況によって多少変更する場合があります。

先生

[ 長崎大学多文化社会学部准教授 ]

森 元斎

1983年東京都生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程修了。博士(人間科学)。専攻は哲学・思想史。主な著書に『もう革命しかないもんね』(晶文社)、『国道3号線』(共和国)、『アナキズム入門』(ちくま新書)、『具体性の哲学』(以文社)など。

教室

ケアコミュニティ・原宿の丘

渋谷区が旧原宿中学校の校舎を改修し、幼児から高齢者、障がい者まで、地域で生活するすべての人々が集い、支え合える地域コミュニティの拠点施設として設立。グラウンド・体育館や音楽室などは当時の雰囲気を極力残し、屋上にあったプールはビオトープとして活用するなど、旧中学校校舎という建物の独自性を残している。1・2階はケアコミュニティ施設、3階は教室をリフォームし、会議室などで地域の人々が利用している。

<バリアフリーに関して>
バリアフリー設計となっております。安心してご来場下さい。
*スロープ、エレベーター、点字タイル設置

所在地
渋谷区神宮前3-12-8
電話:03-3423-8815
(お問い合わせは所在場所についてのみ、お願い致します。授業内容につきましては、シブヤ大学:080-7507-7332(代表)までお尋ねください。)

最寄り駅:地下鉄銀座線・半蔵門線・千代田線表参道駅 下車 徒歩7分
<注意事項>
ケアコミュニティ・美竹の丘ではありません。