音のしくみ
―スティールパンの響きをもっと楽しもう―

カリブ海の島国　トリニダード・トバゴで発明されたスティールパン。
ドラム缶から作られた、独特な音色の音階打楽器です。
初めて見た人は、「これが楽器？」「どうしてこんな音が出るの？」と驚くのではないでしょうか。
今回の授業は、その音の響きを楽しむための音楽理論入門です。

スティールパンには、高音域でメロディーを担当する「テナー・パン」、ドラム缶そのままの姿を複数並べる「ベース・パン」など、いくつも種類があります。
より音を響かせるために配置された音盤は、ピアノのようなドレミファソラシドの順番では並んでいません。
テナー・パンの多くはド・ソ・レ・ラ・ミ・シ…、「五度圏」と呼ばれる配置になっています。
さて、なぜ五度圏だと良い響きなのでしょう？

音楽をやりたいと思っても、楽譜が難しい・楽譜がないと演奏できない、そんな声をよく聞きます。
スティールパンの楽譜はとても限られています。トリニダード・トバゴでは楽譜を読める人は少なく、曲は聴いて覚えていくのです。
では私たちも、楽譜に頼らずに演奏を楽しめないでしょうか。
たとえばギターのように、コードを使ってみるのはどうでしょう。

今回　講師にお迎えするのは、スティールパンの演奏家ではありません。
ギター演奏家として幅広い作品を出され、音楽理論を教えてこられた秋山公良先生です。
秋山先生に音のしくみやコードの理論を学びながら、スティールパンの響きを探ってみませんか。

【授業の流れ】
13：45　受付開始
14：00　はじめに（コーディネーターより）
14：05　第１部　 音の成り立ち
　　　　　　　　・音階、和音の誕生
　　　　　　　　・純正律と平均律
15：00　第２部　コードを楽しむ
　　　　　　　　・ギター・キーボード、スティールパンによる実演
16：00　質問コーナー、アンケート記入
16：30　終了

【注意事項】
講義形式の授業となります。
スティールパン未経験者の方、音楽理論を学んでみたい方、歓迎します。

（授業コーディネーター：武田　環）