「継承の場面」その4～聴き語る、それぞれの「家ものがたり」

シリーズ授業4回目となる今回は、歴史家、中世茶道家元、御伽衆という肩書をお持ちの髙山宗東（たかやまむねはる）さんを先生にお招きし、まだ文字のなかったころにどのように氏族の歴史を伝えてきたか？
から説き起こし、私達の家族ではどのような歴史があり、それをどのように伝えていけるのかを学びます。

授業では、まずは髙山さんの肩書にかかわる興味深いお話をきいてみましょう。

「有職故実家（ゆうそくこじつか）」という耳慣れない職業があったそうです。平安時代に朝廷の儀式典礼を行う場合、古の例に習って、其の拠り所となる歴史的事実に通じている人で、その知識は口伝によって受け継がれ、その後世襲化され伝え続けられました。朝廷、公家、武家など儀式・慣習が厳しく定められていた時代には必要不可欠な存在だったようです。有職故実のもう一つの大切な仕事に、その家系に伝わる大切な出来事などを伝承することがあります。

私達も、ことばで残す家族や家のものがたりを伝える練習をしませんか？

髙山さんは、「日常に起こる、小さな出来事を話すことから伝承として出来上がっていきます」その積み重ねが、「家のものがたり」をつくるといいます。参加いただく皆さんにも、いろいろなエピソードがあるかと思います。それを自分の家族に伝える練習をするつもりでお話してください。

「私はどこからきて、先祖はどんな時代を生きてきたのか？」は、多くの方が持つ興味ではないでしょうか？この授業で、「家のものがたり」の一部を遺してみませんか？

何世代かあとの子孫がそれを語っているのを想像するだけでもちょっと愉快に思えます。

 
【授業の流れ】（予定）
13：45　受付開始
14：00　はじめに〜（コーディネーターより） 
14：05　かんたんに参加者自己紹介＆参加動機
             髙山さんのおはなし
             参加者の対話
             ものがたり披露
16：00　ふりかえり～記念撮影
16：30　終了
※授業後10分程度、アンケートのご記入にご協力をお願いいたします。

(授業コーディネーター：佐藤隆俊＆継承の場面企画チーム）