シブヤ大学

やきもの鑑賞入門編14 殿様の器。~『鍋島焼』の魅力を知る~

16:00-17:30
  • 戸栗美術館
  • 中島 由美 [戸栗美術館キュレーター]
参加費
無料
定員
20名
参加対象
やきもの、江戸文化、殿様に興味がある方。

当日の持ち物
筆記用具をご持参下さい。
申し込み方法
上記受付期間中、WEBフォームより抽選予約制で申し込みを受付いたします。
※抽選後にキャンセルが発生した場合は先着順で受付再開します。
※1回のお申し込みにつき、1名様のご入場となりますのでご了承ください。同じ方が同じ授業に2回申し込みは出来ません。         
【入場】教室へは、授業開始時間までに必ずお入り下さい。授業開始後の入場は制限させていただきます。なお、10分を超えて遅刻された場合は受付終了となり、授業へ参加することが出来ませんのでご注意下さい。
【交通手段】当日、教室への交通手段は電車、バスなど公共機関をご利用下さい。近隣への配慮のため、車・バイク・自転車でのご来場はご遠慮願います。
【撮影等】会場への撮影、録音機器のお持込は固くお断りさせて頂きますので、ご了承下さい。
※1:本授業の抽選は1月10日(木)に行います。(抽選予約受付は1月9日(水)24時までとなります。)
※2:抽選後、定員に満たない場合やキャンセルが発生した場合は、1月17(木)0時まで先着順でお申し込みを
受付いたします。
江戸時代に、最高の技術と材料を用いて作られた「至高の磁器」があります。純白の素地、なめらかな釉(うわぐすり)、緻密な文様、美しい色彩、品格ある形。それは『鍋島焼』と呼ばれ、当時の庶民はもちろん、現代でも目にする機会の少ない「宝物」といえます。

みなさんもご存知の通り、江戸時代は地方の大名が幕府将軍にその土地の名産品・工芸品を献上する習慣がありました。焼き物もそのうちの一つ。現在の佐賀県・伊万里市大川内山(おおかわちやま)にあった佐賀藩(鍋島藩)の御用窯で焼かれた『鍋島焼』は、質の高さと種類の豊富さで特に有名な磁器でした。幕府の将軍への献上を目的に作られた特別の食器だったため、歪んだり滲んだりの失敗は許されません。また“組食器”なので、寸分も違わず全く同じ文様を描かなければなりません。もちろん、文様もオリジナルである必要があります。中国絵画をそのまま写したり、流行の小袖模様を真似したりはできませんでした。機械技術が発達した現代とは違って、この焼き物が完成するには、相当な困難を様々な職人の技を駆使して克服したのです。

今回の授業では、それらの歴史背景や魅力を解説します。また、開催中の『鍋島展』を鑑賞し、実際にその魅力を堪能してもらいます。

「殿様の器」。
200~300年前に作られたこの美しい器、そこに渦巻くさまざまな思惑。知るほどに、古陶磁の持つ面白さに魅了されることでしょう。

先生

[ 戸栗美術館キュレーター ]

中島 由美

東京芸術大学大学院美術研究科修了(保存科学専攻)。戸栗美術館学芸員、日本陶磁協会研究員を経て現在、戸栗美術館評議員・学芸員。執筆、カルチャースクール講師等の活動を行う。著書「古伊万里との対話」「古伊万里からくさ美術館」監修「週刊やきものを楽しむ」他。

教室

戸栗美術館

1987年10月、美術品を永久的に保存し、広く一般に公開することを目的に財団法人の認可を受け、旧鍋島藩屋敷跡地に開館。現在では日本のみならず世界的にも評価の高い古陶磁専門美術館として活動している。主な収蔵品は、東洋陶磁器。東洋陶磁器は、日本、中国、朝鮮、などで生産された陶磁器の総称で、日本磁器の内、江戸時代のはじめに肥前国(現在の佐賀、長崎県)で生まれた磁器を肥前磁器と呼びます。
※古陶磁器:7,000有余点 古書画:4,000有余点(平成13年10月現在)

開館時間 : 午前9時30分 ~ 午後5時30分
(入館は閉館30分前まで)

<バリアフリーに関して>
バリアフリー設計ではございませんので、車椅子の方、入場が困難な方は事前にシブヤ大学事務局までお知らせ下さい。

シブヤ大学事務局: Tel 03-3770-4285/E-mail info@shibuya-univ.net

所在地
渋谷区松濤1-11-3
電話:03-3465-0070

<当日の連絡先について>
電話:080-5542-2820 (※注)

(※注)
①授業当日午前8時以降にご連絡頂きますよう、お願いいたします。
②場所についてのお問合せや、やむを得ない場合の当日キャンセルのご連絡の場合のみ、おかけ頂きますよう、お願いいたします。

最寄り駅1:JR山手線・埼京線・東京メトロ銀座線・半蔵門線・東急東横線・京王井の頭線渋谷駅 下車 徒歩15分
最寄り駅2:京王井の頭線神泉駅 下車 徒歩7分