３限目：タクシーの運転手さんから学ぶ、渋谷の街

こんにちは、授業コーディネーターの榊原万莉子です。
わたしは普段、大学に通いながら、シブヤ大学のインターン生として活動しています。

路線網が発達した東京では、私を含め普段自宅から会社や学校などの目的地への移動を電車でする人が多いと思います。ナビゲーションもあるけれど、その移動は○○駅→△△駅と、点と点的感覚なのではないでしょうか。
私は普段そのようにまちを捉えてるように思います。

話は二ヶ月ほど前、私はとある活動でタクシーに乗車しました。
神宮前エリアから代々木上原駅付近までの乗車でした。私は原宿駅も代々木上原の駅も利用したことがあったし、駅周辺のこともなんとなくは知ってます。でも、この二点が地上でどのように繋がっているかはきちんと把握していませんでした。

目的地までの間、さまざまなことに気がつきました。
代々木公園を通ること、その並木道が素敵なこと、高速道路が通っていること。
タクシーが走っている道が井の頭通りであること。
そのまま行くときっと吉祥寺方面に抜けられるであろうということ。
これらの発見は、電車に乗ってる日々の生活にはないものだったので、なんとも新鮮で個人的にワクワクするものでした。その日偶然乗ったタクシーを通じて、普段活動をしている渋谷の街を違った角度から見れました。

また、別の日にタクシーを利用したときは運転手さんの話を聞いてみました。
例えば、まちのこと、運転していて楽しいところ、迷子になりそうなところ。
タクシーの運転手さんからみたまちのことに少し触れられたことや、普段なかなか話す機会がない“タクシーの運転手さん”とお話することができたことで、またタクシーに乗ることがワクワクしました。

私は、タクシーに乗ったときのように、空間的広がりや時間的広がりの観点からまちを捉えてみたい、まちを面でみたいと思いました。今回の授業は、もっとまちのことをタクシーの運転手さんに聞いてみたらなんだか面白そう！という興味から生まれました。決まった路線がないタクシーの運転手さんは道路事情や景観の変遷、その土地にいる人々など、まちのことを様々な観点から日々見ているのではないかと考えます。

授業当日、実際に二人一組でタクシーに乗ってみます。
当日配布するシートを元にタクシーの運転手さんにいろいろお話を聞いてみます。その後教室に戻り、運転手さんに聞いたことや、乗車中の気付きを共有し、それみんなに見える形で残したいと思います。

今回の授業に特定の先生はいません。街の、生徒の皆さんが乗ったタクシーの運転手さんが先生となります。そんな移動を生業とする先生たちの視点からみたまちのことを共有するのが”学び”です。

タクシーに乗るという体験とタクシー運転手さんの視点で渋谷のまちを一緒に見てみませんか？

交通費について

交通費は１人1000円程度を想定しています。タクシーの乗車距離によっては多少前後する可能性があります。
また、タクシー乗車後の授業会場に戻るまでは公共交通機関を利用する予定です。

タイムスケジュール

14:00：原宿の丘ケアコミュニティに集合

1.5時間、2人1組になって、タクシーへ乗車

15:45：原宿の丘ケアコミュニティに再度集合

〜16:15：チームごとにふりかえり

〜17:15：全体での共有、地図でのマッピング