東北の伝統針しごと「一目刺し」で飾る生活の布

冬は暖かい部屋でのんびりチクチクするのはいかがでしょう？

今回は、日本の伝統工芸である「刺し子」を取り上げます。
「刺し子」とは、布を重ねて補強し、保温性を高めるため、主に東北の厳しい環境の中から生まれた針しごとです。その中でも、山形や秋田で受け継がれた「一目刺し」を、刺し子作家の平井啓代さんから学びましょう。
「一目刺し」は、縦、横、ときには斜めと同じ方向を縫い進めていく技法です。

4ミリ～5ミリの間隔にひたすら刺し続け、最後の瞬間に柄が浮かび上がってくる醍醐味は「一目刺し」ならではのものです。まずは、一目刺しなど直線で描く刺し子に独特の道具、「皿指ぬき」と長い針を使った運針の練習から始めましょう！その後、格子を描いた下書きに沿って、ひたすら縫い進めます。目指すは、「柿の葉」と呼ばれる模様で飾られた布です。「刺し子」には、生活の布を丈夫に長く使い続ける知恵が宿っているとともに、芸術的とも思われる図柄からはその土地が育んだ心も大切に縫い込まれているのを感じます。

そんな、生活の道具とアートが融合したような「刺し子」の魅力を一緒に体験してみませんか？

【授業の流れ】（予定）
13：15　　受付開始
13：30　　はじめに
13：40　　刺し子について
　　　　　  一目刺しの基本と準備
　　　　　　運針の練習（皿指ぬきと長い針を使って）
　　　　　　やってみよう！一目刺し
　　　　　　出来上がりをお披露目
16：45　　ふりかえり～記念撮影
17：00　　終了
※授業後10分程度、アンケートのご記入にご協力をお願いいたします。
 （授業コーディネーター　佐藤隆俊　手芸＆クラフトチーム）

【注意事項】
※1：材料費として、おひとり3000円を頂戴いたします。 
※2：持ち物⇒筆記用具、２０～３０センチ程度の定規。チャコペン。鉛筆。使い慣れた裁縫道具。
※3：中学生以上を対象にしています。
※4：授業内容に変更があったり、時間を延長する場合があります。

【みんなの手しごとについて】
「みんなの手芸」は、シブヤ大学と西武渋谷店サンイデー渋谷とのコラボレーション企画から生まれた授業です。「手芸」や「手しごと」を通して、先生や皆さまとつながりあえる場作りとして毎月開催しています。作品をつくるだけではなく、いろいろな人とのお話など交流もお楽しみください。