シブヤ大学

人に会いに行く旅をしよう。@埼玉県 ときがわ町
〜「温泉はしご!おふろから文化を発信する」「生活の拠点を複数持つ」「地域の困りごとに応える」ほか〜

09:30- 20:00
  • 埼玉県 ときがわ町
参加費
13,300円
定員
20名
参加対象
社会人・学生の方ならどなたでも。

当日の持ち物
着替え・寝間着・タオル・歯ブラシ・洗面具・お風呂セット(必要な方はヘアバンド) など旅行に各自必要なもの、防寒着、雨具、筆記用具、デジタルカメラ(スマートフォンでも構いません)。
申し込み方法
右(スマートフォンは下)の[申込む]ボタンをクリックすると申込ページ(外部サイト)に移動しますので、リンク先の[チケットを申し込む]ボタンよりチケットをお求めください。
※抽選後の欠員募集にてお申込みされた方は、申し訳ありませんがマイページに反映されません。
・申込は先着順で、2月15日(月)10:00までの受付となりますが、満席となり次第、締め切ります。
・満席状況は本ページではなく、申込ページ(外部サイト)よりご確認ください。
※同じ方が同じ授業に2回申込は出来ません。1回のお申込につき、1名様の受付となりますのでご了承ください。
・本授業は、2016年2月20日(土)〜2月21日(日)の1泊2日のバスツアーです。
・宿泊費、食費、温泉入浴料、体験料、印刷費、郵送費、決済手数料として、実費【¥13,300】を事前決済いただきます。
・本授業は旅行業法上、笠原観光(埼玉県知事登録旅行業2-872号 / 本庄市児玉町児玉170-1)の旅行企画・実施となります。
・ご入金後のキャンセルはマイページからは受付できかねます。必ず直接ご連絡ください。詳細は本文をご参照ください。


日本各地、そこの土地に暮らし働くことを選んだ”人”に会いに行く旅


自然、まちなか、歴史、文化、食べもの、お酒、暮らし、、
もちろん、そのものだけでも楽しめるけど、地元の誰かと一緒だともっと面白い。
ただの旅行じゃ見えてこない、その土地・その人ならではの、日常や仕事も見てみたい。

観光ガイドやスマホじゃなくて、その土地の人と紡ぐローカルな旅。
今回は、埼玉県はときがわ町に会いに行きます。

渋谷からの往復交通費は委託事業の予算から負担します!
よかったら一緒にどうですか?

※本プログラムは、地域の中小企業の仕事に触れる機会づくりとして、
  中小企業庁委託事業「平成27年度UIJターン人材拠点事業」として実施しております。


温泉はしご!おふろから文化を発信する:山﨑寿樹さん(株式会社温泉道場)


東京から普通の急行で1時間ちょっとと、そんなに離れていないのに自然ひろがる里山。ヤマメやホタルが棲む川、今にも降り注ぐかのような星空、樹齢数百年の巨木が佇むパワースポット、こんこんと湧き出る良質な温泉。「近すぎる田舎」...今回の旅で訪れる埼玉県ときがわ町はそんな地域です。
ときがわ町で「昭和レトロな温泉銭湯 玉川温泉」を運営するとともに、温浴業界全体の発展を通じて地域活性化に取り組むのが、山崎寿樹さん。山崎さんの前職は丸ノ内に勤めるコンサルタント。日帰り温浴施設の事業再生を担当し、全国を飛び回りながら多い時は1日に17ヶ所の温泉に入っていたのだとか。そんなときに出会った、いまにも潰れそうな温浴施設。「事業再生するには自分が社長をやるしかない」と、いつか地元埼玉で起業しようと考えていたこともあり、株式会社温泉道場を立ち上げて引き継いだのが、ここ玉川温泉なのだそう。
そして「おふろから文化を発信する」という企業理念を掲げ、起業から5年目。現在では埼玉県内に3店舗の温浴施設を運営し、新たに立ち上げた「おふろcafe」ブランドのフランチャイズ展開もはじめました。山崎さんの手掛ける事業再生のプロセスのお話を聞いていると、いたずらに”ウルトラC”を狙うのではなく、要所要所にきちんと気を配ってコツコツ地道に改善していくところに、地域活性の成功事例と同じものを感じます。
「人口1万2千人のときがわ町だけで集客するのは難しい」と、地域の魅力発信にも精力的な山崎さん。狙うのは、温泉を通じてたくさんの人が訪れ、地域の経済が潤い、結果的に雇用が生まれること。
今回は「玉川温泉」「都幾の湯」「花和楽の湯」と、それぞれ個性の異なる温泉をはしごします。実際の入浴体験を楽しむとともに、”温泉”という地域資源をケーススタディに、地域の魅力をつくる仕事の考え方を伺います。



生活の拠点を複数持つ:小埜勝久さん(H2O設計室)


「住まいの選択肢はほんとうに多様になったと思いますよ」と、にこやかに話す小埜勝久さん。元々は六本木に設計事務所を構える、都会志向なライフスタイルだったそう。しかし仕事を通じて、日本各地の自然や文化、歴史の豊かさに魅力を感じるようになり、建具で有名なときがわ町で設計の仕事をすることに。数年通ううちに、ときがわ町の里山の景観、そこで暮らす人々の都会的な雰囲気、外部を受け入れる素養に魅かれ、さまざまなご縁から、ここ都幾川の渓流沿いに全面ガラス張り自邸を設計、建てられました。
「東日本大震災があった日、ちょうど住宅の骨組みが出来上がった日だったんだよね。都会は混乱していたでしょ。こちらももちろん揺れたんだけど、ここなら生活に必要な食材も備蓄してあるし、息子たちの避難場所にもなるんじゃないかってね」と2011年3月を振り返ります。
震災以降、都会で一生暮らすのではなく、家族と自然豊かな場所で、生活と仕事のバランスを取りたいと考える人が増えてきたように感じます。都心とときがわ町の双方に事務所を構え、都会と田舎との上手な距離感を楽しんでいる小埜さんに、2拠点居住で暮らし働くコツや楽しみをお話いただきます。



地域の困りごとに応える:小堀利郎さん(ときがわブルワリー / コーヴォ株式会社)


小堀さんは元々クラフトビールを造ろうと、水のおいしさに魅せられて、ときがわ町に移住してきた生粋の”ものづくり”の人。ビール造りの準備を進めながら、地元の方とのさまざまな出会いの中で、現在は、農家が農協に卸しづらい不格好だけど味わいのある果物で、クラフトビールならぬ”クラフトジュース”を製造販売しています。大手メーカー以外で清涼飲料水製造業の営業許可を取得した珍しい事例です。一番人気は、地元でよく採れる柚子を丸ごと手仕事で絞り、甘みの調整に砂糖をつかわず蜂蜜を用いて、おいしい山の伏流水で割った「柚子の贅沢」。柚子は無農薬・無肥料栽培のもの、添加物も一切使っていません。
こうした造りのため、小規模生産しかできませんが、その分、オーダーメイドに応えられます。そこには「野菜や果実が余っている・廃棄しているという農家の方の力になりたい」という想いがありました。ときがわ町のように狭く傾斜のある土地で農業をする場合、収穫量は期待出来ません。ただ、産地化されてない故に、農薬を使う習慣がなく、永らく無農薬栽培が当たり前となっている。ここの”切り口”を変えることで強みを見出し、収量は少ないけれど品質が高い農産物をクラフトジュースに加工することで、付加価値を付けつつ、生鮮品よりも賞味期限を伸ばし、事業として安定させる。当日は、そんな小堀さんのジュース工房を見学するとともに、小堀さんと懇意にしている農家さんの畑をはじめ、ときがわの里山を歩き、自然資源に目を向けてみましょう。



その他のハイライト


今回の旅のテーマは、地域の自然資源を事業に活かすこと。地域活性や6次産業化などを切り口に、都心から”近すぎる田舎”なこの地域の自然資源を実際に体感していきます。日本有数の泉質を誇る温泉は、会いに行く山崎さんが事業再生を手がけた「玉川温泉」を夜と朝、三波渓谷に面した古民家を改装した「四季彩館 都幾の湯」、まるでテーマパークな”フルスペック”の「花和楽の湯」と、それぞれ個性の異なる3ヶ所をはしごします。また、温泉とあわせて、都内からほど近くとは思えないほどの里山を歩いて回った上で、山崎さんにお話を伺います。山崎さんは温浴施設経営だけでなくて、地域全体のプロモーション事業にも携わられているので、その事業を組み立てる素材である温泉や里山といった地域資源の魅力をどう引き出し、集客に展開していくか、一緒に考えてみましょう。
また、ときがわ町は少し前まで「うどんを上手く打てないと嫁に行けない」と言われていた程のうどん文化の地。昼食では両日それぞれ、製麺所直営のセルフうどんと武蔵野うどんを食べ比べます。1日目の夜は、東京で8年お店を開いていた後、日本橋から移転してきた「Trattoria il Cielo」でイタリアンを堪能します。



旅の流れ(予定)


1日目:2016年2月20日(土)  ※食事:朝× → 昼△(各自実費) → 夜◯(参加費内/お酒のみ別途実費)

09:00 受付開始(集合場所は渋谷駅周辺、開催1週間前頃にお知らせします)
09:30 渋谷発(バス内で、自己紹介・ガイダンス・地域の紹介)
11:30 ときがわ着
    [地域資源サーベイ] 温泉「四季彩館 都幾の湯」
12:30 バス移動
12:45 昼食(髙栁製麺所のセルフうどん)
13:15 バス移動
14:00【地域の困りごとに応える】
    [見学・ヒアリング] ときがわブルワリー/コーヴォ株式会社 小堀利郎さん
     ※途中バス移動はさみつつ、農園見学・まちあるきetc.
19:00 夕食(Trattoria il Cieloでイタリアン)
20:30 バス移動
20:45 [地域資源サーベイ] 温泉「玉川温泉」
21:30 懇親会(地元の方々を交えて)
23:00 タクシー移動
23:15 宿「町田屋旅館」着(埼玉県比企郡ときがわ町大字玉川1482-1)
     〜 就寝


2日目:2016年2月21日(日)  ※食事:朝◯(参加費内) → 昼◯(参加費内) → 夜×

07:00 出発
     〜 [地域資源サーベイ] まちあるき
07:45 温泉「玉川温泉(朝風呂)」
08:45 朝食(とうふ工房わたなべの豆腐など地元食材)
09:30 [地域資源サーベイ] 里山トレッキング
10:30 バス移動
10:45 [地域資源サーベイ] 温泉「花和楽の湯」
12:45 バス移動
13:30 昼食(やすらぎの家で武蔵野うどん)
14:30【おふろから文化を発信する】
    [ヒアリング] 株式会社温泉道場 山﨑寿樹さん
15:30 バス移動
16:00【生活の拠点を複数持つ】
    [ヒアリング] H2O設計室 小埜勝久さん
16:30 振り返りワークショップ
18:00 ときがわ発
20:00 渋谷着(予定)
    ※当日の交通事情等により、到着時間が変更となる場合があります。


なお、交通費を委託事業予算から負担するかわりに、この旅には”宿題”があります。
旅の後、今回の旅で”グッときたこと”について、写真1枚と400字程度の文章をお送りください。
地域の皆さんにフィードバックするとともに、
記念にご参加された皆さんにもフォトブックにしてお送りいたします。
また、いくつかはシブヤ大学Webサイト「旅する学部」特設ページに掲載させていただきます。



今回、会いに行く人々


・山﨑寿樹さん(株式会社温泉道場 代表取締役)
・小埜勝久さん(H2O設計室 共同代表)
・小堀利郎さん(ときがわブルワリー / コーヴォ株式会社 代表取締役)
・関根雅泰さん(株式会社ラーンウェル 代表取締役)          ...and more!!



(授業コーディネーター:野村 謙次・榎本 善晃 / 企画監修:特定非営利活動法人ETIC.)




教室

埼玉県 ときがわ町

町の面積のうち約7割を山林が占め、緑豊かな環境が整っているときがわ町。特に豊かな森林が生み出す都幾川の清流は傾斜も緩く、穏やかな流れ、適度な滝がそこかしこに溢れています。都会からほど近いのに、川遊びやサイクリングなどアウトドアレジャーも楽しめる、里山の穏やかさと都会的な利便性が融合しているのがこの地域の特徴です。歴史的な背景もあり、鎌倉時代に古刹として栄えた天台宗の慈光寺など文化的な資産もあります。”美人の湯”とも称される良質なアルカリ泉をはじめ、自然資源も豊富です。

所在地