人に会いに行く旅をしよう。@長野県 塩尻市
〜「産業を牽引するワインの造り手を訪ねて」「水が旨いと日本酒も旨い、土地と時代にあわせた味わいを届ける」「地元産の旬野菜で賑わいを生み出す」ほか〜
土
08:00-
日
20:30
- 長野県 塩尻市
- 参加費
- 13,300円
- 定員
- 20名
- 参加対象
- 社会人・学生の方ならどなたでも。
- 当日の持ち物
- 着替え・寝間着・タオル・歯ブラシ・洗面具・お風呂セットなど旅行に各自必要なもの、防寒着(東京よりかなり寒いです)、雨具、筆記用具、デジタルカメラ(スマートフォンでも構いません)。
- 申し込み方法
- 右(スマートフォンは下)の[申込む]ボタンをクリックすると申込ページ(外部サイト)に移動しますので、リンク先の[チケットを申し込む]ボタンよりチケットをお求めください。
※抽選後の欠員募集にてお申込みされた方は、申し訳ありませんがマイページに反映されません。 - ・申込は先着順で、2月1日(月)10:00までの受付となりますが、満席となり次第、締め切ります。
・満席状況は本ページではなく、申込ページ(外部サイト)よりご確認ください。 - ・本授業は、2016年2月6日(土)〜2月7日(日)の1泊2日のバスツアーです。
・宿泊費、食費、体験料、印刷費、郵送費、決済手数料として、実費【¥13,300】を事前決済いただきます。
・本授業は旅行業法上、平成交通有限会社(長野県知事登録旅行業第2-372号 / 松本市内田竹原3396-1)の旅行企画・実施となります。
・ご入金後のキャンセルはマイページからは受付できかねます。必ず直接ご連絡ください。詳細は本文をご参照ください。
日本各地、そこの土地に暮らし働くことを選んだ”人”に会いに行く旅
自然、まちなか、歴史、文化、食べもの、お酒、暮らし、、
もちろん、そのものだけでも楽しめるけど、地元の誰かと一緒だともっと面白い。
ただの旅行じゃ見えてこない、その土地・その人ならではの、日常や仕事も見てみたい。
観光ガイドやスマホじゃなくて、その土地の人と紡ぐローカルな旅。
今回は、長野県は塩尻に会いに行きます。
渋谷からの往復交通費は委託事業の予算から負担します!
よかったら一緒にどうですか?
※本プログラムは、地域の中小企業の仕事に触れる機会づくりとして、
中小企業庁委託事業「平成27年度UIJターン人材拠点事業」として実施しております。
産業を牽引するワインの造り手を訪ねて:添川一寛さん(株式会社 林農園/五一わいん 製造部長)
10のワイナリーを擁する塩尻市。今年の6月にはまたひとつ新たなワイナリーが開業しました。2014年にワイン特区の認定を取り、市主導で「塩尻ワイン大学」を開講し新たにワイン作りにチャレンジする人を増やそうと尽力するなど、塩尻市ではワイン産業を全面的に応援しています。
今回の旅では、この地のワイン産業を牽引するワイナリーで働く人を訪ねます。訪ねる先は、開園100年を超える老舗ワイナリー「林農園/五一わいん」。桔梗ヶ原でワイン用のぶどうを育てたパイオニアです。林農園の歴史は、1911年に創業者の林五一さんが塩尻・桔梗ヶ原に入植し、ぶどうをはじめ・梨・りんごなど、さまざまな果樹栽培を手掛けたことから始まります。1951年には、桔梗ヶ原を世界に通用するワイン銘醸地にするべく、フランスのボルドーを発祥地とする代表的な赤ワイン用ぶどう品種「メルロー」の栽培に挑戦。独創的な栽培方法を実践するなど試行錯誤を繰り返し、長年の苦労の末、桔梗ヶ原のメルローの栽培方法を確立しました。
その当時は、地元の主力栽培品種のぶどうから作られる甘口ぶどう酒の売り上げが低迷し、ワイン産業が危機を迎えていました。地元の危機に一企業として何が出来るか。五一わいんは塩尻地区におけるメルローの産地化に尽力。今では、桔梗ヶ原のメルローから作られるワインは国際的なワインコンクールでも高い評価を得ており、日本を代表する赤ワインとなりました。
旅の当日は、塩尻にIターンし、五一わいんに就職、現在は醸造責任者を務める添川一寛さんからお話を伺います。ワイン造りとはどのような仕事なのか。ワインづくりが塩尻の産業をどう支えているのか。そこで働く面白さとは何か。そしてこれからの展望とは?日本を代表するワインを味わいながら、ひとつのぶどうの苗から事業が生まれ、産業が立ち上がり、世界を相手してきた挑戦の歴史を感じてみましょう。
水が旨いと日本酒も旨い、土地と時代にあわせた味わいを届ける:
熊谷直二さん(美寿々酒造株式会社 蔵元杜氏)・ 永原元春さん(合資会社丸永酒造場 蔵元杜氏)
蕎麦切り発祥の地としても知られる塩尻。蕎麦のおいしい土地は水がおいしい、水が旨いと日本酒も旨い。塩尻の日本酒蔵を巡り、地酒を通して酒蔵の営みやそこで働く方々の想いと拘りから生まれる「良い仕事」味わってみましょう。
今回会いに行く熊谷直二さんは洗馬街道の山間にある塩尻で一番小さな酒蔵、美寿々酒造の杜氏を務めながら蔵元をされています。「美寿々」の名の由来は、万葉集に詠われた信濃の国の枕詞、当地の自然の美しさをたたえる“みすずかる”にちなんだもの。蔵の裏山から湧き出る奈良井川水系のきめの細かな軟水と、この地で育った酒造米「美山錦」から最高の日本酒を作りたいと、丹誠込めた日本酒を造り続けられています。小さな蔵元がこだわりを持って造る日本酒なので生産量は少ないですが、評価は高く、希少価値もあいまって酒通の間で話題となりました。そんな熊谷さんからは、地元素材を使った商品開発の経緯や想い、小さな蔵元だからこそできる挑戦溢れる仕事を伺います。
次に会いに行く人は丸永酒造場の蔵元で杜氏を務める永原元春さん。丸永酒造場は、松本平の南端、広丘の水田地帯に明治4年に創業した、現在の塩尻で一番歴史のある酒蔵。創業以来の地元消費型に徹し、しっかりした味わいのお酒を造られていることが特徴的。この「しっかりした味わい」には理由があり、海のない長野県は山の幸を中心とした食文化で、濃い味付けの料理が多いことから、それに合うように味を強めにした日本酒を丸永酒造場は永く造り続けてきました。食卓を描き造る日本酒からは常にお客様のニーズを捉えながら酒蔵を営まれてきたことが伺えます。また現代のニーズに合わせた日本酒造りも熱心にされていて、研究を繰り返しフルーティな香りのお酒も造られています。
受け継いできたことを守りつつ、時代や環境に合わせて攻める蔵元杜氏のお話を是非聞いてください。この2つの蔵元を訪ね、それぞれのこだわりを持って造られた日本酒を味わいながら、私たちの国の伝統産業を支える地域の仕事の今とこれからについて思いを馳せてみませんか?
地元産の旬野菜で賑わいを生み出す:
友森隆司さん(La maison gourmandise (ラ・メゾン・グルマンディーズ) オーナーシェフ)
「塩尻の第一印象は...何もないでした。人通りもなくて、最初はどうしよう、間違えたかなと。でも今は、いい生産者さんといい食材に出会え、ここでしかできない料理があると思っています」と話すのは、”食いしん坊の家”という名を冠したレストラン「La maison gourmandise」を営む友森隆司さん。
広島で生まれ育ち、京都で料理を学び、横浜のフレンチを経て渡仏。帰国して松本の結婚式場のシェフを務めた後、塩尻へ。「塩尻は、野菜や果物だけでなく、岩垂のSPFポーク、上西条のシナノユキマス、秋はキノコやジビエもあり、塩尻食材だけでフルコースが作れます。そんな町は滅多にないです。」と語る友森さん。自身が感動した地元信州の食材の素晴らしさを最大限に引き出し提供しようとレストランを経営されています。
また生産者と地域をつなぐ取り組みにも熱心な友森さん。ふれあいを通じて旬の新鮮な地元野菜を1人でも多くの方に知って食べてもらいたい!そして塩尻に賑わいを生み出したい!と、まちづくり事業「ちび商人」を起こしました。この事業では、規格外や出荷制限のかかった野菜をもっと活かす為にそれら野菜を店先のマルシェで販売したり、地元野菜を使った簡単料理教室を開催したりと、生産者の方との交流の中で気づいた課題や可能性を元に様々な事業・プロジェクトを企画、実践されています。
ゆくゆくは、地元のお母さんたちに流通を担ってもらうことで雇用を生んだり、家庭菜園の野菜も取り扱いやすくし小規模農家の参入ハードルを下げたり、地元の八百屋さんとの連携も深めたい。そうして最終的には地元の給食の野菜が100%地元産になることを目指したい、という友森さんに、地元産の旬野菜を通じたふれあいで賑わいを生み出す仕事の魅力を伺います。
その他のハイライト
1日目は”和の塩尻”。色鮮やかで香り高い「信州ひすいそば」を食して水のおいしさを体感しつつ、日本酒蔵巡りながら伝統産業を支える地域の仕事の今とこれからについて意見交換。その後、漆器工房にも訪れます。伝統技法で作り込まれてきた日常の食の道具を改めて見直す「SHIKKI deSHUKI」など、新たな手法でビジネスを仕掛ける木曽漆器の若手職人、宮原義宗さん・岩原裕右さんを訪ねます。宿は、江戸時代「奈良井千軒」と宿場の繁栄ぶりを時代と共に語り継がれ、今なお当時の佇まいを残す木曽・奈良井宿にて、創業200年を数える「御宿 伊勢屋」に泊まり、塩尻の観光業を体感します。
2日目は”洋の塩尻”。午前中は、日本で唯一、校内で栽培から醸造まで高校生がワイン造りを手掛ける「塩尻志学館高校」を訪れ、地元産業の担い手育成の現場を知ります。昼食は「La maison gourmandise」にて友森シェフの料理と塩尻ワインを堪能しながら地元食材の展開を考えます。最後は「林農園/五一わいん」にて、ワイン造りの現場見学とあわせて、醸造責任者の添川一寛さんのお話を伺います。
旅の流れ(予定)
1日目:2016年2月6日(土) ※食事:朝× → 昼◯(参加費内) → 夜◯(参加費内/お酒は別途実費)
07:30 受付開始(集合場所は渋谷駅周辺、開催1週間前頃にお知らせします)
08:00 渋谷発(バス内で、自己紹介・ガイダンス・地域の紹介)
12:00 塩尻着 〜 マイクロバス乗換
12:15 昼食(そば屋しみずで”信州ひすいそば”)
13:10 移動
13:30【水が旨いと日本酒も旨い、土地と時代にあわせた味わいを届ける】
[見学・ヒアリング] 丸永酒造場 永原元春さん
14:15 移動
14:45 [見学・ヒアリング] 美寿々酒造 熊谷直二さん
15:30 移動
16:10【漆器で酒器。日常の食の道具を通じて伝統のものづくりビジネスを見直す】
[見学・ヒアリング] 白木屋総本家漆器店 宮原義宗さん / うるし工房石本玉水 石本則男さん
17:15 移動
17:25 [見学] 木曽くらしの工芸館 丸山昌希さん
18:00 移動
18:20 奈良井宿「御宿 伊勢屋」着(長野県塩尻市奈良井388)
19:00 夕食 〜 懇親会(未空うるし工芸 岩原裕右さん他、地域の方々も交えて)
22:00 就寝
2日目:2016年2月7日(日) ※食事:朝◯(参加費内) → 昼◯(参加費内/お酒は別途実費) → 夜×
07:30 朝食
08:30 出発 〜 奈良井宿散策
09:20 移動
10:00【授業でワイン造り?! 高校生から学ぶワインができるまで 〜 塩尻のワイン産業の担い手育成を知る】
[見学・ヒアリング] 塩尻志学館高等学校 唐澤靖教諭&生徒の皆さん
11:20 移動
11:30【地元産の旬野菜で賑わいを生み出す】
昼食(土野菜やジビエなど冬の信州の味覚をふんだんに使ったランチと塩尻ワイン)
〜 [ヒアリング] La maison gourmandise 友森隆司さん
13:10 移動
13:30【産業を牽引するワインの造り手を訪ねて】
[見学・ヒアリング] 林農園/五一ワイン 添川一寛さん
14:45 移動
15:00 振り返りワークショップ
16:30 塩尻発
20:30 渋谷着(予定)
※当日の交通事情等により、到着時間が変更となる場合があります。
なお、交通費を委託事業予算から負担するかわりに、この旅には”宿題”があります。
旅の後、今回の旅で”グッときたこと”について、写真1枚と400字程度の文章をお送りください。
地域の皆さんにフィードバックするとともに、
記念にご参加された皆さんにもフォトブックにしてお送りいたします。
また、いくつかはシブヤ大学Webサイト「旅する学部」特設ページに掲載させていただきます。
今回、会いに行く人々
・添川一寛さん(株式会社 林農園/五一わいん 製造部長)
・熊谷直二さん(美寿々酒造株式会社 蔵元杜氏 / 代表取締役)
・永原元春さん(合資会社丸永酒造場 蔵元杜氏 / 代表)
・友森隆司さん(La maison gourmandise オーナーシェフ / ちび商人)
・宮原義宗さん(白木屋総本家漆器店)
・岩原裕右さん(有限会社木曽漆工 / 未空うるし工芸)
・丸山昌希さん(一般財団法人 塩尻・木曽地域地場産業振興センター)
・唐澤靖教諭&生徒の皆さん(長野県塩尻志学館高等学校) ...and more!!
(授業コーディネーター:海津 健司・谷田部 和良・榎本 善晃 / 企画監修:特定非営利活動法人ETIC.)
教室
長野県 塩尻市
塩尻市は、松本盆地の南端、長野県のほぼ中央に位置し、周囲を北アルプスなど美しい山並みに囲まれた、信濃川水系の奈良井川、天竜川水系の小野川が流れる緑豊かなところです。名産品としては、10のワイナリーが醸すワインと、豊かな森林資源に恵まれ400年以上の伝統を持つ木曽漆器が有名で、東京から見ると、街なかに唐突に現れるぶどう畑と、都市部と森の近さが、とても面白く感じます。
- 所在地