シブヤ大学

<時代QUEST>
本当の「戦争と平和」の話をしよう

17:00-19:00
  • Shibuya Hikarie 8F クリエイティブスペース 8/ COURT
  • 伊藤 剛 [シブヤ大学理事/asobot代表]、加藤 陽子 [東京大学大学院人文社会系研究科教授]、伊勢﨑 賢治 [紛争解決人/東京外国語大学大学院総合国際学研究科教授]
参加費
無料
定員
100名
参加対象
どなたでも

当日の持ち物
筆記用具
申し込み方法
受付期間中、WEBフォームより抽選予約制で申し込みを受付いたします。
※1回のお申し込みにつき、1名様のご入場となりますのでご了承ください。同じ方が同じ授業に2回申し込みは出来ません。
【入場】教室へは、授業開始時間までに必ずお入り下さい。授業開始後の入場は制限させていただきます。なお、10分を超えて遅刻された場合は受付終了となり、授業へ参加することが出来ませんのでご注意下さい。
【交通手段】当日、教室への交通手段は電車、バスなど公共機関をご利用下さい。近隣への配慮のため、車・バイク・自転車でのご来場はご遠慮願います。
【撮影等】会場での撮影、録音機器のお持込は固くお断りさせて頂きますので、ご了承下さい。
※1:本授業の抽選は2015年9月9日(水)に行います。 (抽選予約受付は9月8日(火)24時までとなります。)
※2:抽選後、定員に満たない場合やキャンセルが発生した場合は、2015年9月25日(金)10時まで先着順でお申し込みを受付いたします。お電話、メールでのキャンセル待ちの受付はしておりませんのでご了承ください。

創立9周年を迎えたシブヤ大学文化祭の最後を飾る特別講座は、
シブヤ大学理事であり、asobot代表/GENERATION TIMES編集長の伊藤剛による「時代QUEST」シリーズ。
「正解のない問いを考える」をコンセプトに掲げた時代QUESTシリーズの今回のテーマは、
ずばり「戦争と平和」です。

今年の8月15日、日本は戦後70年を迎えました。
70年という時間を「古い過去」と見なすのか、それとも「未来に向けた通過点」とするのか。
いずれにしても、「戦争」や「平和」という大きなテーマに対して、
はたして私たちは何から考え始めればいいのか、
その「問い」の設定自体が難しいのが現状です。

もしも、目の前に「戦争」と「平和」と書かれた2つのカードが並べられたとして、
「どちらを選びますか?」と問われたら、
きっと多くの人が「平和」のカードを選ぶのではないでしょうか。
にもかかわらず、世の中から「戦争」がなくなったことは一度もありません。
つまり、「戦争か平和か?」というのは、
私たちが考えるべき「問い」にはなっていないということです。

戦後の日本の平和教育は、その先に「反戦」という思想を内包してきましたが、
そもそも反対している「戦争のイメージ」が曖昧なままでは、
何に反対しているのかが伝わりません。
平和を唱える時にこそ、私たちは「戦争」について
しっかりと学ばなければならないのだと思います。 

そこで今回は、2人の専門家をお招きいたします。

一人は、「あの戦争」の最新資料を常に研究し、
「過去の戦争の新しい戦争観」を提示し続けている 日本近現代史の専門家・加藤陽子さん。
もう一人の専門家は、アフガニスタン等の実際の紛争現場で
「武装解除」を手がけてきた伊勢﨑賢治さんです。

お二人と一緒に、過去と現在の「戦争観をアップデートする」ことで、
改めて「戦争と平和」について考えていきたいと思います。 

<授業構成>
第1部「あの戦争」をアップデートする
対談:伊藤剛×加藤陽子氏

第2部「現代の戦争」をアップデートする
対談:伊藤剛×伊勢﨑賢治氏

第3部「戦争と平和」の問いを考える
トークセッション:伊藤剛×加藤陽子氏×伊勢﨑賢治氏

<参考図書>







伊藤剛著『なぜ戦争は伝わりやすく 平和は伝わりにくいのか ピース・コミュニケーションという試み』(光文社新書)







加藤陽子著『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』(朝日出版社)







伊勢﨑賢治著『本当の戦争の話をしよう 世界の「対立」を仕切る』(朝日出版社)

先生

[ シブヤ大学理事/asobot代表 ]

伊藤 剛

1975年生まれ。明治大学法学部を卒業後、外資系広告代理店を経て、2001年にデザイン・コンサルティング会社「asobot(アソボット)」を設立。 主な仕事として、04年にジャーナル・タブロイド誌『GENERATION TIMES』を創刊。06年にはNPO法人『シブヤ大学』を設立し、グッドデザイン賞2007(新領域デザイン部門)を受賞するなど、さまざまな分野のプロジェクトデザインを手掛ける。 また、東京外国語大学・大学院総合国際学研究科の「平和構築・紛争予防コース」では講師を務め、広報・PR等のコミュニケーション戦略の視点から平和構築を考えるカリキュラム「PEACE COMMUNICATION」を提唱。2015年7月に、初の著書として『なぜ戦争は伝わりやすく 平和は伝わりにくいのか ピース・コミュニケーションという試み』(光文社新書)を刊行した。

[ 東京大学大学院人文社会系研究科教授 ]

加藤 陽子

1960年生まれ。東京大学大学院博士課程修了(1989)。山梨大学助教授、スタンフォード大学フーバー研究所訪問研究員などを経て現職。専攻は日本近現代史。2010年に『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』(朝日出版社)で第9回小林秀雄賞を受賞する。 主な著書に、『模索する1930年代』(山川出版社)、『徴兵制と近代日本』(吉川弘文館)、『戦争の日本近現代史』(講談社現代新書)、『戦争の論理』、『戦争を読む』(共に勁草書房)、『満州事変から日中戦争へ』(岩波新書)、『NHK さかのぼり日本史②昭和 とめられなかった戦争』(NHK出版)、『昭和天皇と戦争の世紀』(講談社)などがある。

[ 紛争解決人/東京外国語大学大学院総合国際学研究科教授 ]

伊勢﨑 賢治

1957年生まれ。早稲田大学大学院理工学研究科修士課程修了。インド留学中、スラム住民の居住権獲得運動を組織。その後、国際NGOに在籍し、アフリカで開発援助に携わる。 国連PKO幹部として東ティモール暫定政府の知事、シエラレオネで武装解除、アフガニスタンでは日本政府特別代表として同じく武装解除を指揮する。 主な著書に『インド・スラム・レポート』(明石書店)、『東チモール県知事日記』(藤原書店)、『武装解除』(講談社現代新書)、『アフガン戦争を憲法9条と非武装自衛隊で終わらせる』(かもがわ出版)、『国際貢献のウソ』(ちくまプリマー新書)、『紛争屋の外交論』(NHK出版新書)、『日本人は人を殺しに行くのか』(朝日新書)、『本当の戦争の話をしよう 世界の「対立」を仕切る』(朝日出版社)などがある。

教室

Shibuya Hikarie 8F クリエイティブスペース 8/ COURT

2012年4月26日に渋谷駅前に新しく開業した複合タワー『Shibuya Hikarie』の8Fにあるクリエイティブスペース「8/(はち)」。そのフロアの中心に位置するコミュニティスペース「COURT(コート)」は、グリーンカーペットが印象的な、気持ちのよい空間です。作り手と使い手、個人と社会、地域と東京など、この場所を通じて世界とのつながりをつくるための広場です。

所在地

東京都渋谷区渋谷2・21・1・8F
電話:03-5468-5892
※場所の確認以外でのご連絡はお控えください。
授業内容や出欠、遅刻等についてのお問い合わせ、ご連絡はシブヤ大学事務局までお願いします。
最寄駅:東急田園都市線、東京メトロ副都心線「渋谷駅」15番出口直結。東急東横線、JR線、東京メトロ銀座線、京王井の頭線「渋谷駅」と2F連絡通路で直結。