「お年寄りを楽しませることはしない。お年寄りが人を楽しませることをする」「自然に地域の人や子供達が来てくれるような場がある」「敷地を壁をなくしたら地域の人たちがあおいけあを通っていく」「床は必ず木材。視覚的な刺激がありよいリズムがあるから」「建物の一部をレストランにして和食のシェフに来てもらった。給食お年寄りが残さない。地域の人も来る」「賃貸住宅もある。ボランティアをしてくれたら家賃を安くしている」などなど、あおいけあの活動には私たちが地域で支える高齢者施設を考える際のヒントがたくさんありました。
会場からも活発な質問が出ました。家族ができることは何か、企業ができることは何か、私たちにできることは何か。加藤さんは、認知症とはどういう症状か、どう対応すればよいか、脳の働きはどうなっているのか、介護保険法が持つ理念とは何か、地域で支えるとはどういうことかなどなど、ひとつひとつ丁寧に答えてくださいました。詳しくは議事録をご覧いただきたいのですが、加藤さんのお話は、すべて私たちが日常生活を送る上で知っているべきことなのかもしれないと思います。
巷では、介護をする側とされる側それぞれの困難な状況のニュースなどが話題となってしまいますが、そのような二項対立ではない関係で介護に向かう時代が来ているようにも思えます。 私たち誰もがいつかは死を迎えますが、人生がどんどん長くなりつつあるいま、介護ということは、特別なものではなく、私たちの生きる都市の中の傍らにあることを前提として考えることが必要ではないかということを感じました。
最後にみんなで記念撮影