授業レポート

2015/12/7 UP

大都会東京の真ん中で防災キャンプ!
(SHIBUYA CAMP 2015
in 防災ライフフェスタ)

“いつかは起こる”と言われている首都直下型地震。
あなたはちゃんと備えていますか?
今回は、大都会東京の真ん中「、代々木公園」で被災したと想定し、テントで一晩を過ごしました。

(今回、特別な許可を得ての授業となっています。通常は代々木公園でのテント泊、火気の持ち込みおよび使用は禁止されていますので、ご留意ください。)



当日はあいにくの雨。そんな中、たくさんの方にご参加いただき、学びの多い一日となりました。
このレポートでは、先生や参加者から出た“特に印象に残った言葉”をピックアップしてご紹介していきたいと思います。


「防災訓練は、経験を積む場所」(project72 大木さん)
頭の中でシュミレーションすることも良いですが、いざというときに動けなかったりしますよね。
私は今回、幼い頃に行ったきりのキャンプでやった薪割りやテントの建て方が、20年くらい経ったいま鮮明に思い出すことができました。頭で考えるよりも、身体が覚えている感じ。
これがいざという時に力を発揮するのでしょう。
防災訓練は、「経験」を積むことが大事なのです。 


「事前に知れることは、知っておくこと」(東京ガスさん)
東京ガスさんからの講義では、地震が起きたらどうすればいいのかを教えていただきました。
3.11のときは、ガスの問合せで回線がパンクしてしまったそうですが、いざ聞いてみると、処理の方法はとっても簡単。
事前に知っておくと、いざというとき慌てずに対応できますね。

東京ガスさんのホームページでも紹介しているので、是非チェックしてみてください。
http://www.tokyo-gas.co.jp/safety/solution/index.html




   


 ミッショントレーナーの浅野さんの講義では、ハッとさせられる言葉がたくさん投げかけられました。 


「大事なのは、自助。自分のことも助けられないのに、他人を助けられると思う?」
それはただ、被害者が1から2に増えるだけ。確かに、そうですよね…。 


「非常持ち出し袋に入っているロープ、あなたそれ、使えますか?」
使えないものを入れておくのは無駄。自分の生活に何が必要なのか、見定めることが大事です。 


「首都直下型地震は、政府も被災者になる」
ということは、個々が生き残る努力をする必要がある。
確かに…言われるまで気付きませんでした…。
だからこそ、「自助」が大事なのです。 


「人が水を飲まずに生きられる限界時間は、72時間」 
この時間をどう生き抜くか。
体力、体温、水の三つがポイント!
(とはいえ、条件に左右されるので、それ以下、それ以上の場合もあります。) 


「安否確認は自分の安全が確保されてから」
大切な人が心配なのはよくわかる。
でも、とにかくあなたが生き残る努力をすること。
そして自分の安全が確保されたとき、はじめて連絡をとるのです。
浅野さんは3.11のときに宮城にいたそうですが、家に戻るまで奥様との連絡は「無事?」「無事です」の、たった一度きりでした。

「なぜなら、私たちは”生きて帰る努力をする”という約束をしているからです」。

あぁ。。もし何かが起きて心が折れそうになったとき、この約束は生きる力となるのだろう…と思いました。 


「情報量の多さと信頼性の高さは比例しない」
非常時は悪質なデマが流れる場合もあります。
よかれと思って拡散させたことが後々デマだとわかったら…考えただけでも、ぞっとしますよね。
ラジオなどのマスメディアは報道する前に必ず裏をとるそうです。
情報源を調べることも大切なのですね。 


「今夜は”寒くて眠れない”を経験する夜です」
夜。ただでさえ寒いのに、今夜は雨でした。
でも、テントがあるだけ幸せなこと…。被災時を想定して、グループで交代交代起きながら睡眠をとりました。
寝袋を持ってきた人は寝袋で。無い人は無いまま。さあどうする!?と、ここで活躍したのが、ロゴスさんから配布された「アルミシート」。こんなに薄くて軽いものが、こんなに暖かいのか!と驚きました。

「でも、日本は湿気でアルミシートがくっつき易い。だから、非常持ち出し袋に入れっぱなしだと、いざという時に使えないこともあります」

とのことなので、持っているけど広げたことがない、という方は、是非広げて、実際に使ってみてください。
とはいえ、11月の寒空、はじめてのテント、うるさい雨音、順番によっては睡眠を分断される不公平感…実際に被災したときに起こり得ることが、たった1日でこんなにツライとは…。

「寒くて眠れない夜」、痛感しました。



翌朝、「ことり食堂」さんから配られた豚汁は、心と身体に染み渡りました。豚汁を飲む度に今夜のことを思い出しそうです。  


 


「起こる前に、どれだけ準備が出来るか」(気仙沼 安藤さん
気仙沼で被災した安藤さんから、体験談をお聞きました。
沿岸部に住む人たちは津波の危険性を知っていたので、助かった人が多かったそうです。
とにかく、知ること、そして、備えること。
平常時は伝わりにくいけど、いつか必ず役に立つときがくる…とおっしゃっていました。 


「雨ってこんなに体力が奪われるんだ」(参加者 女性)
フィールドワークではグループに分かれて、夜の街・朝の街を歩き、気付いたことをシェアし合いました。
普段の「雨」も、長時間歩いてみると結構つらい…。
冷静に考えれば当たり前のことですが、やってみて実感することが多かったです。
普段歩いている道でも、「もしここで震災が起きたら…」と考えながら歩くと、危険そうな道・安全そうな道が、なんとなくわかってきます。
場合によっては移動せず、屋根のある場所で待機することも大事でしょう。


「ガラス張りのビルが多いので、もし夏場に震災が起きたら、サンダルで歩くのは危険だろう」
「住宅街は電線が密集していて、この下を通るのは怖い」
「知っている建物が見えてくると安心したし、目印になっていい」
「つい駅に行ってしまいそうになるけど、人がたくさん集まって危険かも」

いろいろな想定をしておけば、いざというときに最善の方法をとることができそうです。


そのほか、「ごちぼう」さん(http://www.gochibo.com/)から非常食をおいしくいただいたり、「J-WAVE」さんからはDJマシューさんのあたたかい歌のプレゼントや、災害時のラジオ局の対応を教えていただいたり、(http://www.j-wave.co.jp/special/eew/)たくさんのことを学んだ一日でした。きっと今夜の体験は一生忘れないでしょう。

みなさんも改めて、家族や周りの人と「防災」について考えてみてはいかがでしょうか。


 (レポート:吉川真以/写真:シブヤ大学ボランティアスタッフ)