シブヤ大学

授業レポート

2014/8/19 UP

ココロを揺さぶる球体(オーブ)
~あなたのミュージカルぎらい、なおします!〜

Bunkamuraオープン!ヴィレッジ4限目の教室は、東急シアターオーブ。 ここは、連日海外カンパニーによる公演が行われており、日本にいながらにしてブロードウェイ気分を味わうことができる、なんとも贅沢な空間です。 

今回の進行役は、大のミュージカル好きであり文化村の村人である海野さんと、エンターテイメントライターの浮田さん。


◇「ミュージカルはお好きですか?」


浮田さんからの問いかけでスタートした4限目の授業では、「ミュージカルが大好きで、年に数本見ています!」という声が多数を占めたものの、「ミュージカルは苦手で、この授業をきっかけに興味が持てるといいな」との思いから参加してくださった生徒さんもチラホラ。
(大丈夫、今日はそんなあなたのための授業です!)


◇そもそもミュージカルって?


歌・ダンス・芝居が三位一体となって繰り広げられるミュージカル、その醍醐味は? 

「一度スタートしたらもう止まれない、その緊張感を同じ空間で共有できるのは、生の舞台だからこそ。ブラウン管からは伝わってこないですよね。」という海野さんのお言葉に、一同納得の表情。

「例えば、映画やテレビって、監督さんがいるでしょう。そうすると、監督さんの裁量次第で多くの場面がカットされてしまうし、視点も限定されてしまいますよね。でも舞台は違う。お客さん自身が監督だから、その舞台に立っている誰を主役にしてもいいんです。今日はこの役者さんに注目して見てみようとか、自由に編集することができるんです。」

なるほど、ミュージカルには、そんな楽しみ方もあるんですね。


◇ブロードウェイの日常


なんと海野さん、ミュージカルの本場・ブロードウェイでのご勤務経験もあるんです。

「ニューヨークはマンハッタンにあるブロードウェイでは、所狭しと劇場が立ち並び(その数なんと40以上!)、昼は稽古に向かう役者さんで溢れかえり、夜には多くのお客さんが詰めかけます。日本ではなかなかお目にかかれない光景なのではないでしょうか。

(実は以前、私もブロードウェイを訪れたことがあるのですが、海野さんのお話を伺いながら、街全体でミュージカルを生み出す独特の空気感に圧倒されたことを思い出しました。)

ミュージカルは、アメリカの「国技」と言っても過言ではありません。多くの役者さんたちが、未来のスーパースターを目指して夢を追い続ける場所、それがブロードウェイなのです。


◇Bring It On!


ミュージカルの基礎知識を学んだところで、素敵なサプライズが!
なんと、現在東急シアターオーブで公演中の「Bring It On!」の出演者の皆さんによるパフォーマンスが始まったのです。

歌って踊って、目の前のステージで繰り広げられるパフォーマンスは圧巻の一言。
それも貸し切り状態のシアターオーブで、私たちのためだけの特別公演。自然と手拍子も湧きあがり、会場のボルテージは最高潮に。

最後には、出演者の皆さんと一緒にダンス!ダンス!ダンス!舞台と客席が一体となった瞬間の興奮は格別でした。

今回のサプライズは、まだまだこれだけでは終わりません。
なんと、実際にステージに上がり、舞台裏に潜入することができました。

普段は決して立ち入ることのできない舞台裏、実際に公演で使用されている衣装や小道具、大道具の数々に一同興味津々。華やかな舞台を支えるスタッフの皆さんの息遣いを感じることもできました。


◇ミュージカルの「これから」


興奮冷めやらぬ私たちのもとへ、海野さんと浮田さんが再登場。
海野さんが、これからの「野望」を語ってくれました。

「シブヤを“ミュージカルの街”にしたい。」

「シブヤの街がミュージカルをはじめとするショービジネスを盛り上げることで、シブヤがより魅力的な街になると思うんです。」
「いつかシブヤからブロードウェイへ作品を送り込みたいですね。」
そう語る海野さんの目は、とても輝いていました。


日常の中にある非日常の世界、それがミュージカルです。
ぜひ一度、飛び込んでみてはいかがでしょう。
そこにはあなたの想像をはるかに超える感動と興奮が待っているはずです。


さて、次回のオープンヴィレッジ!では、どんな世界に誘われるのでしょうか。
今から待ち遠しいですね!


(ボランティアスタッフ:滝口 美保)