シブヤ大学

授業レポート

2014/6/30 UP

自分で縫い上げる (第三回)~この夏の浴衣づくり〜

本当に自分の手で浴衣が作れるのか。半信半疑の中始まった、「自分で縫い上げる~この夏の浴衣づくり~」。
第3回目、いよいよ最終回になりました。3ヶ月前は、一枚の反物 が、やっと一枚の浴衣に変身する...はずです。
今日は、襟付けと袖付け、最後の細かい仕上げをします。
学生の皆さんも、会場に集まるなり、宿題で縫ってきた部分を見せあったり、できなかったところ、不安な部分を先生に聞いたりと、授業が始まる前からやる気満々。先生方も 引っ張りだこです。

まずは、タミカ先生から、襟付けの縫い方の説明を受けてから、実際に挑戦。皆さん、今日の授業で完成させたいという思いで、黙々と針を進めていきます。
選んだ生地の柄によっては、襟の部分に、どの柄を持ってくるか、実際にマネキンに着せて柄合わせをしていきます。このように柄合わせを自分でできるというのも、自分で縫うからこそできる特権です。
難しい部分は、先生方にフォローしていただきながら、襟付きが進んでいきます。タミカ先生が針を持つと、針が進んでいくスピードが全然違う!とても早く、隣で見ていても縫えているかどうかわからないくらいでした。さすが、タミカ先生です。
休憩時間ももったいないということで、手短に済まして作業再開。
着々と襟付けが進んでいっているように見えましたが、時間が過ぎるのも早く。襟付けが終わっているはずの時間を超えてしまい、授業の残り時間もあと1時間。
本来であれば、今回、反物の提供などでご協力いただいている、ギャラリーさくらの檀さんと渡邊さんに、自分で作った浴衣を着付けていただく予定でしたが、急遽、浴衣作りに予定変更。時間が許す限り、浴衣作りを進めることにしました。
皆さん、"どうにか形にしたい"という思い一心で、必死に針を進めていきました。その熱気は、周りで見ているスタッフにも、ひしひしと伝わってきました。
とうとう、タイムリミットが来てしまい。ほとんどの方が、襟付けがやっと終わったというところでの終了となりました。
まだ、袖が付いていなかったので、しつけ糸や待ち針で、簡易的に袖をつけた浴衣を羽織り、檀さんと渡邊さんに帯を締めていただき、記念撮影。
出来上がったら、こんな浴衣になるんだろうなぁという、期待いっぱいの集合写真になりました。
浴衣が完成するまであと1回、タミカ先生の和装教室で補習授業が行なわれるそうです。
皆さん、和裁や洋裁の経験者という方は少なく、簡単なお裁縫しかやったことのない方がほとんどという中で、8人+先生で力をあわせて浴衣を作っていく姿がとても眩しく、カッコ良かったです。
完成した浴衣を着て、お出かけする姿を見れる日が、今から楽しみです!

(ボランティアスタッフ:箕田 真衣)