授業レポート
2013/9/26 UP
日常を祝おう。 ~WHYTROPHYに学ぶロゼット、称えるかたち~
名前を知らなくても、モノを見て分かるものがあると思いますが、今回のロゼットも、お祝いの場や、子供がたまに付けているのを見たことがあるなという、そのひとつでした。
そもそもロゼットとは、バラのRoseから来ていて、放射状に開いている様子の物全般について言われているそうです。今回の授業で取り上げたロゼットのルーツはフランス語でCOCARDE。日本語では少し堅くて花形帽章という意味。
講師を務めてくださったWHYTROPHY高澤さんの調査によると、ナポレオンが帽子に付けていたバッジ(徽章)がどうやら発祥とされているらしく、その後は主に戦時における敵味方の区別をつけるために使用され、19世紀には軍隊で勲章としても使用されたそうです。
それ以降は、主にヨーロッパでお守りや様々なシンボルとして、地域ごとの仲間・コミュニティの認識をするために使われたり、農産物、畜産物の品評会、ドッグショーなどの表彰としてプリーツとリボンのテールの形を基本に様々な色、形が生まれてきました。
ファッションとしての使われ方が始まったのは、1940年代にアメリカでプレイボーイクラブのバニーガールが腰に付けていたことから始まり、日本では1970年代に入ってきたそうです。
ひと通り歴史について学んだ後は、実際に使用されたロゼットが、何を「称えるかたち」なのかを考えるグループワークへ。
かなり大きな物、人の写真が貼られている小さな物など、造形もさまざま。パッと見ただけでは難しかったのですが、手に取って観察し、裏に付いた動物の毛や、使用されているリボンの紋様、書かれた文字などを手がかりに推理を進め、答えを決める頃には一層身近に感じました。
そして後半はロゼットづくりのワークショップです。
高澤さんが考案された折れ線が印刷された一本のリボンを、折っては縫いの繰り返しで、作っていきました。
久々の針仕事にドキドキしながら、他の方の物も見せて貰いつつ、少しずつ丸くなっていく様子が嬉しかったです。
最後の繋げるところで苦戦しましたが、テールの形を決め、バッジをボンドで貼って完成!
そして皆さんの作ったロゼットを並べて記念撮影。
3色のリボン、3型のバッジという限られた中でも、少しずつ違いが見られ、自分の物はすぐに見つけられました。想いを込めて作ったからかなと少しほっこりしたりして。
最初は自分で作れるか少し心配でしたが、教わりながらやってみると何とか形になったのが嬉しかったので、今度は誰かのちょっとしたお祝いに手作りして贈ってみたくなりました。
昔ながらの伝統を守って作られている一方で、国を挙げてのお祭りやオリンピックなどの大きな行事があると、大量生産された粗悪な作りのロゼットが数多く販売されているそうです。
高澤さんはオリジナルに失礼のない、きちんとしたロゼットを作っていきたいということでした。
色々な事が便利になっていくなかで、気持ちを形にする方法もたくさん増えてきたと思いますが、次に誰かをお祝いする時に、ロゼットを作って贈ってみるのも素敵かもしれません。
(ボランティアスタッフ: 高橋 正)
そもそもロゼットとは、バラのRoseから来ていて、放射状に開いている様子の物全般について言われているそうです。今回の授業で取り上げたロゼットのルーツはフランス語でCOCARDE。日本語では少し堅くて花形帽章という意味。
講師を務めてくださったWHYTROPHY高澤さんの調査によると、ナポレオンが帽子に付けていたバッジ(徽章)がどうやら発祥とされているらしく、その後は主に戦時における敵味方の区別をつけるために使用され、19世紀には軍隊で勲章としても使用されたそうです。
それ以降は、主にヨーロッパでお守りや様々なシンボルとして、地域ごとの仲間・コミュニティの認識をするために使われたり、農産物、畜産物の品評会、ドッグショーなどの表彰としてプリーツとリボンのテールの形を基本に様々な色、形が生まれてきました。
ファッションとしての使われ方が始まったのは、1940年代にアメリカでプレイボーイクラブのバニーガールが腰に付けていたことから始まり、日本では1970年代に入ってきたそうです。
ひと通り歴史について学んだ後は、実際に使用されたロゼットが、何を「称えるかたち」なのかを考えるグループワークへ。
かなり大きな物、人の写真が貼られている小さな物など、造形もさまざま。パッと見ただけでは難しかったのですが、手に取って観察し、裏に付いた動物の毛や、使用されているリボンの紋様、書かれた文字などを手がかりに推理を進め、答えを決める頃には一層身近に感じました。
そして後半はロゼットづくりのワークショップです。
高澤さんが考案された折れ線が印刷された一本のリボンを、折っては縫いの繰り返しで、作っていきました。
久々の針仕事にドキドキしながら、他の方の物も見せて貰いつつ、少しずつ丸くなっていく様子が嬉しかったです。
最後の繋げるところで苦戦しましたが、テールの形を決め、バッジをボンドで貼って完成!
そして皆さんの作ったロゼットを並べて記念撮影。
3色のリボン、3型のバッジという限られた中でも、少しずつ違いが見られ、自分の物はすぐに見つけられました。想いを込めて作ったからかなと少しほっこりしたりして。
最初は自分で作れるか少し心配でしたが、教わりながらやってみると何とか形になったのが嬉しかったので、今度は誰かのちょっとしたお祝いに手作りして贈ってみたくなりました。
昔ながらの伝統を守って作られている一方で、国を挙げてのお祭りやオリンピックなどの大きな行事があると、大量生産された粗悪な作りのロゼットが数多く販売されているそうです。
高澤さんはオリジナルに失礼のない、きちんとしたロゼットを作っていきたいということでした。
色々な事が便利になっていくなかで、気持ちを形にする方法もたくさん増えてきたと思いますが、次に誰かをお祝いする時に、ロゼットを作って贈ってみるのも素敵かもしれません。
(ボランティアスタッフ: 高橋 正)