シブヤ大学

授業レポート

2012/6/22 UP

「観てみよう!~美しきバレエの世界~」

●今日は、熊川哲也氏が率いるKバレエカンパニー本公演『海賊』を鑑賞!といっても、ただ本番を鑑賞するだけではないのです。本番前の最終確認のリハーサルが観れちゃうのです。こんな機会はめったにない!ということで、26名のシブヤ大学の生徒さんが集まりました。バレエ観賞歴、何十年という方から初めてという方までバレエ観賞経歴は様々でしたが、皆さんリハーサル場面をみるのは初めて。主演のバレリーナSHOKOさんが舞台に登場すると、練習着を着ているにも関わらず彼女が放つオーラに生徒一同釘付けでした。ダンサーとオーケストラの音の調整など、ひとつの舞台つくる過程を垣間見れたことで、本公演への興味と期待が一段と高まりました。

ダンサーの踊りのレベルの高さはもちろん、舞台装置や衣装などの素晴らしさに感動した後は、会場近隣のスペースへ移動して、生徒さんとバレエ雑誌の編集長・関口氏と意見交流会をしました。バレエを観賞するのが初めての方が多いなか、関口氏はバレエの観賞の仕方から日本においてのバレエ業界の状況などお話してくださり、皆「またバレエを観たい!」という気持ちになりました。
公演のリハーサル⇒本番⇒交流会と三段階を経たことで、バレエの知識が深くなったと同時に、バレエが身近なものになった一日でした。
次回は「はじめてのバレエ~バレエを支えるモノたち編」に続きます。
お楽しみに!

(ボランティアスタッフ:福島まどか)


■オーケストラ音合わせ 開場の2時間前に、オーケストラの音合わせの様子を見学しました。K-BALLET取締役本部長の加藤浩樹さんより、福田一雄先生が指揮するオーケストラのリハーサルの様子を解説してくれました。 K-BALLETでは、3回リハーサルを行い、開演の直前まで入念に音を整えるとのことでした。オーケストラは、総勢61名の構成で、管楽器、弦楽器の順にチューニングを行う様子を見学しました。次に、効果音(SpecialEffects)の音のバランスを確認していました。今回は、昼と夜の2回公演があり、2人の指揮者がいるために入念に音合わせを行うということでした。 リハーサルを行っている舞台では、バレリーナが4~5名音を確認しており、それぞれ自分のパートに関係するパートの調整をしていました。

■交流会「Dance Cube」編集長の関口紘一さんを交えて参加者同士で交流会が行われました。まず、参加者の自己紹介と本日の感想を述べてから、関口さんへのダンサーやバレエに関する質疑応答が行われ、非常に和やかに歓談が行われました。
Dance Cube チャコットWebマガジン

●感想 
前回の「はじめてのバレエ~音楽編」に引き続き、今回はバレエをリハーサルの音合わせから見学して、「海賊」を見ることができました。 リハーサルでは、プリマバレリーナと指揮者が最後まで入念に音合わせを行っており、最高の舞台を作り上げたいという真剣な姿がとても印象的でした。公演開始直後では、幕に照明を当ててから、幕を通り抜けて舞台上のマドリーナを浮き上がらせる照明の演出には、衝撃を受け、あっという間にその世界に引き込まれました。休憩も含めてあっという間の2時間半のはじめてのバレエ鑑賞となりました。

(ボランティアスタッフ:林一雅)


●初めてのバレエ鑑賞、集合したときからドキドキ、ワクワクします。今回リハーサルが見学できるということで、初めてシブヤ大学に申し込んだ方もたくさんいらっしゃるようでした。リハーサルの緊張感、すごいです。オーケストラとバレリーナが互いに要望を言い合ったり、何度も音の出だしを合わせたり、より良い物を作るために毎回行われるのだそうです。

そして開幕。ストーリーは、コンラッド率いる海賊たちが、美しきメドーラとラグーナ姉妹を奴隷商人から助け出すという冒険劇(?!)。恋愛あり、裏切りあり、死んでしまう者も・・・。連首領のコンラッドや、アリの力強い踊り、迫力があります。メドーラの美しさ。メドーラ役のSHOKOさんの踊りは本当にすばらしかったです。初心者の私から見ても、表現力がすごい!台詞がないのに、メドーラの感情が伝わってきます。コンラッドと恋に落ちたときの可愛らしさや可憐さ、奴隷商人に捕らわれた時の悲しさ、恐ろしさ、そしてコンラッドを助けるときの決意や勇敢さ、SHOKOさんの踊りに引き込まれます。
洞窟や船のセットもとてもリアルでした。
鞭や剣、銃など小道具もたくさん使われており、銃で撃たれる時には本物そっくりの銃声が鳴り、大変迫力がありました。衣装もとても美しかったです。女性の衣装の、踊りに合わせて柔らかに揺れる透け感のあるレースや遠くまで映えるキラキラした素材、まるでアラビアンナイトのようにお腹をだしたもの等。
鑑賞後の交流会で、関口先生のお話を聞いたり、それぞれの生徒さんの感想が聞けたこともとても楽しかったです。

(ボランティアスタッフ:塚原友梨子)