シブヤ大学

授業レポート

2011/6/6 UP

一緒に元気になるアロマ。

震災から1ヶ月と少し。
東京ではすこしずつ元気になっていこう!とみんなが思いつつも、
前にすすみたいのにうまく歩けないような毎日。
今回の授業はそんな状況に少し灯りのようなものをくれた時間でした。

先生は和田文緒先生。
もちろんアロマのプロ。
だけれど生徒はきっとほとんどがアロマ初心者。
だから初心者でもすぐできること、プロじゃなくても効果的にできることを噛み砕いて教えてくださいました。

今回はアロマの5つの技術を身につける、という内容でバスソルト、リラックス用ボディーソープ、アロマの香水、トリートメント用ブレンドオイルの4つの作り方、そしてブレンドオイルを使ったマッサージ(トリートメント)の方法を教えていただきました。

授業の中では、120種類以上ある精油の中から先生がピックアップしたくれた香りを皆でかいでみて、
それぞれが自分の好みでブレンドし、アロマクラフトをつくっていきました。

香りの持つ効用として期待できるもの、を軸に教えていただき今回は心をレスキューするアロマとして

◇ちょっと落ち込んで不安の中にいる人へ・・・ゼラニウム、ベルガモット、シダーウッド・アトラス、バラ
◇頑張りすぎちゃってる人へ・・・カモミール・ローマン、プチグレン・ビターオレンジ、イランイラン

など、落ち着く香りを中心にブレンドの方法を教えていただきました。
アロマというと仕事で疲れた心をリラックス~という印象だったのですが
いつもと違う日常の中で、知らないうちに気を張り過ぎている人もいる。落ち込んじゃっている人もいる。
そういう人のためにもアロマがあるのだと思うと、あぁ、あの人にあげたいな、
この人にはこれかなと思いが膨らみました。
それから、元気を出すのに向いている香りも紹介いただきました。
◇ちょっと元気を出したい人はグレープフルーツやローズマリー、レモン
◇がんばりモード全開でいきたい人はオレンジ!

授業が進むにつれて、一緒のテーブルに座っている生徒さん同士
「これいいにおい」「これ好きかも」とちょこっとずつ会話が弾んでいました。
終盤では先生からマッサージのデモンストレーションを見せていただき、
見たあとに2人1組で実践する時間を持ちました。
見よう見まね、試行錯誤しながらでしたが、
「あ~気持ち良い」「うまい!」など声が聞こえて楽しそうでした^^

この授業では基本的な知識やマッサージ方法を教えてもらいましたが、
その中でも私がすごく良いなと思ったのは、

<ひとのためにバスソルトをつくる>

時間があったこと。
アロマの香りを選んでいると自然と気持ちが楽しくなれたのはもちろん、
でも何より人のことを考える余裕ができる、というのが良いなと思いました。
先生からは[あげる相手への手紙と合わせて、
バスソルトのブレンドでどんな効用があるか書いて渡してあげてください]という説明もありました。
生徒さんの中には、今大変な思いをしている友達に作ってあげたいという人もいたので
思いのこもったアロマが作れていたらいいなと思います。


<今回参加できなかった生徒のみなさんへ オマケ>
今回の授業では先生がすべて下準備をしてくださいましたが、家でカンタンにできるアロマも教わりました^^
まず、気に入ったアロマ精油を1本手に入れてください。
渋谷だと、シブ大おなじみ東急ハンズや、
以前シアバター作りの授業をした原宿交差点近くの生活の木にもあります。
自分の気に入ったアロマが1本あれば後は無敵です。

◇バスソルトを作りたい時・・・お塩(天然塩で良く、粒が粗いタイプがオススメ*精製された食卓塩は向きません)20~40gに、アロマ精油を好みで4滴以内ブレンドするだけ。袋に入れて上下に振るだけです。
◇ボディーソープを作りたい時・・・無香料の液体せっけん(松山油脂のものなど手軽な市販品です、女性に人気のマジックソープでも可)にアロマ精油を入れるだけです。

今までアロマと言えば、焚くという一辺倒でしたがバスソルトも作れるとは驚きでした。
自分でも手軽に楽しめますが、元気になってほしいなと思うひとへの、
ちょっとしたプレゼントにも良いかもしれません。

(ボランティアスタッフ:山田有希)