シブヤ大学

授業レポート

2009/11/18 UP

今日の教室は、表参道の早稲田塾。
キディランドの向かいにあって、こんなにきれいで広い空間で勉強できるなんて、生徒さんたちは幸せですね。
そんな幸せな生徒さんたちの、今回の先生は誰?かというと、「立命館アジア太平洋大学(APU)の卒業生のみなさん」です。

立命館アジア太平洋大学、通称APUは、大分県別府市にある大学です。
「アジア太平洋の人材育成」をテーマに、日英2言語教育、学生の約半数が留学生という、新しい大学教育の先陣を切った大学として有名。なんと卒業生を含めた留学生の出身国数は121カ国・地域にのぼるというから驚き!

さて、授業が始まる前から教室の雰囲気はにぎやかです。
それもそのはず、参加の先生たちは、韓国、台湾、マリ、カンボジア、ベトナム、バングラデシュ、タイ、インドなど…!様々な国籍の方々が大集結していたのです。
今日集まった先生たちは違う年代のOB/OGのようでしたが、たどると、みんな、友だちの友だち、のまた友だちだったりして。国籍も年代も違うのに、みなさん、本当にひとつの家族のよう。APUの人たちのつながりの強さ、濃さを感じます。

そんな一つの大家族が作り出す雰囲気は、いつものシブヤ大学ともちょっと違う。
今回の場を仕切るのは、卒業生のまささんと、タイ出身のクリームさん。
なんだか夫婦漫才のように?!楽しくテンポよく、話を進めてくださいます。

まずは、『世界の言葉でI LOVE YOU』という、オリジナルのゲームで授業が始まりました。
教室の黒板には、「I LOVE YOU」、「我愛你」…など、見慣れた文字、見慣れない文字。世界中の言葉で「愛してる」が書かれているのです。
入室の時に、生徒さん一人ひとりに配られたカードは、世界中の「愛してる」が3分割されて書かれた内の1枚。それを持った生徒さんたちは、まず、自分たちの仲間を捜します。
私は、韓国語の「サ、ラン、ヘ」の仲間を探して、歩き回ります。案外すぐ見つかった!
そして韓国人の方のもとへ、「サランヘ!」の告白に行きます。受け止めてもらえて、なんだか嬉しい!

そこから全体が、6人くらいのグループに分かれて円になって座ります。
そこではまず、一人ひとりが自己紹介をしました。自分の職業、趣味、出身地の話。。。それぞれが思い思いに話します。先生たちが何度かグループを交代し、いろいろな国籍の方々と話を続けました。テーマに沿ったり、沿わなかったり!?で、脱線がまた楽しい!

その後は、全体で、『今日1番○○だったこと』の発表会へ。グループを超えて全体で、今日話していた中で1番「驚いた」「悲しかった」「楽しかった」こと…続々と面白い話が飛び出します。
中でも、印象的だったのは、バングラデシュのラハマンさんから教わった、「数の数え方」の話。なんと、片手で、「20」まで数えられちゃうそう!小指の先から、指の関節も数えて、付け根まで。一指で「4」。親指も4まで数えて、全部で20です。両手で40まで数えられるとのこと!

時間が経つのは本当に早く、あっという間の2時間半。
気づけば私、何ヵ国の人たちと話をしたのだろう?生徒さんも、とても嬉しそう。
授業後もみなさんの「交流したい!」という気持ちはとっても強いようで、続く続く、名刺交換の嵐。APUの人たちのあたたかーいファミリー感もあってか、シブ大にもファミリー誕生の兆しが。ここから、いろいろなつながりに広がっていくといいな。

とてもあったかくて楽しい授業でした。
「もっともっと話したい!」と思えるくらいが、これからのつながりを濃くする秘訣なのかも!?

(ボランティアスタッフ : 天野 咲耶)