シブヤ大学

授業レポート

2009/11/4 UP

『議員さんに直接物申す!~議員さんに代表質問』

「ごめんなさい!着替える時間がなくって!」
と、消防団のつなぎを着て現れたのは、まぎれもなく今回の授業の先生。
渋谷区議会民主党議員の岡田マリさんです。

議員さんと聞くと何となくかたーいイメージを勝手に抱いていた私は、
ビシっとしたスーツ姿ではなく、消防団の服装のまま元気な笑顔で現れたマリさんに
いい意味で拍子抜けをしてしまいました。
肩肘張って挑んだ生徒さん達もフレンドリーなマリさんにリラックスした様子で、
早速授業開始です。

朝から消防団の活動に参加し、着替える間もなく保育園の行事に参加し、
またまた着替える間もなくシブヤ大学へ来たというマリさん。
そんなマリさんの忙しい毎日の活動や、議員さんになるきっかけのお話を伺いました。

○政治家になったきっかけ
ほんの何年か前までは、自分自身が政治家とういうものに全く興味や関心すらなかったというマリさん。
その時期に働いていたイタリア中央銀行で、同僚の方から日本の政治について聞かれても全く答えられなかった始末。
「わかった!選挙のボランティアでもやって勉強してくる!」と
マリさんらしいアクティブな精神でひょんなことから選挙のボランティアを行うことになったそうです。

「一人の為にこんなにも支える人がいて、国を良くしようとしている。」
「”自分のため”でなく”人のため””日本のため”に行動できるんだ」
と、選挙の内側に入ってみて初めて政治家に対して感動したというマリさん。
また何事にも全力で取り組む姿勢が巷では好評で、マリさんの元へ地方議員への立候補を勧められるようになったそうです。

○区議会議員になってみて
区議会議員になって、今までとの生活にギャップを感じたといいます。
区議会独特の”しきたり”に驚いたり、自分が「先生」と呼ばれることへの違和感を感じたり。
そこでマリさんは身近にいる地域の人たちと接しながら活動していくことに決めました。
「みんなと一緒に活動してみてそこから見えてくるものを、議員としてどうやって解決するのかを考えたい」
とマリさんは言います。
まずは同じ目線で物事を見たい。と区民と一緒に活動する日々を楽しんでいる様子が伺えました。

○知って得するサービス
議員になって驚いたことのひとつに、
「なかなか情報が横に流れていない」ということがあるそうです。
「せっかく税金を納めている区民の方々がお得になるサービスが
こんなにもたくさんあるのに、知らない人が多いなんてそんなのもったいない!!」
と、マリさんは自分が良いと思うサービスなどをピックアップして
「岡田マリ的渋谷区ガイド」を作成し区民の方に配り始めたといいます。
またそういったお得なサービスの情報は、区役所や図書館、掲示板などでも確認可能だそうですよ。
そんなマリさんオススメのお得なサービスの一部をご紹介!!

・長野や新島など、区民なら1900円で泊まれる宿泊施設アリ!
・区民限定スキー教室!
・パパ・ママ入門学級!
・子供ショートステイ制度   などなど。

このような政策やサービスは名前は違えどどの地域にも似たような制度があるそうなので
ご自分の地域のも探してみるといいかもしれません。

○グループワーク
そんなマリさんのお話を聞いたあとは
生徒さん同士でグループに分かれてグループワークです。

テーマは「わたしが議員だったら」ということで
もっとこうゆう政策が欲しい。自分だったらこうしたい。
という提案を発表しあいます。
グループごとに発表してもしマリさんがこれはいい!と思ったものは実際に
政策に反映されるかも!?ということで皆さん真剣に考え発表し合いました。

・わかりやすい地図が欲しい。
・スポーツ施設を増やして欲しい。
・お得なサービスが簡単にわかるようなわかりやすいサイトが欲しい。
・渋谷区に通る道に名前を付けたい。
・単身者にもお得なサービスが知りたい。

などなどたくさんの意見が出ました。
そのたびにマリさんはひとつひとつの提案や質問に
「そのとおりですね!これは本当にどうにかします。」
「他にも今はこんな政策がありますよ。」
と丁寧に答弁してくれます。
まるで自分が議会で代表質問をしているみたい!!笑
と大好評なグループワークでした。

街のお得なサービスもわかったし、
自分の意見を思い切って議員さんに伝えることもできたし、
何より自分の住む街で、こんなにも心強い議員さんが頑張ってくれている
ということがわかって生徒さん達も満足そうでした。

次回の「区議会議員シリーズ」も楽しみです!!

(ボランティアスタッフ : 嶋村 千夏)