シブヤ大学

授業レポート

2024/1/22 UP

わたしとウクライナ Vol.2-①
〜週末はあたたかいウクライナ料理を〜

ウクライナについて学び、平和を考える「わたしとウクライナ」授業シリーズ。

第2回の授業では、11月に開催された第1回の先生であるNadiya代表の別當紀人さんを代表に避難民の方々が働く、ウクライナ避難民運営食堂 Nadiya(田無店)に実際に伺い、みんなでウクライナ料理を楽しみました。別當さんに加え、避難民の皆さんを支える新井芽句さん、そして、Nadiyaで働くBogdanさん、Leraさんをゲストにお招きし、みんなで食卓を囲みました。お店のスペースの関係上、前半・後半2部制での開催の授業となり、各回10名弱のご参加。アットホームな雰囲気になりました。まずはじっくり自己紹介の時間。参加者おひとりおひとりにプロフィールとウクライナの授業に興味を持ったきっかけについてお話いただきました。第1回目に続き2回目のご参加の方、シブヤ大学の授業常連の方もいらっしゃった一方、今回の授業の告知を見てお友達を誘って初めてご参加くださった方々も!ウクライナに行ったことがある方、既に支援をしていらっしゃる方、ウクライナ戦争後、ウクライナのことをずっと気がかりに自分にできることを考えていらっしゃる方、ウクライナの今を知りたいとおこしくださった方、Nadiya食堂の近所にお住まいでずっと気になっていたという方など、それぞれの方が色々な思いをもって集まってくださっていました。

別當さんに簡単にNadiya食堂についてご説明頂いたあと、早速手作りウクライナ料理をいただきました。いただいたウクライナ家庭料理

当日のメニューはビーツを使ったサラダ、ボルシチ、パンプーシュカまたは赤おにぎり、ヴァレーニキ(2個)、ウクライナ産の蜂蜜を使った紅茶

Bogdanさん、Leraさんによるとどれもウクライナの家庭でよく食べられている定番メニューとのことです。

また、ウクライナ産ワインの飲み比べを楽しまれた方もいらっしゃいました。別當さんウクライナワインの説明に耳を傾けます

最初はBogdanさん、Leraさんとの英語でのコミュニケーションに戸惑われる様子の方も多かったようですが、お料理が運ばれるとお二人も参加者のみなさんも豹変!

言葉の壁を越え、お二人の侵攻開始以降の生活や日本に来てからのお話をはじめ、ウクライナ語講座、ウクライナの農業、各家庭のボルシチの作り方や日本とウクライナの建築について、ダンス文化、街づくりに至るまで、幅広いジャンルのお話に大盛り上がりとなりました。
会場にはボランティアスタッフのKaoriさんがウクライナで購入したかわいいアイテムを飾りました

参加者の方から“いくらでも話していられそうだった”との感想をいただいた通り、お店の閉店時刻となってもスタッフメンバーの声が聞こえないほどの盛り上がり。連絡先を交換し、また会いましょう!という会話も多く聞こえ、BogdanさんとLeraさんとウクライナのために何かしたい!という思いで集まった参加者の皆さんとでテーブルを囲み食事をした時間が“わたしとウクライナ”の距離をぎゅっと縮めたのではと感じました。

テレビで見るウクライナ国内の状況はあまりに悲惨で、遠く日本から自分ができることなんてあるのだろうか、と思ってしまいますが、Nadiya食堂での時間を通じて、ウクライナの文化と人について知ること。身近に感じること。これも大切な一歩になるのだと感じました。 まだまだ寒い季節。ぜひ温かいウクライナ料理を食べながら、スタッフの方々とのおしゃべりを楽しみに、Nadiya食堂を訪れてみてはいかがでしょうか。

そして、シブ大の「わたしとウクライナ」の授業も2月に第3回を開催予定です。1、2回目にご参加いただいた方も、初めての方も、ウクライナ大好きな方も、あまり知らないという方もご参加をお待ちしています!

(レポート、写真:兵藤まり、Chika)