はじめてのクリムチェク
〜韓国絵本の世界〜

クリム（그림）は絵、チェク（책）は本。
クリムチェク（그림책）は韓国語で絵本のことです。
今回の授業は、大人が読んでも魅力がたくさんの韓国絵本の世界と出会う時間です。

私が初めて韓国の絵本に出会ったのは、この本がきっかけでした。

日韓交流のお祭りのブースで美しい表紙に惹かれて手に取ったところ、内容も分からないままその世界観にすっかり魅了されてしまいました。
ここ数年、大人になってから読む絵本の魅力に気付き、気に入った絵本を収集していたこともあり、これをきっかけに韓国の絵本にも興味を持つようになりました。

韓国の絵本を見ていて楽しいのは、絵本を通した国のつながりが見えてくること。
例えば、子どもの頃好きだった絵本が翻訳されて韓国でも大人気になっていたり、逆に日本の絵本だと思って読んでいたものが元は韓国の絵本だったりと、お互いの国の絵本がそれぞれの言葉に翻訳され、愛されている事実を知って、心があたたまるのを感じました。


今回韓国絵本の世界を案内してくれるのは、韓国語教室「ことばの森ソルレム」を運営する傍ら、韓国の絵本を読む活動「韓国語多読の会」を主宰する渡辺奈緒子さんです。
渡辺さんは、幼少期を韓国で過ごした経験を持ち、10年ほど前から「多読の会」の活動を始められました。
「多読の会」では、「①辞書は引かない②わからないところは飛ばす③合わないと思ったらやめる」を三か条に、たくさんの絵本の中から気に入ったものを思い思いに読む機会をつくっていらっしゃいます。

授業では、渡辺さんに韓国の絵本の魅力を語っていただいたあと、多読を体験してみる時間も用意しています。
当日は、眺めているだけでもわくわくする、たくさんの韓国の絵本を用意しています！
ハングルが読めない方も大丈夫です。
表紙に惹かれて手にとった私のように、文字が読めなかった子どもの頃のように、絵本は文字以外にも楽しめる要素がたくさんです。ぜひ、物語だけでなく、絵のタッチや、登場人物の表情から、絵本にしかないあたたかさを感じてみてください。

この授業が、あなたのお気に入りの一冊に出会うきっかけとなりますように。

【授業の流れ】
14:00　シブヤ大学について・授業紹介　
14:05　自己紹介
14:20　渡辺さんのお話〜韓国絵本の世界について〜
15:00　韓国の絵本と出会う時間〜多読の体験会〜
15:50　まとめ、アンケート、募金
16:00　終了

（授業コーディネーター：大澤悠季）