ストレス—、あなたの心臓に何が起こっているのか

あなたは今「ストレス」を感じていますか？　
もしかしたら、心配事や、ずっとひっかかっていてイライラすることはありませんか？
そして、思い起こせば体調が良くないなどの身体の変化はあるでしょうか？

日本人の死因の1位は「ガン」で、2位は「心疾患」と言われています。
「心疾患」（＝心臓の病気）にも「狭心症」「心筋梗塞」など様々な種類があり、
その原因のひとつとして、「ストレス」は現代人である私たちにとって無視できないものとなっています。

現代病の一種と言われる「ストレス」。
過剰な労働によって誘発されるものや、対人関係、自分自身の悩み事などその原因は様々ですが、
そもそも、なぜストレスは体に良くないのでしょうか？
そのヒントは、神経と血管のつながりにあります。
本授業では、「なぜストレスは心臓に負担をかけるのか」を知った上で、ストレスを受けやすい人のタイプ、解消法、ストレス測定器での測定など、グループワークも含め、自分とストレスとの向き合い方を学び、心臓との関係を探ります。

先生は、横浜市立大学大学院医学研究科・教授の石川義弘先生。
循環器（＝血液、心臓、腎臓など、血液を体内で循環させる、或いは血液の成分を生産などする器官）のプロフェッショナルであり、日本の医学問題についても研究していらっしゃる石川先生に、「ストレス」という切り口から私たちの大事な心臓について、そしてそれをとりまく医療問題についてもお話しいただきます。
堅苦しい講義というよりは、身近で大事な話を専門の先生から伺いながら、
自分たちの心臓そして命と生活について考える授業です。

（授業コーディネーター　嘉村真由美）


【心臓学科とは】

2010年9月より設立の、若い世代へ向けて心臓病の種類とサインを知り、
今後の予防知識に役立てるための学科。
7回の授業を通じ、様々な切り口から心臓と私たちの生活に焦点を当て、心臓病の予防と啓蒙につとめます。

本学科は財団法人日本心臓財団とのコラボレーション学科です。


【財団法人日本心臓財団とは】

1970年に、当時高度成長とともに増加しつつある日本人の心臓病と脳卒中を防ぐため、
経済界と医学界が手を取りあって設立された民間の財団法人です。
若い医師への研究助成や臨床研究への支援を活動の柱に、８月10日を「８・10（はーと）」と読んで、
「健康ハートの日」としたり、心臓病に対する疑問や病状の不安に対して無料でメールで答える
「セカンドオピニオン」など、心臓病・脳卒中のユニークな予防活動も積極的に行っています。
最近では、ＡＥＤの普及活動にも力を入れています。
ホームページには心臓病・脳卒中に関するさまざまな情報が掲載されていますので、ぜひ一度、ご覧ください。

財団法人日本心臓財団オフィシャルHPはこちら