シブヤ大学

  1. Home
  2. シブヤ大学について
  3. 参加方法
  4. 授業・レポート
  5. 先生
  6. キャンパスガイド
  7. ゼミ・サークル
  8. サポート制度
  9. 姉妹校

各授業詳細

【音楽】

78rpm の世界へ。~蓄音機で聴くホリディとピアフの音楽~

 


2008年12月20日(土)12:00~14:00 教室:青い部屋

レポートタイトル:   

六本木通り沿いにある、老舗シャンソン・バー「青い部屋」。
薄暗い部屋に埃のかぶったキャンドル、戸川昌子など往年の名歌手が歌ったといわれるこのバーでお酒を楽しみながら静かに授業が始まりました。

今回お越しいただいた先生は、音楽評論や漫画評論、小説などを手掛ける湯浅 学さん。
本人も自称するほどのレコード通らしく、授業コーディネーターの佐藤さんとともに、78rpmの世界へといざなってくれました。

まず、1920年末~50年代の音楽シーンの中で大きな影響を与えた女性シンガー、ビリー・ホリディとエディット・ピアフの2人に注目すると同時に、なんと2人の歌手に合わせて2つの蓄音機を用意してレコードをかけるというこだわり!同じ曲でもレコードや蓄音機によっては音が微妙に違うそうなのです。
針とこすれて音が奏でられるレコードは決して一生かけ続けることはできないため、
湯浅先生は「針とレコードが削りあう犠牲的な音楽なんです(笑)」と話せば、「レコードの方が根性ある!」と佐藤さん。

アナログの持つ希少性や、今現在主流になっているCDに比べると情報量や性能でいえば劣ってはいるが、もともと保存に特化するために作られたCDはキズができればすぐダメになってしまうところから、必ずしも現代のデジタルな音楽だけが肯定されるわけでもないということ、そもそも今でも言われているアルバムやオムニバスの語源も、この当時の音楽シーンから生まれたなど、デジタルでは調べられないような情報を湯浅先生と佐藤さんが交互にホリディとピアフのレコードをかけながら話す姿は、まるでベテランラジオMCのよう、2人のやり取りがゆっくりと会場を温め、20年代からさかのぼるようにして当時の音楽に耳を傾けました。

すべてが「生音」といった形で、まだ電気で音量を調節できる時代でなかったため、ボーカルやサックスが自分のパートになってはマイクに近づき、音を拾い、それぞれが動きながら収録するという、レコードへの録音にも匠の技が感じられるSPレコードの奥深さ。

そんな奥深さを感じながら目を閉じて世界へ入っていく生徒さん、全10曲に渡る、ホリディとピアフの楽曲の後は、生徒さんが持ち込んでくれたレコードを再生し、最後に12月にちなんだ一足早クリスマスソングをプレゼント。

ちょっと大人っぽくてとっつきにくいと思われていたアナログの世界でしたが、洗礼された深い音楽を愉しむことができるおもしろさを感じることができました。

(ボランティアスタッフ 福嶋 努)

↑このページのTOPに戻る

※1:本授業の抽選は12月8日(月)に行います。(抽選予約受付は12月7日(日)24時までとなります。)
※2:抽選後、定員に満たない場合やキャンセルが発生した場合は、12月18(木)0時まで先着順でお申し込みを
受付いたします。
カーナビに使われているGPS(全地球測位システム)が、特殊軍需機密だったのは有名な話。
このGPSと同じように、 私たちの生活に欠かせない「音楽」も、次第に民主化されたものです。

演奏者の場所にいなければ鑑賞できず、しかも一過性のものだった音楽は、エジソンが発明した、「蓄音機」によって記録・再生の時代に入ります。そして、レコード盤として複製が可能になり、一気に世界中に広まっていくのです。

こうした背景を持つ1920年代末~50年代にかけて、ビリー・ホリディとエディット・ピアフというふたりの女性シンガーがレコードにその「音楽」を残しています。ホリディは、ジャズ史上最高の歌手のひとりとされる黒人女性、ピアフは、パリの国民的歌手のひとりです。

今回の授業では、音楽評論家の湯浅学さんを先生に、女性シンガーの系譜・歴史的背景や日本の歌謡界に与えた影響について、お話を伺います。

必ずしも恵まれたとは言えない環境のふたりが、魂を込めて吹き込んだ音楽。
SPレコード盤に刻まれた記憶を、シャンソンの聖地・青山『青い部屋』で蘇らせます。

【授業の流れ】
12:00 蓄音機の音体験
12:00 講義~ピアフとホリディの音源を聴きながら~
13:30 持参していただいた、SPレコードの再生
13:45 質疑応答
14:00 授業終了

(授業コーディネーター:佐藤 隆俊)

【注意事項】
※1:78回転SP盤レコードをお持ちの方は、当日ご持参下さい。

※2:今回の教室「青い部屋」では、アルコールを含む飲み物を当日販売いたします。お飲み物は現金でお買い求め下さいますよう、お願いいたします。尚、アルコールをお求めの場合は身分証明書をご提示頂きます。
湯浅 学  評論家 
1957年1月横浜市生まれ。音楽評論・漫画評論・小説などを手がける。
フォーク・ロック・バンド湯浅湾で作詞・作曲・歌唱・サイドギターを担当。
著書に「嗚呼名盤」・「音山(おんざん)」「人情山脈の逆襲」など。
共著に「ディープ・コリア」「ディープ歌謡」などがある。
2009年2月に「音海(おんかい)」の増補改訂版、「大音海」を出版予定。


今回の教室:「青い部屋」

住所:渋谷区渋谷2-12-13 八千代ビルB1F
TEL:03-3407-3564
渋谷駅から徒歩約10分
  
地図を見る

青山の顔とも言えるシャンソン・バー。
戸川昌子など、シャンソン界の著名人らが歌ったアンダーグラウンド感漂う地下の空間は、昭和のカルチャーの香りが今でも残る。
現在はバンド・ダンスパフォーマンスやお笑いなどの多様なジャンルのパフォーマーがステージに出演。イベントも多数行なっている。


↑このページのTOPに戻る

この授業への皆さんからのコメント

コメントがありません。
ご質問・ご感想など、コメントをお書きください。
コメントの投稿は、会員登録した後、 ログインして頂く必要があります。

この授業への皆さんからのトラックバック

1. SPレコードと愛/シブヤ大学 [空に太陽がある限り] 2009年1月10日(土)23:41
渋谷の地下鉄の出口から、六本木方面へ向かって歩くとその店はある。
細くて急な階段をおりて細い通路を抜け、右手の重いドアを開けると何と...

トラックバック
上記の英数字をping_id=のあとに入力して送信してください。
(例)http://www.shibuya-univ.net/class/trackback.php?class_id=290&ping_id=abcd12345
また、トラックバックは承認制のため表示に多少時間がかかります。
※写真をクリックすると拡大します。
フォトレポートがありません。
レポートUP
参加対象:音楽、特にジャズ、昭和のカルチャーに興味がある方。
ID:8122004
カテゴリ:【音楽】

シブヤ大学図書館

この授業に関連する本・参考本はこちら

amazon プライバシーについて

この授業に関連する本を全て見る