シブヤ大学

シブヤ大学ツーリズム05 『アーキペラゴ~多島海社会~@香川』

21:00-00:00
  • 瀬戸内海の島々
  • 三井 文博 [NPO法人アーキペラゴ設立準備委員会代表]、乗松 真也 [香川県教育委員会事務局生涯学習・文化財課 文化財専門員]、石川 直樹 [冒険家/写真家]
参加費
無料
定員
20名
参加対象
どなたでも。

当日の持ち物
汚れてもよい動きやすい作業着(ジャージ等)、汚れてもよい靴、雨天時のための雨具(傘やレインコート)をご持参ください。また、宿泊施設に浴衣・タオル・歯ブラシ(洗面具)・石鹸等はございませんので各自にてご用意ください。夜は冷え込みますので防寒着をご持参されますことをお勧めいたします。              
申し込み方法
上記受付期間中、WEBフォームより抽選予約制で申し込みを受付いたします。
※抽選後にキャンセルが発生した場合は先着順で受付再開します。
※1回のお申し込みにつき、1名様のご入場となりますのでご了承ください。同じ方が同じ授業に2回申し込みは出来ません。         
【授業料(実費)】64,000円(寝台列車、飛行機、フェリー、タクシー、バス、ガソリン、食事、宿泊、各種教材の代金)につきましては、事前入金となります。お申込確認時にトップツアー株式会社担当者より連絡させて頂きますので、内容をご確認の上、指定された方法にて5日以内にご入金下さい。5日以内に入金が確認できない場合は、キャンセル扱いとさせて頂きますのでご了承下さい。【集合】集合場所へは時間までに必ずお集まり下さい。【撮影等】本授業では、授業中以外の写真撮影のみ認めます。その他の録音機器等のお持込は固くお断りさせて頂きますので、ご了承下さい。
※1:本授業は2泊3日のツアーとなります。
※2:お申し込みは先着順となっております。申込締切日は、出発日の5日前(10月22日0時)までとさせて頂きます。
※3:本授業は旅行業法上、トップツアー株式会社の旅行企画・実施となります。
※4:お申込フォームへの入力はトップツアー株式会社ウェブサイト上にて行って頂きます。(お申込期間中、画面右側に表示されるボタンにアクセスして頂くとトップツアー株式会社のウェブサイトへ切り替わります。)定員をオーバーしてお申込があった際にはキャンセル待ちの受付とさせて頂き、後日トップツアー株式会社担当者よりその旨をメールにてご連絡させて頂きます。
アウト オブ キャンパス!

シブヤ大学は、街の「外」に学びの場をつくります。日本が誇る華やかな都市、東京。その中でも渋谷は、いろいろな人たちが行き交い交流する街ですが、この街ではできないことももちろんあります。それは圧倒的な「自然体験」。
都市にはいろいろなモノが溢れています。その一方で、日本の農山漁村は過疎化が叫ばれています。でもその美しい風景の中には、心身を癒してくれる温かな資源と、生きるための智慧(ちえ)がたくさんあります。長い歴史の中で築かれてきた、その地に生きる人たちと、恵まれた自然との物語。この新シリーズでは、渋谷の街ではできない、シブヤ大学ならではの校外授業を行います。シブヤ大学流の「ツーリズム」。シブヤとニホンの交流です。

第5弾である今回の舞台は四国、香川県の瀬戸内海に浮かぶ島々です。島と島とが海を介してつながって、相互に依存しながら「関係性」を築いてきたのが「多島海社会」です。不思議なことに、島々で起こっていることって、ちょっとスケールを変えて見ると、国と国との間で起こっていること、人と人との間で起こってしまうことにそっくりです。ひとつひとつの島を学び、島と島との「関係性」を学ぶことからは、人と人、国と国とが育む「社会」の意味と、その未来モデルを感じられるはず。

「観光」だけでは決して見ることのできない魅力と生きる力。「体感」や「交流」を通じた“ツーリズム”という名の授業で、地元のお手伝いをしながら、みんなで香川の多島海の魅力を、見て、感じて、学んでみましょう。

みなさんにとって、「もう一つのふるさと」になりますように!

【授業プログラム】
■プログラム総合 『アーキペラゴ2007、多島海社会』
先生:三井文博(NPO法人アーキペラゴ設立準備委員会代表、株式会社アサツーディ・ケイ四国支社長)

■プログラム1 『島々の見つめ方』
先生:乗松真也(香川県教育委員会事務局生涯学習・文化財課 文化財専門員)

■プログラム2-A 『高松港から男木島、小豆島へ渡る』
先生:松下豊数(男木島の語りべ・男木島住民)、立花律子(NPO法人DREAM !SLAND・小豆島住民)


【男木島の街並みとシーカヤック】

■プログラム2-B 『高松港から豊島へ渡る』
先生:砂川三男(豊島住民会議元議長・豊島住民)


【豊島の大丁場と産業廃棄物関連施設】

■プログラム2-C 『高松港から直島へ渡る』
先生:立石肇(直島町一匹観光課・直島住民)

               【直島と直島の家プロジェクト】

■プログラム3 『小豆島でお接待、島遍路88箇所巡り第16番霊場“極楽寺”宿泊』
先生:極楽寺副住職 小林宥心

               【極楽寺のお濠と境内】

■プログラム4 『多島海の朝、僕らが選ぶ未来のカタチ』
先生:石川直樹(冒険家・写真家)

■プログラム5 『小豆島オリーブ収穫祭』
先生:井上智博(井上誠耕園園主))

               【塩漬けオリーブとオリーブの木】

【当日の流れ】
<1日目:2007年10月26日(金)> (食事:朝× 昼× 夕×)
21:00 JR東京駅 集合
22:00 JR東京駅 出発(寝台特急サンライズ瀬戸)

<2日目:2007年10月27日(土)> (食事:朝○ 昼○ 夕○)
07:26 JR高松駅 到着
07:40 駅前で讃岐うどんの朝食(セルフ)
08:20 朝食終了、高松港へ徒歩で移動
08:40 高松港船着場にてプログラム1 『島々の見つめ方』 開始
09:30 プログラム1 『島々の見つめ方』 終了
09:35 プログラム2 『島々に渡る』のため、3つのチームに別れる
09:40 プログラム2 『島々に渡る』 開始

チーム①<男木島>
10:00 高松港発男木島男木港行きフェリー 乗船
10:40 男木島男木港 到着(男木島の「語りべ」松下豊数さんと仲間たちがお出迎え)
10:45 男木島灯台を目指してトレッキング 開始(道中は男木島・神話から現代までの「語り」)
11:15 男木島灯台 到着(海路を行き交う船を望みながら灯台にまつわる「語り」を楽しむ)
11:30 男木島灯台 出発
12:00 御食事処「円」にて名物「ひしおのぶっかけ」うどんをいただく
13:00 デイサービスセンター男木 湯遊の館 訪問(ヘルパーのおかあさん、施設利用者のおじいちゃん、おばあちゃんと懇談。過度に進行した少子高齢化の実態、島に暮らし続ける理由をディスカッション)
14:00 男木島男木港発小豆島行き海上タクシー 乗船
14:40 小豆島土庄港 到着(バスで「ひしおの里」へ)
15:00 ヤマロク醤油 到着(醗酵途中の新鮮な「もろみ」で白菜をいただく。ヤマロク醤油五代目山本康夫さんから木樽仕込みに託した思いを聞く)
15:30 ヤマロク醤油 出発(小豆島池田港へ、道中はNPO法人DREAM !SLAND立花さんの「語り」)
16:00 シーカヤックで海抜ゼロメートルの多島海を体験(エコツアーガイド山本貴道さんから海の旅人について話を聞く)
17:00 小豆島池田港 出発(極楽寺へマイクロバスで移動)

チーム②<豊島>
09:40 高松港発豊島家浦港行き海上タクシー 乗船
10:15 豊島家浦港 到着(港において砂川さんより豊島の文化についてのお話を聞く)
11:00 知的障害者更生施設「みくに園」 到着(施設長より設立の経緯などお話を聞く)
12:00 観音寺で「お接待ランチ&パネルディスカッション」(島特製のお接待料理を食べつつ、独特の文化である「だいものでん」などについてのお話を聞き、パネリストとともに「人をもてなすこと」の豊島での価値観を探る)
パネリスト:砂川さん、木村夫妻(観音寺お接待担当)、藤田さん(豊島のお接待に詳しい理髪店主)、近所のおばあちゃん
13:40 産業廃棄物関連資料館 到着(砂川さんより、当時の県政との闘いについてなどお話を聞く)
15:20 大丁場か鰯浜の高台を目指してトレッキング 開始(豊島のパンと牛乳でおやつをいただき、多島海を堪能する)
16:10 これまでの豊島ツアーを振り返っての議論を行う
16:40 バスで豊島唐櫃港へ移動
17:00 豊島唐櫃港発小豆島土庄港行き海上タクシー 乗船
17:30 小豆島土庄港 到着(極楽寺へマイクロバスで移動)

チーム③<直島>
10:14 高松港発直島宮浦行きフェリー 乗船
11:00 直島宮浦港 到着(町役場方面行き町営バスに乗車)
11:20 農協前アーカイブ 到着(立石先生紹介)
11:40 和カフェぐうにて昼食(香川大学学生岡本さんからのお話を聞く)
12:30 昼食 終了(家プロジェクト「はいしゃ(大竹伸朗作)」へ移動)
12:45 「はいしゃ」到着 体験・鑑賞
13:25 「はいしゃ」体験・鑑賞 終了(「角屋(宮島達男作)」へ移動)
13:40 「角屋」到着 体験・鑑賞
14:20 「角屋」体験・鑑賞 終了(「さかいや」さん宅へ移動)
14:35 「さかいや」さん宅にて展示見学と直島の歴史のお話を聞く
15:05 「さかいや」さん宅 終了(「南寺(ジェームズ・タレル、安藤忠雄作)」へ移動)
15:20 「南寺」到着 体験・鑑賞
16:00 「南寺」体験・鑑賞 終了(本村港へ移動)
16:30 直島本村港発小豆島土庄港行き海上タクシー 乗船
17:30 小豆島土庄港 到着(極楽寺へマイクロバスで移動)

<各チーム集合>
18:00 各チーム小豆島極楽寺 集合
18:05 プログラム3 『小豆島でお接待、島遍路88箇所巡り第16番霊場“極楽寺”宿泊』 開始(極楽寺で住職のお話を聞く)
18:30 各チーム体験発表 資料作成
19:00 各チーム体験発表&夕食&交流会
21:00 入浴(任意)
22:00 就寝(任意)

<3日目:2007年10月28日(日)> (食事:朝○ 昼○ 夕×)
06:00 起床
06:30 お寺おつとめ
07:00 朝食
08:20 プログラム4 『多島海の朝、僕らが選ぶ未来のカタチ』 開始
09:35 プログラム4 『多島海の朝、僕らが選ぶ未来のカタチ』 終了(オリーブ農園「井上誠耕園」へ移動)
10:00 オリーブ農園「井上誠耕園」 到着
10:10 プログラム5『小豆島オリーブ収穫祭』 開始(オリーブの収穫&枝打ちした小枝でオリーブの箸づくり
12:00 つくりたての箸でオリーブ三昧の地中海風オープンランチ
13:00 引き続きオリーブの収穫&オリーブオイル搾油
15:00 オリーブオイルの仕込み作業完了
15:10 オリーブ農園「井上誠耕園」 出発(小豆島池田港へ移動)
15:30 小豆島池田港初高松港行きフェリー 乗船
16:30 高松港 到着
16:55 高松空港行きリムジンバス 乗車(全日空ホテルクレメント発)
17:35 高松空港 到着
18:35 高松空港発
19:50 羽田空港 到着 解散
※尚、当日の交通事情により、帰りの際の到着時間が変更となる場合もあります。予めご了承下さい。

【注意事項】

※1:寝台列車、飛行機、フェリー、タクシー、バス、ガソリン、食事、宿泊、各種教材の代金として、お一人あたり「64,000円」をご旅行代金として頂戴いたします。

※2:今回のツアーは、香川県民の方(10名)との合同ツアーとなります。

※3:2日目に行われる交流会の際のお飲物代(アルコール類、ソフトドリンク類)につきましては、上記1の代金には含まれておりません。当日アルコール類、ソフトドリンク類をご希望の方から「1,000円」、ソフトドリンク類のみご希望の方から「500円」を頂戴いたしますので、予めご了承ください。

※4:お申し込み頂いた方には、トップツアーより内容確認および振り込み案内のメールをさせていただきますので、メール到着より5日以内にご入金ください。
ご注意:キャンセルの際は必ずトップツアーまでご連絡いただきますようお願い申し上げます。
(トップツアーTEL:03-3231-0431 担当:木原)

※5:最少催行人員は15名以上とし、添乗員は同行、バスガイドは乗務いたしません。

※6:雨天の場合は、一部プログラムを変更の上、実施いたします。

※7:2日目のシーカヤック体験や3日目のオリーブ収穫体験のための、汚れてもよい動きやすい作業着(ジャージ等)、汚れてもよい靴、雨天時のための雨具(傘やレインコート)をご持参ください。夜は冷え込みますので防寒着をご持参されますことをお勧めいたします。

※8:2日目のプログラム2 『島々に渡る』のため3つのチームに別れて活動します。チーム分けは当日、参加者から希望を取り、定員に達した場合はくじ引き等で決めさせていただきます。ご希望に副えない場合もありますので予めご了承ください。

※9:宿泊施設は極楽寺で、相部屋利用となります。浴衣・タオル・歯ブラシ(洗面具)・石鹸等はございませんので各自にてご用意ください。トイレ・お風呂・洗面所は共同です。

※10:お客様の個人情報はお客様との連絡のために利用させていただく他、お客様がお申し込みいただいた旅行において運送・宿泊機関などの提供するサービスの手配及び受領のための手続きに必要な範囲内で利用させていただきます。運送・宿泊機関などへの個人情報の提供について同意の上お申し込みください。また、お電話にて受付後、詳しい旅行条件を説明した書面をお送りいたしますので事前にご確認の上、お申し込みください。

【旅行企画・実施】
国土交通大臣登録旅行業第38号 日本旅行業協会会員/ボンド保証会員
トップツアー株式会社八重洲支店
〒103-0028 東京都中央区八重洲1-8-17 新槇町ビル6F
総合旅行業務取扱管理者:青木 邦博
担当者:木原 啓介

総合旅行業取扱主任者とは、お客様の旅行を取り扱う営業所での取引責任者です。この旅行の契約に関し、担当者からの説明にご不明な点がありましたら、ご遠慮なく上記の総合旅行業取扱管理者にご質問下さい。

先生

[ NPO法人アーキペラゴ設立準備委員会代表 ]

三井 文博

1954年12月23日生まれ。香川県出身、在住。大阪芸術大学環境計画学科卒。(卒業制作は、香川県宇多津塩田における新概念の都市像)帰郷後、地元のランドスケープ設計の事務所に勤務。その後、広告業界に転じ、現在は株式会社アサツー ディ・ケイ四国支社長。1991年より、香川大学商業短期学部八十川教授・永峰講師と香川まちづくり研究会に参加。県下の商工会連合会の調査。高松商工会議所中心市街地活性化計画や、県中小商業活性化マスタープラン作成に加わる。NPO法人INSかがわ理事、まちづくりラボラトリーJamメンバー、NPO法人アーキペラゴ設立準備委員会代表。

[ 香川県教育委員会事務局生涯学習・文化財課 文化財専門員 ]

乗松 真也

1974年愛媛県松山市生まれ。専門は考古学、民俗学。遺跡の発掘調査技師、博物館の学芸員を経て、現在、地域に伝承されている祭りや行事などの調査、記録を担当。業務のかたわら、文字や記録として残されていない、人々と瀬戸内海との関わりの歴史について研究を行っている。

[ 冒険家/写真家 ]

石川 直樹

1977年東京生まれ。2000年、Pole to Poleプロジェクトに参加して北極から南極を人力踏破、2001年、7大陸最高峰登頂達成。人類学、民俗学などの領域に関心をもち、行為の経験としての移動、旅などをテーマに文章・写真作品を発表し続けている。著書に、『この地球(ほし)を受け継ぐ者へ』(講談社)、『大地という名の食卓』(数研出版)、『すべての装備を知恵に置き換えること』(晶文社)、『いま生きているという冒険』(理論社)。写真集に、『POLE TO POLE 極圏を繋ぐ風』(中央公論新社)『THE VOID』(ニーハイメディアジャパン)がある。東京芸術大学大学院美術研究科博士課程在学中。多摩美術大学芸術人類学研究所研究員。
ホームページ→http://www.straightree.com/

教室

瀬戸内海の島々

瀬戸内海は世界につながる海。そこに浮かんだ「日本列島」の中で、四番目に大きな島「四国」。その北東部に位置する半島「香川県」の北に広がる内海(うちうみ)には、実に116の島々が点在し、そこは今も住民の生活の舞台。長い歴史の中で、お互いがお互いを理解し合いながら、海を渡る船を通じてつながることで、共に生きていくための「多島海社会~アーキペラゴ~」は生まれました。それぞれの島には、それぞれの事情があり、それぞれの悩みがあり、ぞれぞれの魅力があります。良いことも悪いことも、海を通じてやって来て、また海へと旅立っていく。その全てを受け止めながら、よどみなく生活は続いていく。強くてもろいバランスの上にかたちづくられたネットワークのイメージ。それはまるで、人と人、国と国の関係性にも似ています。

所在地
香川県