シブヤ大学

2006

シブヤ大学開校

「シブヤの街がまるごとキャンパス」をコンセプトに、NPO法人シブヤ大学の活動をスタート。開校イベントが行われた明治神宮会館には、立ち上げに協力して下さった行政、企業、講師の方々、そして1500人を超す市民が集まりました。

2007

ゼミ第一号「映画音声解説ゼミ」がスタート

シブヤ大学の授業をきっかけに生徒同士の自発的な活動が生まれたらと構想した「ゼミ」活動。第一号として、「街の先生」募集ページを通じて応募頂いた松田高加子さんの呼びかけにより、視覚障害者のための音声解説付の映画をつくる活動が始まりました。

グッドデザイン賞受賞

 財団法人日本産業デザイン振興会(現公益財団法人日本デザイン振興会)による2007年度グッドデザイン賞(新領域デザイン部門)受賞。「地域密着型の新しい教育学習システムのモデルとして、他地域へと波及する可能性を感じる。犯罪などの抑止力にもなる社会システムの提案である。」との審査委員コメントを頂きました。

2008

姉妹校第一号「京都カラスマ大学」の開校

「自分が暮らしている、京都の街でシブヤ大学のような取り組みを始めたい」という一通のメールをきっかけに、全国各地の市民大学立ち上げを支援する姉妹校プロジェクトがスタート。

2009

「原宿表参道キャンパス・恵比寿キャンパス」のスタート

これからの地域コミュニティのあり方について、より地域に密着しながら考えていくために、渋谷区という大きな単位から、より小さな地区をフィールドとするキャンパスプロジェクトがスタート。まずは「原宿表参道キャンパス・恵比寿キャンパス」の二つがスタートしました。

「シブヤ大学のつくり方学科」を開催

全国で市民大学を立ち上げたいという方々を対象に、京都カラスマ大学の設立支援の経験などをもとに、市民大学の設立・運営に関するノウハウを共有する連続講座、及び現地でのハンズオン支援を行いました(経済産業省による地域新事業創出発展基盤促進事業補助金を活用しました)。

2010

企業とのコラボレーション「学科」のスタート

単なる支援受けることに留まらない、お互いにとって価値を生み出す仕組みとしてのコラボレーション。この年はパルコ 『アクロス』 編集部と連携した「「定点観測学科」シブヤカルチャー大調査2010!~渋谷の今を切り取ろう~」や、日本心臓財団との若い世代へ向けて心臓病の種類とサインを知り、予防知識に役立てるための「心臓学科」など多くの「学科」がスタートしました。

2011

東日本大震災の発生

3月に発生した東日本大震災は、あらためて、シブヤ大学の活動や学びの価値を問い直す機会にもなりました。地震発生から一か月後の4月には「希望へのプロセス ~過去の震災から学び、これからを考える~」と題し、阪神淡路大震災の復興のプロセスをあらためて学び直す授業、そして日々のストレスや不安をやわらげるためのアロマテラピーの授業を企画しました。 『アクロス』 編集部と連携した「「定点観測学科」シブヤカルチャー大調査2010!~渋谷の今を切り取ろう~」や、日本心臓財団との若い世代へ向けて心臓病の種類とサインを知り、予防知識に役立てるための「心臓学科」など多くの「学科」がスタートしました。

第一回「恵比寿文化祭」の開催

「恵比寿ガーデンプレイス」を運営するサッポロ不動産開発からの呼びかけで、単なる集客を目的としたイベントではなく、地域の人に喜ばれ、まちの文化や魅力を発信するためのイベントを作ろうと始まった、まちの文化祭。それまでの活動の軸だった「生涯学習」に加えて「まちづくり」ということを意識するきっかけになりました。

2012

被災シミュレーション訓練「Shibuya Camp」スタート

震災時、避難場所としての役割を担う代々木公園。その代々木公園を運営する東京都公園協会と連携し、実際に被災した日を想定して、避難場所に一晩宿泊しながら自分で自分を守る力、“自助”能力の訓練をおこなう世界初の被災訓練「Shibuya Camp」がスタートしました。

2013

雑誌「ソトコト」にて特集「ソーシャル系大学案内」発行

坂口緑氏(明治学院大学社会学部教授)が、都市住民が地域コミュニティに関わるきっかけとして機能する市民大学を「ソーシャル系大学」と定義。日本の市民大学の系譜の新たな展開として、全国各地に拡がる事例を紹介するなかで、シブヤ大学はその元祖として取り上げて頂きました。

2014

「渋谷ズンチャカ!」スタート

長期にわたって工事が続く渋谷駅周辺の新たな魅力づくりがしたいという渋谷区や商店街からの相談を受け、音楽が持つ力を活かし地域活性化プロジェクトを手掛ける、ヤマハミュージックジャパン音楽の街づくり事業(おとまち)チームとの協働で、市民参加型の音楽祭「渋谷ズンチャカ!」を企画。市民ボランティアによる組織作りやチームビルディングに取り組みました。

2015

社会教育のイノベーション

月刊誌「社会教育(2015年5月号)」にて、総力特集「社会教育のイノベーション “シブヤ大学現象”から生涯学習の未来を探索」と題し、約70ページに渡って様々な角度から紹介頂きました。また同年には、代表理事の左京が文部科学省中央教育審議会臨時委員(生涯学習分科会)の委嘱を受けたり、メキシコシティで開催された「第2回国際学習都市会議」に出席するなど、より広い視野や文脈を意識していく年となりました。

2016

シブヤ大学10周年

開校以来、のべ3万人を超える授業参加者、先生、行政や企業、そして地域の人々に支えられながら10周年を迎えることが出来ました。周年特別講座「CIVIC GENERATION~いま、わたしたちは“市民主役の時代”に生きている~」では、ソーシャル系大学を提唱される坂口緑先生、ETIC.代表の宮城治男さん等をお迎えし、日本における市民社会の変遷や展望について議論を行いました。

2017

「渋谷おとなりサンデー」のスタート

渋谷区の新たな地域振興事業として構想された「渋谷おとなりサンデー」。シブヤ大学はその運営事業者として、プロポーザルを通じて、渋谷区から業務を受託しました。渋谷の街に関わる人々が、自分たち自身で地域交流・地域活動の場を企画し、6月第一日曜日に皆で一斉に行う取り組みは、新たな渋谷の街の文化として着実に拡がっています。

韓国・オサン市との包括連携協定の締結

 近年、海外からの視察で最も頻度が高い韓国。中でも、烏山(オサン)市は、市長をはじめ、生涯学習担当が何度も日本を訪れ、日本の市民大学の理念や運営について非常に熱心に学ばれていました。烏山市における、新たな市民大学「烏山百年市民大学」設立とあわせて、将来にわたる市民相互の交流や情報共有を目的とした協定を締結しました。

2018

特集テーマ「To the next generation」スタート

シブヤ大学の特徴である、スタッフ一人ひとりの興味関心から生まれる多種多様な授業。この年は、それらの授業に加えて「シブヤ大学として、いま生徒の皆さんと一緒に考えてみたいこと」、特に社会的イシューについて、一定期間「特集テーマ」として掲げ、授業を企画する試みを行いました。

2019

シブヤ大学13周年特別授業「学び方を学ぶ」開催

設立から13年という時を経て、原点である生涯学習から、様々なまちづくり活動へと活動の領域を広げてきましたが、もう一度、今、社会に求められている学び(の機会)とは何かという原点に立ち戻りながら、これからの活動について構想する年になりました。