シブヤ大学

授業レポート

2016/8/30 UP

デジタルものづくりから生まれる
ワクワクって?
~今日からワタシもクリエイター~

原宿の賑やかな通りから、少し奥まった建物の1階にある「HappyPrinters」で授業が始まりました。


教室には、レーザーカッターやUVプリンターなど見たことのない大きな機械が並んでいます。


中央には大きな作業台が置かれていて、その上には様々な材料や作品が並べられています。

最初に、先生から「デジタル・ファブリケーション」についての説明がありました。



これまでのものづくりと大きく異なるのは、何といっても、共通のデータと機材さえあれば、世界中どこでも同じものをつくることが可能になったことだそうです。

最近よく耳にする3DプリンターはCADデータが必要で慣れない人が扱えるようになるまでには、少し難しいようですが、今回の授業で使う機械はスマホの画像でも大丈夫とのこと。


これなら、少しのアイデアさえあれば、誰にでもオリジナルのグッズを作ることができそうです。


普段は、クリエーターといったプロの方だけでなく、お子さんのお絵描きを持ってきて作品にする普通の方もいらっしゃるようですよ。



今回の授業ではブック型の小物入れをつくりました。表紙(蓋?)には、生徒のみなさんがそれぞれ自分のお気に入りの写真などをUVプリンターやレーザーカッターを使って加工していきます。

小物入れの本体には、カーフベンディングといって、木材の薄い板に細かい切れ込みをいれていくのですが、この切れ込みのおかげで木が割れずに撓って曲げることができるようになるんです!


レーザーの強弱が調整でき、カットだけでなく表面を少し削って色の強弱をつけることも可能とのこと。今回は使いませんでしたが、木材だけでなくアクリル素材も切ることができるそうです。



最初に、ベニヤかMDFの中から材料を選びます。MDFは木の粉を接着剤で固めたもので、ベニヤより強度があるとのことで、先生はおすすめされていましたが、今回は2名ずつに分かれました。


どのようにレーザーカッターで切り出していくかは、すでにあるデータ使います。



みなさん、機械の前で切れていく様子を見守ります。カーフベンディングの部分だけでなく、全体の部材もどんどんレーザーがカットしていきます。教室の中には、少しだけ焦げた匂いが漂います。







切り出しが終わると、順番に糊付けしながら組み立てていきます。爪楊枝を使って糊をつけたりして、細かい作業が続きます。



さらに、組み立て作業をしながら、表紙のデザインを考えます。


表紙の加工方法はUVプリントと先ほどのレーザーカッターの2種類から選ぶことができました。


UVプリンターも普通のインクジェットプリンターと違って(当然ですが)、下地材やクリアのインク等いろいろなインクが使えるようになっていて、最後に紫外線でインクを固めるそうです。

組み立てが終わった方から、表紙の加工が行われました。みなさんスマホの中から写真を探したり、その場でデザインしたりして、真剣に考えています。オリジナルのキャラクターや風景写真、イラスト、ご自身のお名前と、みなさんそれぞれに個性的で素敵なデザインです。UVプリンターやレーザーカッターの前で、機械の動きを見守ります。





最後に、蓋が閉まるように磁石をつけて完成です!作業をしていたらあっという間の2時間でした。



シブヤ大学のロゴを入れたものも作りました!

みなさん持ち帰って何を入れるか楽しみですね。



(レポート:濱本智子/写真:野原邦彦)