シブヤ大学

授業レポート

2012/11/20 UP

みんなの図工室20  切り絵ワールドへようこそ!~パーティーグッズを作るの巻~

「みんなの図工室」シリーズ、記念すべき20回目の授業は、切り絵作家のムートンチャック先生をお招きして、パーティーグッズづくりを楽しみました。

ムートンチャック・・・?どこの国のお方・・・?と思いきや、登場されたのは、生粋の日本人の先生。
由来は、「無頓着だから」だそう。「何事にも無頓着な私のような人でも、カッターと紙さえあれば切り絵は誰でも簡単にできる」そうなのです。楽しみ、楽しみ。

授業は、切り絵ワールドの紹介からはじまりました。
先生ご自身が手がけた、切り絵作品や雑誌を見せて下さいます。いきいきした動物たち、繊細なレースのような作品、グラフィックのような作品、ぬくもりある作品、、、一言で切り絵と言っても、実に多彩な表現ができることに驚きます。

そしてはじめに、カッターの使い方レクチャーです。
カッターは、鉛筆を持つように持って「奥から手前に引く」のが基本。なので「常に紙を回しながら切る」のだそう。 シンプルな三角、四角、アルファベットなどを切り出してみます。

ひととおりの基本練習が終わると、ムートン先生、「さて皆さん、もうこれでどんな切り絵でも作ることができますよ」とおっしゃいます。なぜなら「どんなに複雑に見える切り絵でも、丸、三角、四角の集合体でしかないからです」とのこと。なるほど。

続いては、パーティーグッズを作るためのアイディアを、実演も交えていくつか教えてくださいました。たとえば、、、

・紙コップに、切り絵をくるりと巻き付けて貼るだけで、華やかに。
・ランプシェードや植木鉢カバー、オブジェにしてもOK。
・動物の形を切り抜いて、グラスやお皿のふちにかければどれが誰のか目印に。
・紙を折って作ったくず入れを、切り絵でちょっとデコレーション。
・切り抜いたシートは、上からスプレーやスタンプして、版画のようにも使えちゃう。

などなど。参加者の皆さんも、これからつくるグッズのアイディアがふくらみます。
 
そしていよいよ、各自で切り絵グッズづくりに挑戦です。
ここまでにぎやかだった教室も、製作開始となると一転して静かになり、参加者の皆さんは製作に集中しはじめ、、、それぞれのオリジナリティがたっぷり発揮された作品たちができあがりました!

・ホームパーティーで使うため、お孫さんの名前を切り絵にする方あり。
・プロ並みに繊細な切り絵デザインのくず入れを完成させる方あり。
・クリスマスツリーを型どったモビールを作る方あり。
・もちろん、ムートン先生デザインのパーティーグッズを作る方あり。
・将棋好きの息子さんのため、駒と将棋盤を使ったデザインを相談する方あり。

終了後、参加者の皆さんからは「家でも色々作れそうなので挑戦したい」「かわいいデコレーションができて実用的」といった声が聞かれました。少ない道具で、誰でもできる切り絵ワールド。これからのパーティーシーズン、あちらこちらで切り絵が活躍してくれそうですね。

(ボランティアスタッフ:村上智子)