シブヤ大学

授業レポート

2012/10/31 UP

進化した折り紙

書籍も出版するほど折り紙界では有名な東京大学のサークルOristから
現役東大生のみなさんを先生に招いての現代折り紙講座です。

先生たちの作品披露と現代折り紙について簡単な説明の後、早速実習スタート!


●コンプレックスに挑戦:流金(Gold Fish)

現代折り紙のカテゴリ「コンプレックス」とは簡単に言うと、
複雑で多数のステップを踏んで作り上げる折り紙作品です。

今回は先生達の先輩が考案した「流金」というオリジナル作品に挑戦。
現代折り紙でありながら、金魚の1種「流金」という風流な作品、素敵ですね。

とても丁寧な折り図を参照し、また、先生が数ステップずつ
デモンストレーションを行いながら進めるのですが、
難しいので、生徒さん皆が集中して黙々と作業を進めます。

途中までは後で折りやすくするための折り線をメインで折ります。
折り線の正確さが後のできばえに反映します。

しばらくすると、お互いわからないところを共有するため近くの席の人達と
「ここわかる?」「こうじゃない?」という会話が始まり和やかムード。
先生たちも巡回して、丁寧に教えてくれます。
難しい事に挑戦してその時間を共有するって、一体感が生まれますね。


●ユニットに挑戦

「ユニット」とは比較的簡単な同じ形の構造(ユニット)を多数作り、
これを組み合わせて形を作るタイプの折り紙作品です。
伝統的な折り方なので、くす玉や手裏剣などご存知の方も多いのでは。
今回は12ユニットor6ユニットの立方体を目指します。

先ほどの難しさから一転、とてもシンプルな折り方で力も抜けて、
色の組み合わせのアレンジなど、自分らしさも出せて楽しい!
ユニットの数や一つの大きさで出来上がりの形も変わってくるので、
創作意欲がかき立てられます。


皆さん熱中して折り続け、あっという間の2時間でした。
折り図・折り方に倣えば誰でもできる遊びだし、新しい創作の可能性も秘めた芸術でもある。
日本の伝統的な遊びが進化を続けながら受け継がれていくのは素晴らしいですね。
先生方の今後の創作にも期待します!


★先生方の作品が展示される2012年度駒場祭の情報はこちら↓↓
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http://www.a103.net/komabasai/63/visitor/kikaku/search/kikaku.php?id=366
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【ボランティアスタッフ 水落淑江】