シブヤ大学

授業レポート

2012/4/25 UP

アイデアをかたちにする―

頭の中で考えていること、こうしたいと思っていることは色々あるけれど、
実際に表現してみたり、実行してみることは、なかなか難しいのではないかと思います。

今回の授業では、真っ白なキャンバス地のトートバックを使って、
ある限りの材料でオリジナルのバックを作ってみようという内容でした。

お天気が悪く寒い中、多くの人たちがディクショナリー倶楽部に集まってくれました。
様々な大きさや形のスタッズ、刺繍糸、絵の具、シルクスクリーン、缶バッヂ・・・
見ていてワクワクするような素材が机の上に並べられています。

授業が始まり、まず初めに吉田さん親子からどういう思いで仕事をしているのか、
カバンを作っているのかというお話を伺いました。
玲雄さんの「命かけてカバンを作っているんです」という言葉に、モノづくりの面白さや醍醐味が込められているように感じました。

克幸さんの「失敗してもいいんです、今日は楽しんでやってみてください。」
の一言からバック作りがスタート!

皆さん最初はどこに行こうか迷っている様子・・・。
私もどこに行こうか悩み、なかなかスタートが切れませんでした。
素材の中で何といっても一番大人気だったのがシルクスクリーン!
シルクスクリーンとは、木製の板に図柄を切り抜いたフィルムが貼ってあり、そのフィルムに絹糸や合成繊維でできたスクリーンを貼り合わせたものです。
スクリーンの上から好きな色の絵の具を伸ばして、スクリーンを布から離すと布に図柄がプリントされるようになっています。
これは一度体験したらはまってしまう面白さでした。

最初はおそるおそるやっていた方が多かったのですが、後半になってくると
皆さん真剣で、いかに良いバックを作るか、いつもの自分を忘れて没頭していました。
あっという間の1時間。
「外に出てください~」という呼びかけにもかかわらず、作業をやめない人も(笑)

外で輪になり、最初はどういうテーマで作ろうと思ったか、作るうちにどんなバックができたか、を一人ずつ発表しました。
「人生」というような深いテーマもあれば「ストレス発散を絵の具で表してみました」「時間がなかったので家でもカスタマイズします」という声も。
皆さんそれぞれ自分の表現がつまったバックができて満足そうな表情。

最後に、克幸さんから「本当にすばらしい時間を作ってくれて皆にありがとう。こんなに良い時間になると思っていなかった。今までで一番良かった。」という言葉を頂き、じーんときました。
言葉ひとつひとつが格好良く、重みがありました。

吉田さん、ポータークラシックの皆さん、楽しい授業をありがとうございました!

(ボランティアスタッフ: 森田 英里子)