シブヤ大学

授業レポート

2010/11/17 UP

<DAY2~5>シブヤカルチャー大調査2010! ~渋谷の今を切り取ろう~

<DAY2>:9月11日
本日は、前回の説明会で行われた選抜面談を通過したメンバーの
初顔合わせとなりました。

さまざまな職業やバックグラウンドを持つ社会人や大学生など、約40名のメンバーが
これから始まる定点観測学科の授業にドキドキした面持ちで席に着きました。

本日の内容は、最初にレクチャーがあり、次いでグループ(作業班)分けの発表と
各グループの担当エリアを決定、最後に早速のフィールドワーク実習がありました。


まずは、「アクロス」編集部 高野編集長より、「定点観測」についてのレクチャー。
「アクロス」が長年培ってきた手法論についての概論をお話しいただきました。

その後、ドキドキのグループ分けが発表。社会人と大学生が混合したチーム編成で、
面白い化学反応を起こしそうです! また各グループが、「アクロス」編集部で
予め分類しておいた6つのエリアのうちの、どこについて調査を行うかを決定。
 <6つの対象エリア>
 ・センター街
 ・宇田川町~公園通り~神南
 ・渋谷区渋谷
 ・明治通り・キャットストリート
 ・神山町
 ・道玄坂~神泉町・円山町

各グループに1名ずつ、「アクロス」に関わるパルコ社員・関係者の方々が
モデレーターという役割で加わりました。

そしてグループごとに、選んだ渋谷のエリアに繰り出し、
「アクロス」独自のファッション分析手法「定点観測」を、半日かけて実際に体験しました。


わたし(筆者)が体験したのは、神山町。
BUNKAMURAの横の道を通り抜け、渋谷から富ヶ谷方面に向けて遠い場所だが、
近年実験的な店舗が増加するなど、注目されているエリア。

まずは、配られた定点観測・考察シートに沿って、
事前の調査の前に自分たちが町に対してどのようなイメージを想定しているか、
などについてグループで軽く話し合いました。
その後、実際に町を体験。予想どおり、渋谷の中心街からは遠いが、遠いからこそこだわりを持つ店や面白い取り組みを実施している書店などさまざまな町の様子がわかりました。

ためしに定点観測調査も合わせて体験(自転車が多いので、その数をカウント。歩行者数を比較)。そのほかにも、お店や歩いている人にインタビューを実施するなど、とりあえずこの町はどのような場所か、どのようなことができるか、などをトライアルした日でした。

<DAY3>:9月18日
前回の授業から1週間、第3回の講義では、フィールドワークをさまざまな場所で実践されている
慶応義塾大学加藤教授のレクチャーをいただきました。

その前に、前回のフィールドワークをつうじた、それぞれのグループから各エリアの分析発表を実施。
それぞれ、事前の予想通りだった点や、新たな発見、それぞれの分析にキーワードをつけるなど、
たった4時間程度の定点観測でもこれだけの事柄が出てくるのだな、ということを改めて実感。

その後、加藤教授から、フィールドワークについての説明や、実践する上でのヒント((1)自分で近づく(距離)、2)繰り返す(時間)、3)集める(データ、アイテムなど))を教えていただきました。
また、調査の進め方や注意点(えらそうにしない!など)を伺い、これから定点観測や街の人インタビューを行う、学科生たちにとって、とても参考になるお話を伺いました。

そして最後に加藤教授から、サプライズのお手製フィールドワークキット(ポストカードサイズのフィールドワーク指南カード集)をプレゼントいただきました! かわいい! うれしい!!

各グループ、加藤教授のレクチャーを踏まえて自分のエリアに再度繰り出し、街歩きを実施。

<DAY4>:10月23日
前回の授業からちょっと時間があいた第4回授業。
今回は、授業のゴールの確認(役員プレゼン及び、折本について)から始まり、
次いで各グループの進み具合や、取材の心得などの確認をしました。

その後は、それぞれのグループに分かれて、作業を実施。

わたしが所属していた神山町は、前回の授業からの間に別途グループで街歩きを実践。
加藤教授からのレクチャーを踏まえ、授業の時間(14時~18時)以外の時間や、曜日を体験。
そのような体験を通じて、それぞれの思ったこと、持っている情報などを共有。
メモに書き出して、分類、それを通して、これからの神山町分析の方向性などを決定しました。
同じ体験を通しても、いろいろの角度からの意見がでて、共同作業の面白さを改めて実感。

その際に、インタビュー対象者などもその場で決定し、次回の授業までに
それぞれが担当するインタビューの実施を行うことを決定しました。

<DAY5>:11月13日
前回の授業から約1ヵ月後の第5回授業。
今回がプレゼン前の最終授業日、ということもあり、
みんなの顔にも少しずつ余裕がなくなってきたような・・・。

この日もそれぞれのグループに分かれて作業を行いました。

神山町もインタビュー結果の共有が、冊子のページ割、
担当決めなどを行い、それぞれが作業を実施しました。

この頃になると各グループとも、授業日以外にも自主ゼミを開催し、
12月の報告会に向け、高いモチベーションで作業・議論を進めていました。

(ボランティアスタッフ 山口由季子)