シブヤ大学

授業レポート

2008/12/9 UP

          

(※同内容にて開催された23日午後・午後、及び24日午後の授業レポートと同一のものになります。)

お台場の日本科学未来館で開催された科学技術のイベント『サイエンスアゴラ』にシブヤ大学はツアー企画として参加するという内容の授業だった。
授業全体の流れとして、前半は出展されている幾つかのブースを、先生と一緒に回り説明を聞き、後半は生徒自身で自由にブースを回った。

その中でも特に印象的だったブースをご紹介しよう。

○宇宙エレベータ The Space Elevator
宇宙エレベータとは簡単に説明すると、ロケットや、スペースシャトルの代わりに宇宙と地上とを繋ぐ安全な輸送機関で、近い将来(と言っても少なくても数十年先)に、それを使って地球から、宇宙のコロニーへ人間を運び、人類が宇宙に住めるような研究を着々と進めているもの。
小さい頃に見たアニメ:機動戦士ガンダムのスペースコロニーが知らぬ間に実現化されようとしているらしい。

○相対性理論シミュレータに乗ろう!
特殊な眼鏡を掛け3D映像を、光と同じ速度で進む自転車に乗った時の辺りの景色の見え方を体感するもの。
非日常的な歪んだ空間世界を自転車こぎながら疑似体験できた。
こんな自転車なら普通のサイクリングも、よりもっともっと楽しくなりそうかな。

○水琴窟(すいきんくつ)-水と大地の響き-
水琴窟は日本庭園の装飾の一つで水滴により琴のような音を発生する仕掛け。
大胆にもこの会場内に大きな水琴窟が設置されていたのだが、そこから聞こえる流水や水滴の音はストレスから解放されるような、目を閉じると心身を癒してくれる感じだった。
科学技術のブースの中でも一風変わったものだった。

○かがく縁日 ものづくりをしながら科学を体験しよう!
日本の伝承おもちゃを作りながら、そのなかにある科学を体験するというもの。
構造はとても簡単なおもちゃだけれど、よく考えると物理学、化学の知識が養われそうなもの。小さな頃からこんな遊びをしていたら将来は科学者も夢ではない?

幼き日の少年・少女のように目を輝かせながら生徒達(探検隊)はワクワク感いっぱいだったのだけれど、それ以上に各ブースの方々自身も、目をキラキラ輝かせながら楽しそうに説明していたのが特に印象的だった。
恐らくそういった少年・少女のような気持ちをいつまでも持ち続けることが科学技術の進歩、ノーベル賞受賞へ繋がっていくのだろうと感じた。
最先端の科学技術の動向を身近に体感することができ、子供の頃に考えていた「なぜだろう?」、「どうなるのだろう?」といった素朴な感覚が戻って来たような胸躍る授業だった。

(ボランティアスタッフ 鈴木 貴博)