授業レポート
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2026/3/18 UP
ペルーの手仕事と森の恵の魅力を深掘り!
元JICA隊員たちとの南米カルチャートーク!
今回の授業は、「ペルーの手仕事と森の恵みの魅力を深掘り!元JICA隊員たちとの南米カルチャートーク!」と題し、JICA(国際協力機構)ペルー青年海外協力隊として現地で活動されたお二人を講師にお迎えしました。現地での経験に裏打ちされた「リアルなペルーの魅力」を、五感を通して学ぶ機会となりました。
ペルーと聞くと、マチュピチュやナスカの地上絵といった世界遺産を思い浮かべる人が多いかもしれません。しかし実際のペルーは、現在もなお多様な自然、美食、民芸に恵まれた魅力あふれる国です。授業では、スライド写真や解説に加え、現地産のコーヒーやお菓子を味わい、民芸品に直接触れるという、まさに五感で体感する内容となりました。
最初の案内人は、ペルー青年海外協力隊 林業・森林保全隊員として活動された毛笠貴博さん。「なぜ森を守る必要があるのか」という問いから授業は始まりました。森は動植物のすみかであり、水資源を支え、気候変動の緩和に寄与し、さらには食料供給源として人間の生活を支えています。特に水資源の大事さが印象的で、コミュニティが同じ流域で形成されているという話も興味深かったです。

また、森は文化多様性の源でもあり、鳥の羽など森の動物や植物に着想を得た工芸品や装飾文化も生まれることから、「森を壊すことは100年後の文化を壊すこと」という言葉が語られました。この言葉は強く心に残りました。
後半では、「どうやって森を守るのか」という実践的な取り組みも紹介されました。森林資源に依存して暮らす人々とともに、コミュニティで保全を進める活動です。
ちょうどその説明にさしかかる頃、教室にはコーヒーの香りが漂い始めました。森の恵みである現地産のコーヒーを地元のお菓子とともに味わいながら、その背景にある人々の営みを思うと、普段何気なく飲んでいる一杯が、いつも以上に深い味わいに感じられました。

続いて、ペルー青年海外協力隊 デザイン隊員として活動された山本知歩さんのお話です。ペルー通商観光省手工芸観光技術革新センターで、手工芸品のデザインやプロモーション向上に携わってこられました。

山本さんが現地で収集された工芸品を囲みながら、一つひとつの背景にある物語を伺いました。色鮮やかな工芸品は、森に生きる鳥や植物の色彩から影響を受けているといいます。先に学んだ「森が文化を育む」という話が、ここで具体的な形となって目の前に現れました。
また、シャーマン文化や、屋根に牛の置物を二体飾る風習など、生活に根差した文化の紹介もありました。ペルーは約9割がキリスト教徒といわれていますが、素朴で愛らしい「トウモロコシを抱えた天使」の人形のように、ヨーロッパの神々しいキリスト教関係の美術とは異なった、地域の人々の暮らしと信仰が融合した独自の文化が民芸品からも感じられました。

最後の振り返りでは、自然や現地の人々のリアルな生活を感じて理解や親近感が深まったとの声や、「遠くて行けないと思っていたけれど、行ってみたくなった」という声も聞かれました。授業が終わってからも、熱心に講師に質問をする参加者が多く見られ、最後まで参加者の熱意が感じられました。
授業前よりも、確実にみんなとペルーとの距離が縮まったように感じます。
(レポート:宮本佳幸、写真:大澤悠季、高橋ゆめ)
ペルーと聞くと、マチュピチュやナスカの地上絵といった世界遺産を思い浮かべる人が多いかもしれません。しかし実際のペルーは、現在もなお多様な自然、美食、民芸に恵まれた魅力あふれる国です。授業では、スライド写真や解説に加え、現地産のコーヒーやお菓子を味わい、民芸品に直接触れるという、まさに五感で体感する内容となりました。
最初の案内人は、ペルー青年海外協力隊 林業・森林保全隊員として活動された毛笠貴博さん。「なぜ森を守る必要があるのか」という問いから授業は始まりました。森は動植物のすみかであり、水資源を支え、気候変動の緩和に寄与し、さらには食料供給源として人間の生活を支えています。特に水資源の大事さが印象的で、コミュニティが同じ流域で形成されているという話も興味深かったです。

また、森は文化多様性の源でもあり、鳥の羽など森の動物や植物に着想を得た工芸品や装飾文化も生まれることから、「森を壊すことは100年後の文化を壊すこと」という言葉が語られました。この言葉は強く心に残りました。
後半では、「どうやって森を守るのか」という実践的な取り組みも紹介されました。森林資源に依存して暮らす人々とともに、コミュニティで保全を進める活動です。
ちょうどその説明にさしかかる頃、教室にはコーヒーの香りが漂い始めました。森の恵みである現地産のコーヒーを地元のお菓子とともに味わいながら、その背景にある人々の営みを思うと、普段何気なく飲んでいる一杯が、いつも以上に深い味わいに感じられました。

続いて、ペルー青年海外協力隊 デザイン隊員として活動された山本知歩さんのお話です。ペルー通商観光省手工芸観光技術革新センターで、手工芸品のデザインやプロモーション向上に携わってこられました。

山本さんが現地で収集された工芸品を囲みながら、一つひとつの背景にある物語を伺いました。色鮮やかな工芸品は、森に生きる鳥や植物の色彩から影響を受けているといいます。先に学んだ「森が文化を育む」という話が、ここで具体的な形となって目の前に現れました。
また、シャーマン文化や、屋根に牛の置物を二体飾る風習など、生活に根差した文化の紹介もありました。ペルーは約9割がキリスト教徒といわれていますが、素朴で愛らしい「トウモロコシを抱えた天使」の人形のように、ヨーロッパの神々しいキリスト教関係の美術とは異なった、地域の人々の暮らしと信仰が融合した独自の文化が民芸品からも感じられました。

最後の振り返りでは、自然や現地の人々のリアルな生活を感じて理解や親近感が深まったとの声や、「遠くて行けないと思っていたけれど、行ってみたくなった」という声も聞かれました。授業が終わってからも、熱心に講師に質問をする参加者が多く見られ、最後まで参加者の熱意が感じられました。
授業前よりも、確実にみんなとペルーとの距離が縮まったように感じます。
(レポート:宮本佳幸、写真:大澤悠季、高橋ゆめ)- 前へ
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