シブヤ大学

学生特典があるお店 詳細

Only  Free  Paper ~フリーペーパーの聖地~

Only Free Paper ~フリーペーパーの聖地~

※【移転】Only Free Paperさんは9月11日(日)を持って
渋谷キャットストリート店を閉店し、9月15日(木)~渋谷PARCO PART1・6Fに移転されました。

〒150-8377 東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷PARCO PART1・6F
TEL:03-6416-4422
OPEN:10:00-21:00
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〒150-0002 東京都渋谷区渋谷1-22-11 Kビル 1F

学生特典:
スタッフの方がセレクトしたフリーペーパーをオリジナル紙袋に入れてプレゼントしてもらえます。

■ フリーペーパーの聖地 「フリーペーパーの聖地」と呼ばれる場所がある。 キャットストリートの終わりあたり。 夜は、ガラス張りの入り口から温かな光が漏れる。 アンティーク調の家具に、所狭しと様々な種類のフリーペーパーが並ぶ。 ここがフリーペーパーの聖地、”Only Free Paper”。ありそうでなかったフリーペーパー専門店だ。 私、隊長中里は、耳慣れない不思議なお店をオープンさせた人の話を聞きたいと、取材を申し込んだ。 ■オープン2日前まで会ったことがなかった Only Free Paperの立ち上げメンバーは3人。 代表、石崎孝多さんは、スタイリスト業経験。ファッション、アート、音楽が大好き。 松江健介さん。代表の石崎さんとはスタイリスト業界の仲間。 ファッション、アート、音楽という共通の趣味を持ち、石崎さんに共感し、今回一緒に会社を興すことに。 江上奈於さん。美大出身のイラストレーター。モデルも経験。 写真からもわかるように、お店の看板娘。 と、いう経歴を持つ仲の良かった三人が、「お店を始めよう!」と一発奮起して始めたお店。 …ではない。 石崎さんから、Only Free Paper立ち上げの話を聞き、面白そうと、一緒にやることを決めた松江さん。 江上さんは、石崎さんの 「コアな“ファッション、アート、音楽”について書いたblogの読者」。 石崎さんとは、互いのblogにコメントを付けあう仲だった。 そんな3人が、石崎さんをハブにして、一緒にお店をやることになったが、 松江さんと、江上さんは、お店オープンの2日前まで会ったことがなかったというから驚きである。 ■取っておきたいフリーペーパー インタビュー中、絶えず人が訪れる。 持ち込みが一日に10誌ほどある中、設置費は無料。 Only Free Paperに設置されたフリーペーパーは、あっという間になくなってしまう。 設置の判断基準は「取っておきたいフリーペーパー」。 ただ設置費無料で、今後どう運営していくのか、という疑問が浮かぶ。 そんな問いを、何度となく受けたと話す石崎さんは 「色々考えています。」とニヤっとしたかと思うと、 「やー、でも、これから先どうしましょうね。本当考えないとヤバいんですよ。」と言う。 ■素人だから出来た 話を聞きながら、妙な感覚に襲われた。 3人とも間の取り方が独特。力みがなくて、飄々として見える。 けれど、冷めているわけではない。 店舗維持費も馬鹿にならない場所で、ポケットマネーから家賃をまかなう。 時折、熱っぽくお店に対する想いを話す。押したり引いたり、なかなか掴めない。 お店に関わり始めた理由は 「面白そう」と気負いなく、ひょいと飛び込んでみた、 そんな雰囲気なのだ。 それは、お店を始めた理由を尋ね、答えてくれた松江さんのこんな言葉からも感じられる。 「たぶん変に色々知っている人だと、お店を始められなかったと思う。 素人だからオープン出来たんだと思います。」 お店を始めたばかりの頃は、フリーペーパーの知識があまりなかったと言う江上さんも、 毎日フリーペーパーと接する中で、紙を通して作り手の想いを感じられるようになってきたと話してくれた。 ■地方フリーペーパー そして、もう一人。このお店でよく見かけるのが、天谷窓大さんだ。 天谷さんに会ったのは、お店で全国各地のフリーペーパーを語り合うというイベントだった。 そのときの、豊富な語彙で地方のフリーペーパー1冊1冊に対して熱く紹介する様子が印象的だった。 「東京でうまれた僕にとって、地方都市に行き、その地のフリーペーパーから情報を得て、 地元の人しか知らないようなお店に行くのは、 地方に住んでいる自分をシュミレーションする面白さがある。 青春18切符で鈍行電車を乗り継いで、各地のフリーペーパー巡りをしたりしました。 フリーペーパーの面白いところは、知らない人達の本気出している姿が伝わってくるところですね。 友達の友達と飲んでて、ある話題でスイッチが入ったように盛り上がる話題に 触れられるような感覚が好きです。」 天谷さんのフリーペーパーとの出会いは小学生のとき。 「僕は出身が西東京なんですけど、小学4年生のときに、 ひばりヶ丘パルコに設置されていた『gomes』というフリーペーパーをきっかけに、 ずっとフリーペーパーが好きなんです。 だから、Only Free Paperの存在を知ったときから、何か関わりたいと思っていたんです。 ここのすごいところは、自分が、一度はやってみたいと思っていたことを、 実際にやっちゃったっていうところですね。」 そんな天谷さんは、今後Only Free Paperという場所を利用して、 実際にフリーペーパーを発行している人のトークライブと、 イベント中にフリーペーパーを作成してしまうような、ライブパブリッシングがやりたいと話してくれた。 ■パッションと自由 お店で出会った人の言葉が印象的だった。 「ここは、パッションから生まれた。」 「もし、運営が危ないってことになったら、周りの皆がどうにかするし、 そうしたいと思わせるお店です。」 見切り発車のような無謀にも見える挑戦。パッションがパッションを呼ぶお店、Only Free Paper。 江上さんが、石崎さんがよく言うことなんですけど、前置きして話してくれた。 「フリーペーパーの“free”には「無料」の意味と、もうひとつ「自由」の意味がある。」 ネット上で個人が自由に情報発信出来る時代に、敢えて紙を選択する自由。 「フリーペーパーを好きだという人はたくさんいるし、十年くらい好きだという人の話も聞きます。 皆こんな場所があったらいいな、と思っていたと言ってくれるけれど、誰もやらなかった。 お店のアイディアが浮かんで、資金はどうするか?という課題はあったけれど、 実際にカタチにしたら、多方面から一緒にやろうと声をかけてもらえている。 この場所を使って、どんどん色々な人とコラボレーションしていきたいですね。」 そんな風に語ってくれた石崎さんの言葉通り、パッションから生まれた場所が、 関わる人達の中で、自由に広がっていくことが楽しみである。 ◆4人のオススメのフリーペーパー ----------------------------------- ・実はアルパカが好きという石崎さん 『NEWTRAL』 様々な大学の学生が一緒につくっているフリーペーパー。 半年に一回のペースで発行。出る度にクオリティが上がっていく。成長を見るのが楽しい。 ・今後は国内のものだけでなく、海外のフリーペーパーも取り扱いたいと話してくれた松江さん 『下痢』 学生さんが作成したポケットティッシュに収まるサイズのフリーペーパー。 アイディアとして優れている。色々な角度から下痢を分析。 ひとつのテーマを徹底的に分析している。 ・江上さん 『OoooO』 写真のフリーペーパー。 写真を掲載するために、参加したい人がそれぞれ費用を出して、編集者がまとめている。 そのクオリティが高い。 ・天谷さん 『HAPPY(北海道)』 一見クーポンフリーペーパーのように見えるけれど、 細かいところにかなりのツッコミどころがあって面白い。 『IC10(群馬県高崎市)』 特集記事で、高崎で生きるおじさんのグラビア写真があった。 高崎の人に焦点があててあって面白い。 ----------------------------------- 【特典を受けたい方は】 口頭で「シブヤ大学の学生です。」とお店の人に伝えて頂くか、もしくはこのページをプリントアウトして頂き、お店へ直接ご持参ください。


取材:中里希、amiron(写真)  ※取材日:2011年2月14日、天谷さんのみ2月23日【カテゴリー:渋谷・見る】