シブヤ大学

学生特典があるお店 詳細

giraffe~世の中を変えるネクタイ~

giraffe~世の中を変えるネクタイ~

東京都渋谷区猿楽町29-8 
ヒルサイドテラスD-5
TEL&FAX:03-5941-5675
営業時間
12:00~19:00
不定休

学生特典:
giraffeデザイナー中村裕子さんがお気に入りのルックブックをプレゼントしてもらえます!

今回、世界一キュートなネクタイブランド、『giraffe』へ行ってきたのは、 初取材のマップ隊たなとも&カメラマンあみろん&中里隊長です。 お話を聞かせていただいたのは、giraffeデザイナーの中村裕子さん。 大学卒業後、アパレルのブランドでレディスの洋服をデザインしていた中村さん。 その後、縫製工場の仕事でバイトをしていた際、 前のアパレルの会社の副社長から電話があり、 現:株式会社スマイルズ社長の遠山さんを紹介してもらうことに。 遠山さんと会ってその人柄に惹かれ、その日にgiraffeで働くことを決意。 立ち上げの時期だったため、ネクタイを作る工場すら決まっていませんでしたが、 ネクタイ界の重鎮と呼ばれる方に出会い、協力してくれる工場も決まっていきます。 そして今では、昔、中村さんが働いていた縫製工場も中村さんがデザインしたネクタイを作ってくれている・・・。 中村さんのお話は、まさに「めぐりあわせ」という言葉が頭に浮かんでくるものでした。 女子会のような盛り上がりを見せた取材内容を、たなともがインタビュー形式でお送りします。 めぐりあわせ、って素敵。 ■キリンのように高い視点で世の中を見渡す。 ―――世界一キュートなネクタイブランド、『giraffe』の名前の由来は何ですか? 「オーナーの遠山がもともと商社でサラリーマンをやっていたときに、 どうして、みんなシルクのちょっとおじさんぽいネクタイをしているんだろう? と疑問があったようで、ネクタイには思い入れがあったみたいなんです。 派手でもいい、自分の首は自分で締めて、キリンのように高い視点で世の中を見渡す。 一人一人がそうやっていくと、世の中がもっとよくなるだろう、ってことで、 キリン=giraffeっていうブランド名になりました。」 ―――ホームページにもありましたけど、この温度の表示の意味は? 「体温になぞらえて、ジャンル分けしているんです。36℃っていうのが平熱。 ビジネスタイとか、普通にビジネスにつけられるけれど、きれいな色だったりするものが36℃です。 で、温度が上がるにつれて、テンションが上がっていくんです。 38℃がちょっとテンション高めで、カジュアル。40℃はパーティーのイメージ。 一番右のネクタイはスケルトン。透明の糸で縫っています。 ちなみに、34℃はクールで東京っぽいイメージです。」 ―――もともとレディスのデザインをしていた中村さん、男性のネクタイを作るのに悩みましたか? 「悩みましたよー。男の人の感覚ってどういう感じなのかな、っていうのを周りに聞いて、 配色するんですけど、女の子の配色をしちゃう。 ポップなテイストをもともとやっていたわけではないので、頭を切り替えてやっています。 自分がネクタイをデザインしているなんて5年前は全然思わなかったです。 昔は全く知らなかったのですけど、ネクタイって3枚の布で出来ているんですよ。 布の無駄がほんのちょっとしかでなくて、ネクタイを考えた人って本当にすごい。 嬉しいのは、女の子がネクタイをプレゼントしようと思って買いに来て、 わっ!これ彼氏につけさせたい、って思って盛り上がって買ってくれることですね。 もちろん、女の子も着けられるように、って思って作っている商品もたくさんあります。 プレゼントしようと思って買いに来たんだけど、自分のが欲しくなって買っちゃった っていうのも嬉しいですね。彼のは今度にしよう、とかって。」 ■ネクタイは、コミュニケーションツール。 ―――ところで、中村さんが作ったネクタイは、お父さんにあげましたか? 「父は、スーツ着て毎日会社に行くので、いーっぱい持っていますよ。 父が気に入っているのが、e.m.さんとコラボした時のネクタイで、斜めの縞のところに人がすべっている 刺繍がしてあるネクタイ。棒人間が、斜めの縞のところをすべっているんです。 それで会社行っているから、多分、結構突っ込まれているでしょうね。 ネクタイって、それがコミュニケーションになると思っているんです。 人が見て、ぷっ!て。面白いな、っていう要素って絶対必要だと思うんですよね。 そういうコミュニケーションをとれるものを作りたいなと思っているんです。 ただのネクタイでも面白くないし、ネクタイってコミュニケーションに、うってつけじゃないですか。 明るくなれるし、ハッピーになれるし、盛り上がれる。 今まで見たこと無いネクタイを作ろうと日々、考えています。」 このネクタイも、よーくみると、ドットの中にニコちゃんが!カワイイ! ―――デザインのアイディアはどこで浮かぶんですか? 「だいたいは、人とお茶している時や、電車乗っている時。 あの人こういうのが似合いそうだな、って。 私、一回、電車の中で写真の撮影してみたいんです。 みんながgiraffeのネクタイをしている電車の風景を撮りたいんですよ。 うちのネクタイを、みんながしていたら相当ハッピーな感じになるだろう、って。」 ―――日本のサラリーマンが元気になりますね。 「giraffeの当初のコンセプトに、サラリーマン一揆、っていうのがあったんです。 最初は笑えるコンセプトだと思ったけど、まじめにそう思っていました。」 後ろのコーディネートの五人の中だったら誰と付き合う?! 一番左が競争率高しでした。電車に全員いたら、ほれぼれですよね。 ―――ずっと見ていても飽きないですよね~。 「その日のシチュエーションとか、その日のテンションで選んで欲しいですね。 40℃のスケルトンのネクタイなんて、透けているので、芯を入れていないネクタイなんです。 布を7回折りたたんでいる、セブンプリーツという手法。生地が倍くらいかかるから、 芯を入れるより高級品なんですよ。」 ―――透明なネクタイなんて、普通思いつかないですよ! 「やりたいな、って思っちゃうんですよね。 電車の中でよくやる作業が、やりたいデザインのイメージを文字で書くこと。 透明、とか、たたむ、とか。だーっとキーワードを書いていって、 文章から、ラフなスケッチを描いていって、最終的にしっかり描き直すんです。」 映画『トイレット』とのコラボもやっています。 ―――中村さんは、小さいころからデザイナーになりたかったんですか? 「私、中学の二年生からずっとデザイナーになりたかったんです。 夏休みの宿題でスカートを作ったんですけど、お店に売っている生地で作っても面白くない、 生地から作りたいって、布を真オレンジに染めたんです。 それでミシン買ってもらって縫ったら、家族からもすごいって言われて、 楽しいなって思い始めて、シャツ作ったりして。 その時からずっと、洋服のデザイナーになろうって思っていました。 大学でテキスタイルデザイン学科に入って4年間、生地の勉強をしましたね。 織り機の中に入って、生地をずーっと織っていました。 だから、一枚の生地の中にどれだけの時間が込められているか っていう苦労がすごくわかるんですよ。」 ―――卒業制作は何を作ったんですか。 「ミュージックっていうテーマで楽器をモチーフにした洋服を作りました。 みんなが楽器を吹いているような服。その写真を撮りたかったんです。 作品を作るだけじゃなくて、最終形のイメージの写真を撮りたいっていうのが今でもあるんですよね。 その時は、誰一人本物の楽器は持っていないけど、みんな並んでいて、バンド、っていう写真。 その時のテンションを忘れないようにと、 その写真は、今もいつも近くにおいているんですよ。」 ■こんな風景があったらいい。 ―――さきほどの話にあった、サラリーマンが giraffeのネクタイをつけて電車にいるっていうのも同じ考え方ですよね。 「そうなんです。作って、さらに、こういう風景があったらいいのに っていうイメージはいつもあります。 カタログや、DMも自分でデザインするんですけど、そこまで作り終わって やっと全部終わったって思うんです。 モノを作るだけじゃなくて、最終イメージが実現する時ってすごい楽しい。」 ―――最近でそれが実現した画っていうのはありますか? 「スーベニアフロムトーキョーでやった企画で、 父の日に親子でネクタイを選んで、締めてもらって写真を撮る、っていうもの。 二人とも恥ずかしがって、照れが写るんですよ、写真に。 その人にゆかりのある場所で撮影しようと思っていろんな場所に行ったんですけど、 それぞれの家庭の雰囲気が出るのが面白かったです。 ネクタイをきっかけに、そういうコミュニケーションが生まれてくれたんですよ。 大人になってから父親と息子二人で写真を撮ることって無いから すごく楽しかった、とか、親父が照れていた、とか、 ネクタイを今度一緒に買いに行くことになったよ、とか言ってもらって すごく楽しかったですね。」 ―――思い出にもなったでしょうね。 「思い出になりますよね。その中にネクタイがあるっていうのが、すごく嬉しいんです。」 人に恵まれていると話す中村さんからは、人との出会いをいつも大事にしながら、 具体的なイメージを描いて仕事をしている姿を感じ、ネクタイを作ることを通して、 世の中を良くしたいという熱い想いが伝わってきました。 giraffeのネクタイを締めれば、きっと、日本を変えるサラリーマンになれるはず。 ショップにはネクタイが大好きなイトウちゃん、キドちゃんという女の子もいます。 ぜひ、足を運んでみてくださいね。何時間でも見ていたい素敵な空間です。 本当に、どうもありがとうございました。 【特典を受けたい方は】 口頭で「シブヤ大学の学生です。」とお店の人に伝えて頂くか、もしくはこのページをプリントアウトして頂き、お店へ直接ご持参ください。


取材:田中知美(テキスト)、恩蔵歩実(写真)中里希 ※取材日:2010年8月20日 【カテゴリー:代官山・装う】