シブヤ大学

学生特典があるお店 詳細

J STYLE BOOKS

J STYLE BOOKS

東京都渋谷区神宮前2-31-8メイハウスビル1F
TEL&FAX 03-3402-7477
営業時間 月曜〜金曜 11:00~20:00
     土曜、祝日 12:00~20:00
定休日 日曜(不定休)

学生特典:
大久保さんが、知るとちょっと嬉しくなる 神宮前界隈の街ネタを教えてくれます。

神宮前2丁目。 駅前の喧騒を抜けて歩くこと5分ほど、 閑静な住宅街の路地裏にJ STYLE BOOKSはあります。 店主の大久保さんに、この場所でお店を開いた秘密について聞いてきました。 今回お邪魔したのは、マップ隊員さいとーと関根です。 「J STYLE っていうのはJAPANESE STYLEの略。日本のいいものを紹介したいっていう気持ちがあるんです。」 大久保さんはまず、お店のオープン当初作っていたという家紋の入った栞や、 うるしに金箔張りのカウンターの説明をしてくれました。 「出しゃばらない和」というコンセプトで、言われて納得。 お店の清潔感のある凛としたたたずまいが、その言葉にぴったりです。 そして、好奇心がかき立てられてしまい、つい長居してしまうようなセレクトの本や雑誌の数々。 その背景にある大久保さんの魅力をじっくり堪能してきました。 今年でオープンして5年目。 最初は、「半年も経たないで潰れるだろう」、「どこかの億万長者の息子が道楽でやっているらしい」 なんていう噂を耳にしたりもしたのだそう。 「そんなことはありません。開業資金もぎりぎりでしたし、初年度は大変でしたよ」と大久保さん。 でも確かに、J STYLE BOOKSさんを見つけた時は、ここに本屋が!? という気持ちになりました。 そんな場所にお店があるんです。 「お店周辺が昔から大好きで、この場所にお店を出す」と決めていた大久保さん。 “昔から”というのがまた早くて…なんと、中学生の頃からだそうです! 中学校の行事で国立競技場に行き、その帰りの道中、迷い込んだのが千駄ヶ谷から原宿2丁目の辺り。 当時はお店もほとんどなかったそうですが、街の雰囲気に惹かれたんだとか。 それ以来、原宿外苑周辺によく来ては気ままに散歩していたとのこと。 大久保さんのこの街への思いは強く、“日本中で一番好きな場所”と断言。 「なんでですかね? とにかく、中学生のころからこの場所は面白い、歩いていて気持ちがよいと感じていたんですね。 最近聞いた話なんですが、この辺り一角は昔から龍が守っていて、気のめぐりがいいなんていう迷信もあるみたいですよ。」 そんな、「大好き場所」だからこそ、店内にも「納得のいく好きなもの」を。 「ここは本屋というより僕の書斎。僕という人間がすべて出てしまっているんです。」とおっしゃるほど。 ここの本は売れるからとマーケティングの観点からセレクトしているものばかりではないんだそうです。 大久保さん自身が大切にしたい本、そして雑誌が一冊一冊、大切に並べてあります。 「実はオープン当初から、並べ方もセレクトも全然スタイルを変えていないんです。 この辺りのいいお店はやっぱり何かしらスタイルを貫いていますね。 そして、そういったお店が街の人から愛されて、長続きしている気がするんです。 だから、このお店も細かい変更はあってもスタイルは守り続けていきたいですね。」 そんな大久保さんの“書斎”に惹かれてくるお客様は個性豊かで何かのプロフェッショナルな方が多いんだとか。 そしてお店の雰囲気からか、自然とお客様と会話がはずんだり、 本を通じた何気ないやり取りがJ STYLE BOOKSでは毎日起こっているようです。 大久保さんは、そういった自然発生的に起こる、「人との出会い」をとても大切にされていて、 それこそが、オンラインショップとリアル店舗を持つこととの決定的な違いだとおっしゃっていました。 その言葉通り、取材中も次々に馴染みのお客様が来店されていました。 「本屋さんとしてだけの機能だけではなくて、この場を通して起こる出会いから、 この場をいかに増幅できるかっていうのが、僕がこの街でしなければならないこと。 そんなお店を作ることが街への貢献にもなると思っているんです。」 「『仕事でこんなことをできる人を探しているんだけど…』とお客様から相談を受けることもたまにありますね。 そうすると、お客様の中で合いそう方が浮かぶ場合は、自然とひき合わせたりすることもあります。 ある時、紹介した方同士が実は、同じアパートに住んでいるなんてことがわかったこともあったんですよ! 面白いですよね。」 同じアパートの住民だけど、お互いを知らない二人。 普段の生活で接点はないけれど、お店ではどちらもお客様としてつながっている。 そんな場としての増幅がJ STYLE BOOKSでは日々、起こっているのだそう。 土地柄プロフェッショナルな仕事している人が多い街でもある原宿。だからこそ、場の増幅が大切。 それがバーや飲み屋で起きているのではなく、本屋さんで起こっていることは驚きでした。 J STYLE BOOKSは普段すれ違っている、人と人とのベクトルがこの場で交わっていく場所。 お店を持つこと、利用することの関係性の中に潜んでいた“つながりの物語”を感じました。 大久保さんの“この街”そして“本”への愛情を中心に様々な出会いが詰まっているんですね。 ちなみにプチ余談。大久保さんの趣味を聞いたところ…すごく、多趣味なんですよ。 「大学在学中は馬術部だったので馬を見に行ったり、5年前から始めた三味線をやったりしていますよ。」 掘り出せば限りなく出てくる出てくる! 大久保さんの魅力。 そして、三味線と聞いて思い出しました、「出しゃばらない和」。 こんなところにもお店のルーツが詰まっているんですね。大久保さんは“お客様は先生”とおっしゃっていました。 私にとっては大久保さんが先生です。大久保さん、ちょくちょく通ってもいいですか?? 【特典を受けたい方は】 口頭で「シブヤ大学の学生です。」とお店の人に伝えて頂くか、もしくはこのページをプリントアウトして頂き、お店へ直接ご持参ください。


(取材:齋藤香織、関根悠二 ※取材日:2010年1月26日 【カテゴリー:原宿・読む】