シブヤ大学

幸福って何だ?  ~わたしとまちの「幸せのモノサシ」を考える~

14:00-17:00
  • Shibuya Hikarie 8F クリエイティブスペース 8/ COURT
  • 伊藤 剛 [asobot inc.代表 / シブヤ大学 理事]、川内 有緒 [ノンフィクション・ライター]、二神 恭一 [公益財団法人荒川区自治総合研究所 理事・所長]、山田 貴宏 [一級建築士事務所 ビオフォルム環境デザイン室 代表]
参加費
無料
定員
80名
参加対象
どなたでも

当日の持ち物
筆記用具
申し込み方法
上記受付期間中、WEBフォームより抽選予約制で申し込みを受付いたします。
※抽選後にキャンセルが発生した場合は先着順で受付再開します。※1回のお申し込みにつき、1名様のご入場となりますのでご了承ください。同じ方が同じ授業に2回申し込みは出来ません。
【入場】教室へは、授業開始時間までに必ずお入り下さい。授業開始後の入場は制限させていただきます。なお、10分を超えて遅刻された場合は受付終了となり、授業へ参加することが出来ませんのでご注意下さい。
【交通手段】当日、教室への交通手段は電車、バスなど公共機関をご利用下さい。近隣への配慮のため、車・バイク・自転車でのご来場はご遠慮願います。
【撮影等】会場への撮影、録音機器のお持込は固くお断りさせて頂きますので、ご了承下さい。
※1:本授業の抽選は2014年2月7日(金)に行います。(抽選予約受付は2月6日(木)24時までとなります。)
※2:抽選後、定員に満たない場合やキャンセルが発生した場合は、
   2014年2月20日(木)24時まで先着順でお申し込みを受付いたします。
突然ですが、みなさんにとって「幸せって何ですか?」。

誰もが人生において求めながら、そして、誰もが日常的に使う言葉であるのに、改めてこの“問い”を投げかけられると、なかなか答えるのが難しいものです。

2013年9月9日、国連が『世界幸福度報告書2013』を発表しました。幸福度の上位3ヶ国は、「デンマーク・ノルウェー・スイス」。経済指標GDPの上位3ヶ国である「アメリカ」は17位で、「中国」は93位。気になる「日本」は43位で、先進国の中では際だって低い順位でした。

「経済の豊かさだけでは幸せにはなれない」。

まさに昨今、巷で言われている通りの結果となりました。この手のランキングが発表されると、つい、私たちは一喜一憂してしまいがちですが、本来は、“結果”自体にそれほどの意味はありません。大事なことは、何がその“基準”となっていたのか、その“モノサシ”を知ることです。

そこで今回の授業では、誰もが望んでいて、でも誰もがよく分かっていない「幸福のモノサシ」について改めて考えてみたいと思います。

第1部は、「個人と幸福」の関係性について。
世界では、幸福をどのように測定するかの「幸福指標」の研究が行われています。“心理学”はもちろんのこと、“政治学”や“経済学”などさまざまな分野で研究されていますが、今回はそのような幸福指標研究での“知見”をいくつかご紹介したいと思います。

続く第2部は、「まちと幸福」の関係性について。
まちとは、“私たちの暮らし”のことですが、まちを構成する“行政”と“市民”の両視点から、実際の2つの事例をもとに考えていきたいと思います。
行政の事例は、日本初の自治体による幸福指標の策定を試みた『荒川区民総幸福度』について。市民の事例では、地域資源を最大限に活用しながら脱石油社会へと移行する草の根運動『トランジション・タウン』の日本での活動事例をご紹介したいと思います。

本授業は、シブヤ大学理事の伊藤剛をはじめ、学長の左京泰明や川内有緒など、シブヤ大学のメンバーを中心に、ハイライフ研究所との協働で二年間にわたって行ってきた評価・指標研究『コミュニティ再生の“評価基準”策定の研究』の成果の一部を発表するものとなります。いつもよりもちょっとだけ“アカデミック”なシブヤ大学を、どうぞお楽しみください。

※今回は、公益財団法人ハイライフ研究所による「第26回ハイライフセミナー」との共催授業となっています(主催:公益財団法人ハイライフ研究所/共催:特定非営利活動法人シブヤ大学/企画協力:ASOBOT inc.)。


【授業の流れ】

■第1部 レクチャー

・「指標」を考える  
 伊藤剛(ASOBOT 代表/シブヤ大学 理事)

・「幸福」を考える  
 川内有緒(ノンフィクション・ライター)


■第2部 ケーススタディ

・事例1『GAH(荒川区民総幸福度)』 
 二神恭一(公益財団法人荒川区自治総合研究所 理事・所長)

・事例2『トランジション・タウン運動』
 山田貴宏(一級建築士事務所 ビオフォルム環境デザイン室 代表)


※第1部と第2部の間に、休憩時間を設ける予定です


(授業コーディネーター:伊藤剛、川内有緒、左京泰明、川村庸子)

先生

[ asobot inc.代表 / シブヤ大学 理事 ]

伊藤 剛

1975年生まれ。大学卒業後、外資系広告代理店を経て2001年にデザイン・コンサルティング会社「asobot(アソボット)」を設立。ジャーナル・タブロイド誌「GENERATION TIMES」の創刊や、「シブヤ大学」の設立など、「伝えたいコトを伝わるカタチに」をコンセプトに、さまざまなコミュニケーションプロジェクトを手掛ける。
また、東京外国語大学・大学院「平和構築・紛争予防専修コース」では、広告PR等のコミュニケーション戦略の視点から平和構築を考えるカリキュラム「ピース・コミュニケーション」を担当している。
主な著書に『なぜ戦争は伝わりやすく 平和は伝わりにくいのか』(光文社)、編著に『被災地デイズ』(弘文堂)、『earth code ー46億年のプロローグ』(ダイヤモンド社)などがある。

[ ノンフィクション・ライター ]

川内 有緒

日本大学芸術学部卒、ジョージタウン大学にて修士号を取得。コンサルティング会社やシンクタンクに勤務し、中南米社会の研究にいそしむ。その合間に南米やアジアの少数民族や辺境の地への旅の記録を、雑誌や機内誌に発表。2004年からフランス・パリの国際機関に5年半勤務した後、フリーランスに。現在は東京を拠点に、おもしろいモノや人を探して旅を続ける。著書に、パリで働く日本人の人生を追ったノンフィクション、『パリでメシを食う。』『バウルを探して〜地球の片隅に伝わる秘密の歌〜』(幻冬舎)がある。


[ 公益財団法人荒川区自治総合研究所 理事・所長 ]

二神 恭一

1955年3月早稲田大学第一商学部卒業。同大学大学院商学研究科博士課程を了え、商学博士。早稲田大学助手、専任講師、助教授を経て、1969年4月教授。1998年退官、名誉教授。現在、公益財団法人荒川区自治総合研究所理事・所長。ここ数年荒川区民総幸福度(GAH)問題に取り組んでいる。

[ 一級建築士事務所 ビオフォルム環境デザイン室 代表 ]

山田 貴宏

主に国産材と自然素材を中心とした、地産地消でかつ伝統的な木の家造りを中心とした建築/環境設計を行う。パーマカルチャーのデザイン手法・哲学を背景とした住環境づくりをめざす。建物とそれを取り巻く自然/コミュニティまで含めた幅広い環境と場づくりがテーマ。NPO法人トランジションジャパンの創立メンバー。
NPO法人 パーマカルチャーセンタージャパン 理事
日本大学生物資源科学部 非常勤講師

教室

Shibuya Hikarie 8F クリエイティブスペース 8/ COURT

2012年4月26日に渋谷駅前に新しく開業した複合タワー『Shibuya Hikarie』の8Fにあるクリエイティブスペース「8/(はち)」。そのフロアの中心に位置するコミュニティスペース「COURT(コート)」は、グリーンカーペットが印象的な、気持ちのよい空間です。作り手と使い手、個人と社会、地域と東京など、この場所を通じて世界とのつながりをつくるための広場です。

所在地

東京都渋谷区渋谷2・21・1・8F
電話:03-5468-5892
※場所の確認以外でのご連絡はお控えください。
授業内容や出欠、遅刻等についてのお問い合わせ、ご連絡はシブヤ大学事務局までお願いします。
最寄駅:東急田園都市線、東京メトロ副都心線「渋谷駅」15番出口直結。東急東横線、JR線、東京メトロ銀座線、京王井の頭線「渋谷駅」と2F連絡通路で直結。