シブヤ大学

かけがえのない「いのち」を救いたい!
〜世界最大のNGO、IPPF事務局長のジル・グリアさんと
一緒に考える、今、私たちにできること〜

17:30-20:00
  • 恵比寿ガーデンプレイス 「The Garden Room」
  • ジル グリア [IPPF(国際家族計画連盟)事務局長、女性文学博士]、大葉 ナナコ [バースコーディネーター]、豪田 トモ [映画監督]
参加費
無料
定員
100名
参加対象
どなたでも

当日の持ち物
特になし
申し込み方法
上記受付期間中、WEBフォームより抽選予約制で申し込みを受付いたします。
※抽選後にキャンセルが発生した場合は先着順で受付再開します。※1回のお申し込みにつき、1名様のご入場となりますのでご了承ください。同じ方が同じ授業に2回申し込みは出来ません。
【入場】教室へは、授業開始時間までに必ずお入り下さい。授業開始後の入場は制限させていただきます。なお、10分を超えて遅刻された場合は受付終了となり、授業へ参加することが出来ませんのでご注意下さい。
【交通手段】当日、教室への交通手段は電車、バスなど公共機関をご利用下さい。近隣への配慮のため、車・バイク・自転車でのご来場はご遠慮願います。
【撮影等】会場への撮影、録音機器のお持込は固くお断りさせて頂きますので、ご了承下さい。
【!】 台風14号の影響で中止とさせていただきました。

※1:本授業の抽選は2010年10月18日(月)に行います。(抽選予約受付は10月17日(日)24時までとなります。)
※2:抽選後、定員に満たない場合やキャンセルが発生した場合は、
2010年10月28日(木)0時まで先着順でお申し込みを受付いたします。
2年前、息子がこの世に誕生した瞬間、それまでの痛みがウソのように消え(36時間も苦しみ続けたんですが……苦笑)、これまで味わったことのない幸福感に包まれました。
人生でこんなにも大きな贈り物を受け取ることができるなんて、と感激したものです。
そして、私を産み、育て、孫の誕生にも立ち会ってくれた母に、すぐにその場でお礼を言いました。

しかしそんなことは、ここ日本だからできたことなのかもしれません。
世界では、今この瞬間も、妊娠や出産が原因で1分にひとりの女性が命を落としているそうです。
もしも出産で私が命を落としていたら、今ごろ息子は……。
もしも出産で母が命を落としていたら、今ごろ私は……。


みなさんのなかで、「IPPF(国際家族計画連盟)」の名前を聞いたことのある方は、恐らくほとんどいないでしょう。
しかし、実は世界最大級の国際協力NGO(Non-Governmental Organization、非政府組織)で、国際赤十字と肩を並べる存在として知られています。

IPPFは、性と生殖に関する健康(リプロダクティブヘルス)が、すべての人に保障されるべき権利であるという信念のもと、特に貧しい人々や公的なサービスを受けることが困難な人々を対象に、家族計画や母子保健、カウンセリングなどのサービスを、世界174カ国、年間3800万人以上の人々に提供しています。

そのIPPFのトップであるジル・グリア事務局長が、今月来日します。
普段は、各国の国会議員や政府関係者に直接会い、貧困国や紛争国のために使われるODA(政府開発援助)予算を引き出したり、特に貧しい人々や公的なサービスを受けることが困難な人々の健康増進をはたらきかけるために活動しているジルさんですが、今回シブヤ大学の授業で一般の人に向けて初めて、世界の女性たちが置かれている現状や、そのために私たちに望むことなどをお話しくださいます。

ザンビアでは、東京都の3倍の面積の土地に産科医がたった1人、助産師が12人しかいないこと、ハイチでは75%以上の女性にレイプ被害経験があること、HIVの現状……など、衝撃的な事実に戸惑うかもしれません。
それに対して、遠い別世界の話で自分には関係のないこと、どうせ解決できっこないことと、思考を停止してしまうのは、案外簡単かもしれません。

でも、実際にその事実に絶望することなく向き合い、勇気をもって行動している人たちがいます。
私たちも勇気を出して地球上で起こっている事実と向き合い、私たちに一体何ができるのか、
一緒に考えてみませんか。

ジルさんのお話をうかがったあとは、バースコーディネーターの大葉ナナコさんと、
映画「うまれる」の監督の豪田トモさんのおふたりをお迎えし、
「いのち」をテーマにトークセッションを行います。

悲惨な現実にやりきれない気分を味わうのが、本授業の目的ではありません。
「いのち」の尊さを考え、感謝し、そして、与えられた「いのち」をどう生きるか、考える授業です。

巨大組織のトップでありながら、あったかくて人間味溢れる、
ジルさんの人柄にも触れていただけたらと思っています。
老若男女問わず、お母さんから生まれたすべての人に、ご参加いただけるとうれしいです。


【授業の流れ】
17:00 受付開始
17:30 はじめに
17:45 ジル・グリアさんの講義(日本語通訳つき)
18:15 グループワーク
18:45 ジル・グリアさん、大葉ナナコさん、豪田トモさんのトークセッション(日本語通訳つき)
19:30 質疑応答
20:00 終了


(授業コーディネーター:小倉若葉)


本授業「かけがえのない「いのち」を救いたい!~世界最大のNGO、IPPF事務局長のジル・グリアさんと一緒に考える、今、私たちにできること~」は、下記の企業の協力のもと、開催されます。


株式会社ナチュラルサイエンス

皮膚科専門医の協力のもと、ママと赤ちゃんが一緒に使える低刺激スキンケアブランド「ママ&キッズ」などを、開発・製造・販売する化粧品メーカー。
妊婦さんをはじめ、小さい子どもをもつママ、敏感肌の女性たちから支持を集めている。
赤ちゃんのスキンケアを啓蒙する活動のほか、貧しい国の子どもたちや妊産婦を支援する活動も行っている。


ウーマンエキサイト

唯一、そしてナンバーワンの「女性のためのポータルサイト」。占いやファッションはもちろん、芸能情報だけではなく、一般ニュースや天気、社会貢献情報までカバー。展開サービスとしては、提案型No.1レシピサイト「E・レシピ」や、業界屈指の手芸ポータル「アトリエ」、3,290店以上の美容室を掲載する美容室検索サイト「ビューティーナビ」、旬の情報を発信する「トピックス」など、女性の日常をハッピーにするコンテンツを豊富に取り揃えている。
IPPFのニュースの配信も行っている。http://woman.excite.co.jp/ftw/campaign/


恵比寿ガーデンプレイス株式会社

1994年10月にサッポロビールの工場跡地にオープンした複合施設。百貨店、レストラン、美術館、映画館をはじめ、オフィスから住居に至るまで、さまざまな機能を兼ね備えている。国土交通省の都市景観100選を受賞。年間を通じて、国内外からの観光客も大勢訪れる。
学びを通じて地域コミュニティの活性化を促すシブヤ大学の趣旨に賛同し、授業や職員会議の場所提供など、さまざまなかたちで支援を行っている。

先生

[ IPPF(国際家族計画連盟)事務局長、女性文学博士 ]

ジル グリア

ニュージーランド出身。2006年9月にIPPF 事務局⻑に着任。1998年から2006年8月末までは、IPPFの加盟協会の1つであるニュージーランド家族計画協会の事務局長を務めた、経験豊かで熱心なリプロ・ヘルス/ライツの専門家である。初めてのIPPFファミリー内部からの抜擢による、またアジア・オセアニア地域出身の事務局長である。
アジア・太平洋ネットワーク(APA、7 カ国を拠点とする30 NGO のネットワーク)やニュージーランドNGO 保健省フォーラム(ニュージーランドの100 以上のNGO のネットワーク)の会長として、カイロ目標(リプロ・ヘルスの万民普及)の達成努力に精力的に取り組み、その指導力は高く評価されている。
また、ニュージーランド政府関係者からの信任が篤く、外交通商省の国際開発諮問委員会の委員でもあるほか、国連エイズ特別総会(2006年)、国連ワールド・サミット(2005年)、国連女性の地位委員会(2005年)、国連人口と開発委員会(2004年)には、ニュージーランド政府代表団のメンバーとして参加した。
女性文学博士号を有し、副学長を務めたビクトリア大学(ウェリントン)女性学部の名誉研究員であるほか、客員教授でもある。
2002年にはメディアにおける女性の役割プロジェクトの実績が認められ、「女性の新地平線(New Horizons for Women)賞、2005年には永年に渡る家族計画分野と文学への貢献が認められ、ニュージーランドのメリット勲章(Order of Merit)を受章した。
2006年9 月の着任直後から、積極的に各国加盟協会を回り、加盟協会のキャパシティ・ビルディングと、草の根レベルからの発信を特に重視するマネジメント・スタイルを構築中。また、わずかな期間にドイツ、英国、スウェーデン等、欧州各国ドナーから信頼を勝ち取ることにも成功した。IPPF 最大のドナー国の1つである日本政府を特に重視し、着任後の半年間に1回、日本に来訪する。
■IPPFオフィシャルサイトへ

[ バースコーディネーター ]

大葉 ナナコ

有限会社バースセンス研究所所長、一般社団法人日本誕生学協会 代表理事、へルスカウンセリング学会会員。
1987年に自然出産や母乳育児を経験し、女性のボディ・ システムやいのちをつなぐ優れたデザイン性に感動。受講した出産準備教育の分野や産後のライフデザイン、ストレスマネジメントに関心を持つ。
専門職の必要性を感じ、テレビ番組や出版分野で出産・育児の情報コーディネーターをしながら、国内外で妊娠・出産の生理や心身のサポート、出産準備教育、カウンセリングやボディワーク、通信制大学で心理学や社会学、教育学などを学ぶ。
妊娠出産の知識と命の大切さを、多くの世代が学べるように2003年バースセンス研究所設立、2005年日本誕生学協会設立。自尊感情を高めるいのちの教育「誕生学プログラム」(商標登録)が行政、学校、PTA、育児支援企業に好評を博す。
官公省庁の委員や、大学や学会での調査研究にも従事。行政民間での研修講師、講演、執筆、テレビ番組の出産シーン監修などで活躍中。All Aboutガイドとして出産準備、安産を担当。著書に『Life 誕生学の現場から』(ポプラ社)など多数。2男3女の母。

[ 映画監督 ]

豪田 トモ

1973年、東京都多摩市出身。中央大学法学部卒。6年間のサラリーマン生活の後、29歳でカナダ・バンクーバーへ渡り4年間、映画製作の修行をする。在カナダ時に制作した、短編映画『Before, After』(2003年)、『for the beauty of falling petals』(2004年)は、日本国内、バンクーバー、トロント等数々の映画祭にて入選。帰国後はフリーランスの映像クリエイターとして、テレビ向けドキュメンタリーやプロモーション映像などを制作。2007年、「人と地球に優しい映像」をテーマとした映像プロダクション、株式会社インディゴ・フィルムズを設立。代表取締役に就任。2008年よりドキュメンタリー映画『うまれる』の製作開始(2010年11月より全国劇場公開予定)。多くの取材・撮影を経て、今では、趣味=立ち会い、夢=出産に。『うまれる』の「出産」と同時に一児の父になる予定。 著書に『うまれる かけがえのない、あなたへ』(PHP研究所)
■映画『うまれる』オフィシャルサイトへ

教室

恵比寿ガーデンプレイス 「The Garden Room」

「The Garden Room」は、恵比寿ガーデンプレイスの敷地内にある環境・交通の便ともに良好な多目的ホール。床面積80 坪の空間に最大300 席、スタンディングでは500 名を収容。パーティーやコンサート、展示会等、共有感・親密感を大切にするカルチャーイベントやシンポジウムなど、さまざまな用途に対応します。また、バックエントランスは車両などの搬入がスムーズにおこなえ、大型製品の発表会や展示会には最適。あらゆるプレゼンテーションやパフォーマンスを高いレベルに導く、機能性な多目的空間です。
恵比寿ガーデンプレイスはサッポロビールの工場跡地を再開発した複合施設で、ショッピング、オフィス、飲食から住居に至るまでさまざまな機能を兼ね備えた、東京都における都市開発の代表的存在です。

所在地
渋谷区恵比寿4-20-3
最寄り駅:JR山手線・地下鉄日比谷線恵比寿駅 下車 JR山手線恵比寿駅東口から動く通路「恵比寿スカイウォーク」で約5分

当日の連絡先:080-5542-2820 ※授業開始の1時間前より受話いたします。

<バリアフリーに関して>
バリアフリー設計となっております。安心してご来場下さい。
*スロープ、エレベーター設置