シブヤ大学

「世界と私」の負の連鎖。-映画『ダーウィンの悪夢』から見えるセカイ-

10:00-12:00
  • ライズX
  • 勝俣 誠 [開発経済学博士]、田中 優 [「未来バンク事業組合」 理事長]
参加費
無料
定員
35名
参加対象
どなたでも。

当日の持ち物
申し込み方法
上記受付期間中、当WEB上の申し込みフォームより先着順にて受付 ※定員になり次第、受付を締め切らせていただきます。※1回のお申し込みにつき、1名様のご入場となりますのでご了承ください。同じ方が同じ授業に2回申し込みは出来ません。
*当日、教室への交通手段は電車、バスなど公共機関をご利用下さい。近隣への配慮のため、車・バイク・自転車でのご来場はご遠慮願います。尚、会場への撮影、録音機器のお持込は固くお断りさせて頂きますので、ご了承下さい。
「風が吹けば桶屋が儲かる」。一見、関係のない事柄が実はめぐり巡って繋がっている、という有名なフレーズ。これは、国境を越えてモノや人の移動が簡単になった「資本主義」の世界では、見えないところで起こっています。良いことも、悪いことも…。
その昔、淡水湖では世界第2位の大きさを誇るアフリカのヴィクトリア湖は、生物多様性の宝庫であることから「ダーウィンの箱庭」と呼ばれていました。ところが、そこへ外来魚ナイルパーチが放たれたことで状況は一変。湖畔の町には、この魚を加工・輸出する一大産業が誕生し、地域の経済は潤いました。しかしその陰では、新しい経済が生み落とす「貧困」「売春」「エイズ」「ストリートチルドレン」「ドラッグ」「湖の環境悪化」…。まるで悪夢のような負の連鎖が始まってしまったのです。ナイルパーチの輸出先は、第一にヨーロッパ、次いで「日本」。
この事実をドキュメントし、世界中の映画祭で話題になった映画『ダーウィンの悪夢』は、グローバリゼーションがもたらす世界の問題を浮き彫りにしています。今回の授業では、アフリカ研究の専門家・勝俣誠先生と、未来バンク事業組合理事長・田中優先生のお二人に、この映画を教材にしながら、今世界で起きている「グローバリゼーション」の問題をわかりやすく解説していただきます。
日本には、あらゆるファッションブランドのお店があり、世界中のあらゆる料理を食べることができます。さて、これらの「風」はどこの「桶屋」に辿り着くのでしょうか?

※映画『ダーウィンの悪夢』は、12月23日よりシネマライズでロードショーの予定です。
※映画『ダーウィンの悪夢』公式サイト
→http://www.darwin-movie.jp/

先生

[ 開発経済学博士 ]

勝俣 誠

1946年東京生まれ。早稲田大学政治経済学部卒、パリ第一大学博士課程修了(開発経済学博士)。ダカール大学法経学部、モントリオール大学客員教員等を経て、現在明治学院大学国際学部教授、国際平和研究所所長、専門はアフリカ地域研究。
<著書>『現代アフリカ入門』(岩波書店)、『アフリカは本当に貧しいのか−西アフリカで考えたこと−』(朝日選書)、『サハラのほとり−サエルの自然と人びと』(共編著、TOTO出版)など。
<訳書> W・アーサー・ルイス『人種問題のなかの経済』(共訳、産業能率大学出版部)、M・ボー『資本主義の世界史』(共訳、藤原書店)など。

[ 「未来バンク事業組合」 理事長 ]

田中 優

1957年東京都生まれ。地域での脱原発やリサイクルの運動を出発点に、環境、経済、平和などの、さまざまなNGO活動に関わる。現在「未来バンク事業組合」 理事長、「日本国際ボランティアセンター」
「足温ネット」理事、「ap bank」顧問を務める。現在、県立福井大学、立教大学、和光大学大学院の非常勤講師。著書『戦争をやめさせ環境破壊をくいとめる新しい社会のつくり方』(合同出版)、『戦争って、環境問題と関係ないと思ってた』(岩波書店)、「世界の貧しさをなくす30の方法」(合同出版)他多数。

教室

ライズX



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所在地
渋谷区宇田川町13-17 ライズビル