シブヤ大学

記憶と想像力のバトン
〜戦争を知らないわたしたちが紡ぐ言葉〜

14:00-17:00
  • 聖心女子大学 宮代ホール
  • 堀 由貴子 [月刊「世界」編集長]、西 由良 [あなたの沖縄 代表]
参加費
無料
定員
100名
参加対象
どなたでも

当日の持ち物
筆記用具
申し込み方法
受付期間中、WEBフォームより先着予約制で申し込みを受付いたします。
※1回のお申し込みにつき、1名様のご入場となりますのでご了承ください。同じ方が同じ授業に2回申し込みは出来ません。
子どもの頃、戦争について考えることは、過去の歴史を知ることだと思っていました。それが、気付けば世界のあちこちで戦争が起こっていて、果たしてこれからも「戦後」は続くのだろうかという漠然とした不安を感じています。
しかし、これまで以上に戦争が身近になってしまった今でも、何から考えたらいいのだろうと、立ち尽くしてしまう自分がいます。繰り返し耳にしてきた「戦争はしてはいけない」というフレーズで思考停止してしまい、その先になかなか進めません。

今回、戦後80年の節目に、一人で考えるには大きすぎる戦争というテーマを、誰かと一緒にゆっくり考える場をつくりたいと思いました。
ゲストには、言葉を通してそれぞれのかたちで伝える活動をされているお2人をお迎えします。

月刊「世界」2025年8月号 / あなたの沖縄ZINE vol.3──日常から沖縄戦を語り継ぐ(2025年6月刊行

1人目のゲストは、月刊「世界」編集長の堀由貴子さんです。
「世界」は、1946年に岩波書店から創刊され、『君たちはどう生きるか』の著者である吉野源三郎が初代編集長を務めた歴史のある雑誌です。堀さんは、2022年に編集長に就任。その後2024年にはリニューアルを行ない、若い世代や女性が手に取りやすい雑誌を目指して活動されています。
授業では、編集長としてその時々で大切なトピックを取り上げ、言葉を通して読者と社会を結ぶお仕事をされている堀さんに、戦後80年の節目に考えたいこと、社会に投げかけたいことは何か、お話を伺います。

2人目のゲストは、「あなたの沖縄」の代表である西由良さんです。
西さんは、ご自身の故郷である沖縄のことを安心して語れる場をつくるため、90年代生まれが個人的な体験から沖縄を語るコラムプロジェクト「あなたの沖縄」を立ち上げました。
当日は、6月に刊行されたZINEの制作話も伺いながら、沖縄戦を経験していない世代が、「わたし」を主語に戦争を語ることにどのような意味があると感じているのか、お話を伺います。

今、戦争を知らない私たちが、想像力を高め、考えることを諦めないためには何が必要なのか?
そして、速くて短い情報が飛び交う今の時代に、「本」を通して社会とつながり直すことにどんな価値があるのか?
戦争という大きなテーマを前に戸惑いながらも、自分なりに考え続けたいと思っている皆さんと、そんなことを一緒に考える時間にしていけたらと思います。

【授業の流れ(予定)】
13:30 受付開始
14:00 授業開始・はじめに
14:10 一部:ゲストのお話
15:30 感想共有&質疑応答
〜休憩〜
15:50 二部:座談会
17:00 授業終了

(授業コーディネーター:大澤悠季)

*本授業は、聖心女子大学教育学科との共催授業として開催いたします。

先生

[ 月刊「世界」編集長 ]

堀 由貴子

月刊「世界」編集長。1985年大阪府生まれ。2009年に岩波書店入社。「世界」編集部、単行本編集部を経て現職。編集を担当した書籍に坂上香『プリズン・サークル』、森本あんり『異端の時代』、榎本空『それで君の声はどこにあるんだ?』など。

[ あなたの沖縄 代表 ]

西 由良

1994年生まれ。那覇市首里出身。
大学進学を機に上京。沖縄のことを安心して語れる場をつくるため、2021年8月、「あなたの沖縄」を立ち上げる。90年代生まれが個人的な体験から沖縄を語るをテーマに、noteに週に一本コラムを投稿中。2024年には沖縄文化芸術の創造発信支援事業を獲得し、県内外の若手アーティストをゲストに迎えワークショップを開催した。2023年からZINEの刊行を始め、2025年6月に第三弾となる「あなたの沖縄ZINE vol.3──日常から沖縄戦を語り継ぐ」を刊行。ZINEの販促イベントとして、地元新聞「沖縄タイムス」と共同でブックイベントを開催した。

コラムプロジェクト「あなたの沖縄」:https://note.com/your_okinawa


教室

聖心女子大学 宮代ホール

聖心女子大学のキャンパスは広尾という東京の真ん中に位置する場所にあります。六本木・原宿・恵比寿など日本の先進文化の発信地とも言える場所に徒歩圏で、東京・新宿・渋谷・品川・上野・池袋といった、東京の全てのターミナル駅に30分圏内という抜群のフットワークです。聖心女子大学はワンキャンパスですので、全ての学生が四年間をこのキャンパスで過ごします。 
広尾という場所は、有栖川宮記念公園や旧白金御料地といった都心とは思えない緑豊かな場所に隣接しており、かつ都立中央図書館や各国の大使館が点在するインターナショナルな雰囲気に包まれた知の中心地でもあります。 
聖心女子大学のキャンパスは小高い丘の上に位置し、伸びやかな空間と、都心とは思えないほど四季折々の自然の移りかわりを感じさせる緑に囲まれています。一歩足を踏み入れると、先進的な建物群や設備と伝統を感じさせる建物群とが、美しいコントラストを見せてくれます。

(交通アクセス)
https://www.u-sacred-heart.ac.jp/about/access/
・東京メトロ日比谷線「広尾駅」
(2番「天現寺橋(聖心女子大学)方面」出口)下車
広尾商店街(散歩通り)を通り 約3分
・JR渋谷駅東口または恵比寿駅より都バス
「日赤医療センター前」行 終点「日赤医療センター前」下車 約3分
・JR品川駅より都バス「新宿駅西口」行
「広尾駅前(広尾橋)」下車 約4分
・JR目黒駅より都バス「千駄ヶ谷駅」、「新橋駅」行
「広尾駅前(広尾橋)」下車 約4分
(キャンパスマップ・施設案内)
https://www.u-sacred-heart.ac.jp/about/campus/

<お問い合わせ先>
授業内容や出欠、遅刻等についてのお問い合わせ、ご連絡は、シブヤ大学事務局までお願いします。
シブヤ大学事務局:info@shibuya-univ.net

所在地
東京都渋谷区広尾4-3-1
聖心女子大学 宮代ホール(3号館1階)