寄付の話と、ちょっと本の話と

『あなたが世界のためにできる　たったひとつのこと　〈効果的な利他主義〉のすすめ』という本があります。
哲学者である著者ピーター・シンガーも実践している、”効果的”な寄付のムーブメントなどについて書かれた一冊です。

この本に紹介されているのは「行動」と「結果」を伴った、海外のチャリティー活動全般ですが、日本でも寄付が少しずつ身近になってきたように感じます。

2011年度の税制改正により、新たに寄付の税制控除が導入されるなど話題が広がりました。
また、今年度の税制改正でも個人寄付の促進が盛り込まれているようです。
さまざまな制度が整っているようですが、実際に寄付している人や寄付を受け付けている人々の思いを知る機会は少ないように思えます。
そこで、寄付をする人と寄付を受け付けている人を繋ぐ仕事「ファンドレイザー」を先生に授業を行います。

今回の授業では、とある寄付活動を知ることを通して、寄付をする時の私たちの気持ち、誰かに寄付を贈るについて考えていきたいと思います。

先生は、ブックファンドレイザーの廣瀬聡さんです。大学のファンドレイザーを経験し、現在は本のネット販売を中心に行うバリューブックスの寄付部門に勤めています。

バリューブックスでは、古本の買い取りを通してNPOやNGOに寄付をする「チャリボン」という取り組みを行っています。
古本を送ることが、誰かを応援することに繋がる活動です。

当日は、古本をつかった「チャリボン」のアイディアをはじめとして、寄付を受け取る人々の、寄付をする人々についてお話しをうかがいます。
廣瀬さんが、人と人の思いを繋ぐファンドレイザーという仕事を選んだ理由なども聞きながら、私たちが世界のためにできることを考えてみたいと思います。

（授業コーディネーター：田中佳祐）

【シブヤ大学授業へご参加のみなさまへ、感染症予防および拡散防止対策へのご協力のお願い】

新型コロナウイルス感染症の発生に関し、シブヤ大学では行政機関等から示される情報やガイドラインに基づき、感染拡大の防止に最新の注意を払い、講座を実施してまいります。会場定員の50％以下での定員設定や換気、スタッフのマスク着用など防止策を行います。
ご参加くださるみなさまにおかれましても、手洗いやマスクの準備、来場前の検温など感染症防止策へのご理解とご協力いただけますようお願い申し上げます。

■来場前にご自宅にて検温を行い、発熱や咳、全身痛等の症状がある場合は、必ずご来場の前に医療機関にご相談ください。
■会場では、マスクのご着用をお願いいたします。
■手洗い、消毒用アルコール使用の励行をお願いいたします。
■会場にて体調が悪くなった場合、お近くのスタッフにお声がけください。