シブヤ大学

3限目:「学び続ける大人」の未来を考えよう

15:30-17:00
  • 聖心女子大学
  • 澤野 由紀子 [聖心女子大学文学部教育学科教授]
参加費
無料
定員
60名
参加対象
どなたでも

当日の持ち物
筆記用具
申し込み方法
上記受付期間中、WEBフォームより先着予約制で申し込みを受付いたします。
※1回のお申し込みにつき、1名様のご入場となりますのでご了承ください。同じ方が同じ授業に2回申し込みは出来ません。
【交通手段】当日、教室への交通手段は電車、バスなど公共機関をご利用下さい。近隣への配慮のため、車・バイク・自転車でのご来場はご遠慮願います。
【撮影等】会場での撮影、録音機器のお持込は固くお断りさせて頂きますので、ご了承ください。
※1:本授業は2018年9月1日(土)10時より先着受付です。
※2:定員に満たない場合やキャンセルが発生した場合は、2018年9月28日(金)10時まで先着順でお申し込みを受付いたします。お電話、メールでのキャンセル待ちの受付はしておりませんのでご了承ください。
※3:授業開始の15分前までに、食堂に設置する「シブヤ大学 総合受付」にて受付をお済ませください。15分前までに受付が済んでいない場合は自動キャンセルとさせていただき、当日席として解放しますので、時間に余裕を持ってお越しください。なお、受付から教室までは5分程度をみていただければと思います。受付時間は10:00〜です。
※4:当日、聖心女子大学では通常の講義や試験が行われる予定です。大声を出したり、シブヤ大学以外の教室へ入ることは、絶対にしないでください。キャンパス内を歩く際は、受付でお渡しする入場パスを必ず身につけてください。当日は警備を強化しており、パスを付けていない場合はお声がけさせていただくことがあります。ご協力お願い致します。
※5:託児(1歳以上の未就学児)をご希望の方は、お名前、申込された授業名、ご連絡先、お子様のお名前と年齢を明記の上、シブヤ大学事務局 までメール info@shibuya-univ.net にてご連絡ください。【託児の申込は9月16日(日)まで】

あなたが今、学びたいことはなんですか?
それを学ぶための場所はありますか? 

この授業ではスウェーデンの生涯学習の事例を通じ、「学び続ける大人」について考えます。
人生100年時代と言われる現代日本、平均寿命の向上で私たちが社会と関わり合う年数は増え、変化していく世の中に対応するよう求められています。人々は変化していく社会とのギャップを感じ、それを埋めるように学びを求めるようになっているのではないでしょうか。

日本政府は、リカレント教育という言葉で大人の学び直しを拡げようとしています。
リカレント教育でポイントになっていることは、仕事の役に立つ知識や経験を積むこと。
給料が上がったり、より条件の良い仕事に就いたりするための学習を勧めているのです。

しかし、長期雇用の前提がなかなか変化しない日本社会で、このような仕事のための学びが定着するでしょうか?
そもそも、私たちが求めている学びってそういうモノでしたっけ?
仕事には関係ないけれど、自分にとって必要な趣味や社会にとって大切な文化活動について知りたいと思った時の「学び」はこれからどうなっていくのでしょう。

スウェーデンでは、大人になってからも学びの機会を多く得ることができます。
フォークハイスクールという寮も完備した学校で、成人教育が行われています。
大人の学び直しができる制度が整っているのです。

各町にはスタディーサークルという市民が集まりがあり、公共機関から支援金をもらいながら、あるいは自分たちの資金で活動しています。スタディーサークルの活動内容は読書会やガーデニング、スポーツ、詩歌の制作など様々。主要な駅にはスタディーサークルのための施設があり、登録した市民なら誰でも学びの場所として利用できるのです。

当日は、聖心女子大学の澤野先生がスウェーデンの生涯学習と日本の現状について講義をします。
講義の後、グループワークを行い、みなさんで「学び続ける大人」について話し合います。

勉強する人のことをあらわす英単語"student"は、ラテン語の"studeo"が語源です。
"studeo"には「情熱・熱意をもつ」という意味があります。
私たちはこれから、どんなことに情熱を傾け、なにを学んでいくのか、
その学びを実現するためにはどんなことが必要なのか、澤野先生と一緒に考えましょう。


【授業の流れ】(予定)
・スウェーデンと日本の生涯教育についての講義
 講師:澤野 由紀子先生(聖心女子大学文学部教育学科教授)
・これからの「学び」についてのグループワーク
・ワークショップの講評
・クロージング/記念撮影

※ 授業後、アンケートのご記入にご協力をお願いいたします


【関連書籍】
『LIFE SHIFT―100年時代の人生戦略』 リンダ・グラットン アンドリュー・スコット (東洋経済新報社)
『みんなの教育:スウェーデンの「人を育てる」国家戦略』 川崎一彦・澤野由紀子・鈴木賢志・西浦和樹・アールベリエル松井久子 (ミツイパブリッシング)


(授業コーディネーター:田中佳祐)

先生

[ 聖心女子大学文学部教育学科教授 ]

澤野 由紀子

1960年、東京都出身。聖心女子大学文学部教育学科教授。
東京大学教育学研究科博士課程中退。文部省大臣官房調査統計企画課専門職員(外国調査係)、国立教育政策研究所生涯学習政策研究部総括研究官等を経て現職。
日本生涯教育学会会長、日本比較教育学会常任理事、文部科学省生涯学習政策局外国調査アドバイザー、品川区立豊葉の杜学園校区教育協働委員長、調布市総合政策策定推進委員、馬の博物館評議員等の社会的活動にも取り組んでいる。
近著に『みんなの教育:スウェーデンの「人を育てる」国家戦略』(ミツイパブリッシング)、『グローバル時代の市民形成』(岩波書店)、『海外の教育改革』(放送大学教育振興会)、『統合ヨーロッパの市民性教育』(名古屋大学出版会)、”Second International Handbook of Lifelong Learning”(Springer)等(いずれも共著書)。

https://www.u-sacred-heart.ac.jp/interview/ysawano.html

教室

聖心女子大学

<連絡先> シブヤ大学事務局
03-3479-4285(11:00〜18:00)
070-5563-8840(授業当日のみ)
info@shibuya-univ.net


聖心女子大学のキャンパスは広尾という東京の真ん中に位置する場所にあります。六本木・原宿・恵比寿など日本の先進文化の発信地とも言える場所に徒歩圏で、東京・新宿・渋谷・品川・上野・池袋といった、東京の全てのターミナル駅に30分圏内という抜群のフットワークです。聖心女子大学はワンキャンパスですので、全ての学生が四年間をこのキャンパスで過ごします。
広尾という場所は、有栖川宮記念公園や旧白金御料地といった都心とは思えない緑豊かな場所に隣接しており、かつ都立中央図書館や各国の大使館が点在するインターナショナルな雰囲気に包まれた知の中心地でもあります。
聖心女子大学のキャンパスは小高い丘の上に位置し、伸びやかな空間と、都心とは思えないほど四季折々の自然の移りかわりを感じさせる緑に囲まれています。一歩足を踏み入れると、先進的な建物群や設備と伝統を感じさせる建物群とが、美しいコントラストを見せてくれます。

所在地
東京都渋谷区広尾4-3-1
※授業内容や出欠、遅刻等についてのお問い合わせ、ご連絡はシブヤ大学事務局までお願いします。

・東京メトロ日比谷線「広尾駅」(2番「天現寺橋(聖心女子大学)方面」出口)下車  広尾商店街(散歩通り)を通り 約3分
・JR渋谷駅東口または恵比寿駅より都バス 「日赤医療センター前」行 終点「日赤医療センター前」下車 約3分
・JR品川駅より都バス「新宿駅西口」行 「広尾橋」下車 約4分
・JR目黒駅より都バス「千駄ヶ谷駅」、「新橋駅」行 「広尾橋」下車 約4分