3限目:「コミュニティとお金」の未来を考えよう
土
15:30-17:00
- 聖心女子大学
- 中村 真広 [株式会社ツクルバ 代表取締役 CCO/エグゼクティブ・プロデューサー]
- 参加費
- 無料
- 定員
- 30名
- 参加対象
- 「コミュニティ運営」や「場作り」に興味のある人、お金の新しい価値や可能性について考えたい人
- 当日の持ち物
- 筆記用具
- 申し込み方法
- 上記受付期間中、WEBフォームより先着予約制で申し込みを受付いたします。
※1回のお申し込みにつき、1名様のご入場となりますのでご了承ください。同じ方が同じ授業に2回申し込みは出来ません。 - 【交通手段】当日、教室への交通手段は電車、バスなど公共機関をご利用下さい。近隣への配慮のため、車・バイク・自転車でのご来場はご遠慮願います。
【撮影等】会場での撮影、録音機器のお持込は固くお断りさせて頂きますので、ご了承ください。 - ※1:本授業は2018年9月1日(土)10時より先着受付です。
※2:定員に満たない場合やキャンセルが発生した場合は、2018年9月28日(金)10時まで先着順でお申し込みを受付いたします。お電話、メールでのキャンセル待ちの受付はしておりませんのでご了承ください。
※3:授業開始の15分前までに、食堂に設置する「シブヤ大学 総合受付」にて受付をお済ませください。15分前までに受付が済んでいない場合は自動キャンセルとさせていただき、当日席として解放しますので、時間に余裕を持ってお越しください。なお、受付から教室までは5分程度をみていただければと思います。受付時間は10:00〜です。
※4:当日、聖心女子大学では通常の講義や試験が行われる予定です。大声を出したり、シブヤ大学以外の教室へ入ることは、絶対にしないでください。キャンパス内を歩く際は、受付でお渡しする入場パスを必ず身につけてください。当日は警備を強化しており、パスを付けていない場合はお声がけさせていただくことがあります。ご協力お願い致します。
※5:託児(1歳以上の未就学児)をご希望の方は、お名前、申込された授業名、ご連絡先、お子様のお名前と年齢を明記の上、シブヤ大学事務局 までメール info@shibuya-univ.net にてご連絡ください。【託児の申込は9月16日(日)まで】
突然ですが、この授業のテーマの一つは「お金」です。
投資や貯蓄のお話ではありません。市場経済の話でも、最近よく耳にするフィンテックや仮想通貨でもありません。そこは、シブヤ大学。他では聞けない、これからのお金のお話をしたいと思います。「え? お金の話って、他になにがあるの?」そんな疑問を持ってくれたあなたの「固定概念」を壊すところからこの授業はスタートします。
今回の先生、中村真広さんは、“場の発明を通じて欲しい未来をつくる。”をビジョンに、「コワーキングスペース(co-ba)」や「リノベーション住宅の流通プラットフォーム(cowcamo)」の開発・運営を行う、株式会社ツクルバの代表取締役。「場」に関する革新的な事業を次々と展開しながら業界をリードしている企業ではありますが、決して「お金」のプロフェッショナル集団ではなかったはず?
そもそも、お金の起源は人が狩猟や稲作をしながら暮らしていた時代にさかのぼります。その後、産業の発展と共に多様な価値が生まれ、人々の生活圏や経済圏が急速に広がるにつれ、「物々交換」から「金」へ、「金」から「硬貨・紙幣」へと、利便性を求めて、お金は次々と姿を変えていきました。戦後の高度経済成長からバブル崩壊を経て、私たちの多くは「お金を稼ぐこと・増やすこと」を意識するようになりました。銀行業務や株式の売買がオンライン化され、「クレジットカード」や「電子マネー」といったより利便性の高い「お金」が流通するようになった現代、その感覚は一層強くなったのかもしれません。
「なぜ、私たちはお金を必要とするのでしょうか?」「お金の役割・価値とはなんでしょうか?」
「コワーキングスペースを単純に事業化したかったのではありません。コミュニティを生み出したり、活性化させる場を作りたかったのです。」そう語ってくれた中村さんが今注目しているのが「コミュニティとお金」の関係。1つの例として、中村さんが訪れた相模原市・緑区(旧藤野町)では、「よろづ屋」というコミュニティ通貨が地域に密着しながら循環することで、次のような現象が次々と起こっているそうです。
・「助け合い」をキーワードに新旧の住人同士のつながりを活性化・見える化
・ リノベーション・パーマカルチャーといった「エコ経済」の創出
・趣味以上、仕事未満、地域と密着した「新しい働き方」へのチャレンジ
・在住アーティスト達との「街づくり」や「地域電力」といったユニークな取り組みの盛り上がり
「助け合い」の地域コミュニティを生み出し、新しい経済やカルチャーが次々と登場している街を目のあたりにして、中村さんはこれまでの価値の交換・保存とは異なった「お金の新しい可能性」を強く感じました。
国家や企業といった巨大なコミュニティがグローバルに広がり、その中で従来型の法定通貨がシームレスに便利に利用されていく一方、私たちの目の前ではNPO・サークル・コワーキング・シェアリング等、毎日の暮らしや地域に根差した「ゆるやかな結びつき」を持った多種多様でローカライズされた小さなコミュニティが沢山生まれています。では、こういったコミュニティにおいて「お金」はどのような「可能性」を持つのでしょうか。「よろづ屋」の例にヒントがある気がしませんか?
「エコノミー(economy)」の語源は、古代ギリシャ語の「Oikos (家・共同体)+ Nomos(法・ルール)」に由来しているそうです。つまりは、「身近な関係の人達がお互いに豊かに生きていくためのルール」のこと。そう考えると、場作りのプロである中村さんと一緒に「コミュニティ」という切り口から「お金の未来」について考えていくのはとても自然なことなのかも知れません。
新しいお金のカタチに気がついた時、「身近なコミュニティへの関わり方」や「今使っているお金に対する考え方」が変わってくるかも? シブヤ大学と一緒に、あらためて「コミュニティとお金」について考えてみませんか。
【授業の流れ】(予定)
・「お金」ってなんだろう?
・ 今、「コミュニティ」ではなにが起こっているのか?
・ 「藤野地域通貨 よろづ屋」の事例から見る、コミュニティとこれからのお金の役割と可能性
・ コミュニティコイン「KOU」とは
・ グループワーク(あなたならどう使う︖ 身近なコミュニティの課題を「お金」で解決︕︖)
・ クロージング/記念撮影
※ 授業後、アンケートのご記入にご協力をお願いいたします
(授業コーディネーター:奥住 健一)
投資や貯蓄のお話ではありません。市場経済の話でも、最近よく耳にするフィンテックや仮想通貨でもありません。そこは、シブヤ大学。他では聞けない、これからのお金のお話をしたいと思います。「え? お金の話って、他になにがあるの?」そんな疑問を持ってくれたあなたの「固定概念」を壊すところからこの授業はスタートします。
今回の先生、中村真広さんは、“場の発明を通じて欲しい未来をつくる。”をビジョンに、「コワーキングスペース(co-ba)」や「リノベーション住宅の流通プラットフォーム(cowcamo)」の開発・運営を行う、株式会社ツクルバの代表取締役。「場」に関する革新的な事業を次々と展開しながら業界をリードしている企業ではありますが、決して「お金」のプロフェッショナル集団ではなかったはず?
そもそも、お金の起源は人が狩猟や稲作をしながら暮らしていた時代にさかのぼります。その後、産業の発展と共に多様な価値が生まれ、人々の生活圏や経済圏が急速に広がるにつれ、「物々交換」から「金」へ、「金」から「硬貨・紙幣」へと、利便性を求めて、お金は次々と姿を変えていきました。戦後の高度経済成長からバブル崩壊を経て、私たちの多くは「お金を稼ぐこと・増やすこと」を意識するようになりました。銀行業務や株式の売買がオンライン化され、「クレジットカード」や「電子マネー」といったより利便性の高い「お金」が流通するようになった現代、その感覚は一層強くなったのかもしれません。
「なぜ、私たちはお金を必要とするのでしょうか?」「お金の役割・価値とはなんでしょうか?」
「コワーキングスペースを単純に事業化したかったのではありません。コミュニティを生み出したり、活性化させる場を作りたかったのです。」そう語ってくれた中村さんが今注目しているのが「コミュニティとお金」の関係。1つの例として、中村さんが訪れた相模原市・緑区(旧藤野町)では、「よろづ屋」というコミュニティ通貨が地域に密着しながら循環することで、次のような現象が次々と起こっているそうです。
・「助け合い」をキーワードに新旧の住人同士のつながりを活性化・見える化
・ リノベーション・パーマカルチャーといった「エコ経済」の創出
・趣味以上、仕事未満、地域と密着した「新しい働き方」へのチャレンジ
・在住アーティスト達との「街づくり」や「地域電力」といったユニークな取り組みの盛り上がり
「助け合い」の地域コミュニティを生み出し、新しい経済やカルチャーが次々と登場している街を目のあたりにして、中村さんはこれまでの価値の交換・保存とは異なった「お金の新しい可能性」を強く感じました。
国家や企業といった巨大なコミュニティがグローバルに広がり、その中で従来型の法定通貨がシームレスに便利に利用されていく一方、私たちの目の前ではNPO・サークル・コワーキング・シェアリング等、毎日の暮らしや地域に根差した「ゆるやかな結びつき」を持った多種多様でローカライズされた小さなコミュニティが沢山生まれています。では、こういったコミュニティにおいて「お金」はどのような「可能性」を持つのでしょうか。「よろづ屋」の例にヒントがある気がしませんか?
「エコノミー(economy)」の語源は、古代ギリシャ語の「Oikos (家・共同体)+ Nomos(法・ルール)」に由来しているそうです。つまりは、「身近な関係の人達がお互いに豊かに生きていくためのルール」のこと。そう考えると、場作りのプロである中村さんと一緒に「コミュニティ」という切り口から「お金の未来」について考えていくのはとても自然なことなのかも知れません。
新しいお金のカタチに気がついた時、「身近なコミュニティへの関わり方」や「今使っているお金に対する考え方」が変わってくるかも? シブヤ大学と一緒に、あらためて「コミュニティとお金」について考えてみませんか。
【授業の流れ】(予定)
・「お金」ってなんだろう?
・ 今、「コミュニティ」ではなにが起こっているのか?
・ 「藤野地域通貨 よろづ屋」の事例から見る、コミュニティとこれからのお金の役割と可能性
・ コミュニティコイン「KOU」とは
・ グループワーク(あなたならどう使う︖ 身近なコミュニティの課題を「お金」で解決︕︖)
・ クロージング/記念撮影
※ 授業後、アンケートのご記入にご協力をお願いいたします
(授業コーディネーター:奥住 健一)
先生
[ 株式会社ツクルバ 代表取締役 CCO/エグゼクティブ・プロデューサー ]
中村 真広
1984年生まれ。東京工業大学大学院建築学専攻修了。不動産ディベロッパー、ミュージアムデザイン事務所、環境系NPOを経て、2011年、実空間と情報空間を横断した場づくりを実践する、場の発明カンパニー「株式会社ツクルバ」を共同創業。デザイン・ビジネス・テクノロジーを掛け合わせた場のデザインを行っている。昭和女子大学非常勤講師。著書に「場のデザインを仕事にする」(学芸出版社/2017)。
http://tsukuruba.com
教室
聖心女子大学
<連絡先> シブヤ大学事務局
03-3479-4285(11:00〜18:00)
070-5563-8840(授業当日のみ)
info@shibuya-univ.net
聖心女子大学のキャンパスは広尾という東京の真ん中に位置する場所にあります。六本木・原宿・恵比寿など日本の先進文化の発信地とも言える場所に徒歩圏で、東京・新宿・渋谷・品川・上野・池袋といった、東京の全てのターミナル駅に30分圏内という抜群のフットワークです。聖心女子大学はワンキャンパスですので、全ての学生が四年間をこのキャンパスで過ごします。
広尾という場所は、有栖川宮記念公園や旧白金御料地といった都心とは思えない緑豊かな場所に隣接しており、かつ都立中央図書館や各国の大使館が点在するインターナショナルな雰囲気に包まれた知の中心地でもあります。
聖心女子大学のキャンパスは小高い丘の上に位置し、伸びやかな空間と、都心とは思えないほど四季折々の自然の移りかわりを感じさせる緑に囲まれています。一歩足を踏み入れると、先進的な建物群や設備と伝統を感じさせる建物群とが、美しいコントラストを見せてくれます。
- 所在地
- 東京都渋谷区広尾4-3-1
※授業内容や出欠、遅刻等についてのお問い合わせ、ご連絡はシブヤ大学事務局までお願いします。
・東京メトロ日比谷線「広尾駅」(2番「天現寺橋(聖心女子大学)方面」出口)下車 広尾商店街(散歩通り)を通り 約3分
・JR渋谷駅東口または恵比寿駅より都バス 「日赤医療センター前」行 終点「日赤医療センター前」下車 約3分
・JR品川駅より都バス「新宿駅西口」行 「広尾橋」下車 約4分
・JR目黒駅より都バス「千駄ヶ谷駅」、「新橋駅」行 「広尾橋」下車 約4分