シブヤ大学

「病は市に出せ」(3月活動報告)


「よのなか」ゼミ、今月からブログでの発信を始めます♪
ゼミについての詳細は
活動説明と参加方法」をお読みください。

3月の活動報告

3月も読書会形式でゼミを行いました。
ホストは授業コーディネーターのしんちゃん。
読んだテキストは
岡檀『生き心地の良い町』、講談社、2013年、pp.71-82

ざっと要約すると、
徳島県の海部町というところでは「病は市に出せ」という言葉がある。悩みや心配事やうまくいっていないこと諸々あれば、口に出そう。口に出せば周りの人が助けてくれるよ。って内容。そういう文化があるおかげか、海部町は「うつ病」に対してもあけっぴろげなのだそう。

ディスカッションで出た問いは以下の通り。
1. A町(本書に登場する町。海部町と似た条件の町で比較対象にされている)で「病は市に出せ」な状況にするにはどうしたらいいのだろう。
2. 心の病を重度にしないためには・・・?
3. 海部町とA町、何が違うのか
4. なぜうつに偏見があるのか。
5. うつに対する偏見って?
6. 互の弱いところを晒しあう場所をどう作ればいいのか。

本書の内容から広がって、身近な家族や同僚の「うつ」について、参加者が実体験を語り合いました。
話がリアル。身近。具体的。「俺も欝になるかも」という当事者性。
対話が生まれる問いは身近だからこそ生まれる。
いわば、自分に置き換えられる問い。
自分自身もなるかもしれないし、自分の身近な人がなるかもしれない。おきえたり、おきていたり。
議論が盛り上がったのはそうした理由があったからだと考えられます。
良い問いの一つの条件ですね。

さて、次回は
4月26日(土)10:30~12:30の開催になります!
場所は変わらずシブヤ大学の事務所です♪
ご興味ある方は、ゼミ長までお気軽にご連絡くださいねー(^^)