授業レポート

2018/2/8 UP

多忙すぎる水かけ祭りでミャンマー人は何を食べるのか?

皆さんはミャンマーとお聞きして何を思い浮かべますか?

行った事の無い人にとっては
「水かけ祭り?」、「多忙すぎる?」そして「何を食べるの?」と
ハテナだらけになってしまいそうです。


今回の食べるゼミはミャンマー出身のレオンさんと一緒に
料理を通してミャンマーの文化を学ぶ授業を開催しました。


まずはレオンさんからミャンマーについてのお話を。

レオンさんは長年日本に住まわれていて、
日本とミャンマーを繋ぐ仕事も多くされています。

お話の中では、私たち日本人にとって新鮮に感じるミャンマーの話題が沢山出てきました。


例えば、ミャンマーの料理では
「おもてなしをするときは料理に油がたくさん入れられる=油の多さはステータス」
という考えがあるんだそうです。

でもそれは彼らにとっては当たり前で、
レオンさんは日本に来たときに日本の料理がとても甘く感じた時の感覚に近いとおっしゃっていました。


曰く、
「日本料理は砂糖を良く入れる甘い料理なのに、日本の人はそれを甘いと思わない。
それと同じ様にミャンマーの料理は油を多く使う特徴が有るけど、ミャンマーの人たちは特別に思わない」

それくらい当たり前の事なんですね。


そうそう、他にもミャンマーにはラペという食べられるお茶の葉なんかも有るらしいですよ!
なんだか親近感が湧きますね。


さて、水かけ祭りについて。
これはミャンマーのお正月に「昨年の悪いことは水に流しましょう」として行われる風習です。

しかも水かけは一日中続くという、なんともハード、いやいや忙しいお祭りなんです。

となるとご飯もそれに合わせた形で作られるから、
お正月にはすぐに食べられてエネルギー源になる食べ物が中心になるんですね。


食べ物の話だけでも、ミャンマーの人たちの暮らしが少し見えてきました。




後半はお待たせの料理の時間。

メニューは、
・魚のカレー〈ンガーヒン)
・厚揚げの和え物〈ペーピャートゥ)
・野菜炒め〈アジュエッチュー〉
・スープ〈ヒンガー〉
・お茶葉の和え物〈ラペットゥ〉
・白玉のデザート(モンローイェポー)

ミャンマーの家庭でおばあちゃん達がいつも作ってくれるものに近いラインナップを用意して頂きました。

この中では、白玉のデザートは白玉の中に砂糖の塊が入っていて、それがお正月の食べ物になっているそうです。

実際の調理の時間は、
キャベツを良く使う、とか、
油の他にニンニクも多め、とか、
ナンプラーと他の調味料の加減はこれくらい、等、
色んな情報が感覚的に伝わる時間となりました。



それと生徒さんたちで調理をする時間になると、
皆さんがずっと活き活きと手を動かしていたんですね。

調理の音と会話で賑やかになった教室の雰囲気はステキな一体感がありました。
そして何より美味しそうな香りが室内に広がって...惚

そして完成!



実際に食べてみると、辛さや酸っぱさが
バランス良く組み合わされているのが良く分かります。

それらがどれもタイ米と相性良く絡みますし、
それぞれの料理を行き来してると味が様々と変化します。

だからこそいつでも何度でも食べられそうと思いましたし、
だからこそ家庭の味なんだろうなぁ、と。



海外の料理を飲食店で食べるのももちろん楽しいですけど、
本当の手料理を食べさせてもらう事はまた違う喜びが有るんだと感じた授業でした。

プロからの料理を美味しさで楽しむとしたら、
その国の人から振舞われる料理にはまた違う角度での味わいがあるのではないでしょうか。


いつか私たちがが日本の料理を世界の人に振る舞う時が来ても楽しいのかもしれませんね。




(レポート:山路祐一郎、写真:中村隆)