シブヤ大学

授業レポート

2018/1/9 UP

タイのおふくろの味は屋台

「世界を食べるゼミ」の第6回目は「おふくろの味は屋台?」をテーマにタイの屋台事情について授業を行いました。

これまで過去5回の授業では、各国のおふくろの味を教えてもらってきたのですが、果たして屋台がたくさんある国でもおふくろの味があるのだろうか?というところから授業づくりが始まりました。

今回の講師は、下関崇子さんが先生です。ムエタイを極めるためタイに渡り、タイ人のだんなさまとご結婚され、6年過ごしたタイでの生活を通じて覚えたリアルなタイ料理を教えていただきます。

最初にタイの屋台事情について、普段の暮らし方も一緒に教えていただきました。結論としては、なんとおふくろの味はタイにはありません!地方ではおうちでつくる家も多いそうなのですが、バンコクなどの都会では、いたるところに屋台があり買って帰るおうちがほとんどなのだそうです。また、屋台といってもいろいろあって、おかず専門店や果物専門店など、種類別に屋台があるとのこと。

まちなかにたくさんの屋台があふれていますが、混んでる屋台は美味しいことが多いそうです。そこは日本も同じですね。日本人がタイに行ったときには、ショッピングセンターのフードコートに行くというのも買いやすい屋台料理としてはおすすめだそうです。“お寿司”の屋台も紹介していただきましたが、日本のものよりかなり原色な色使いでタイ寿司になっていました。

レクチャーの後の調理実習では、カボチャの玉子とじ→インスタントラーメンのヤム→豚肉のレッドカレー炒めの順に作っていきました。どれも作り方は本当に簡単です。じっくり煮込んだりする料理はほとんどなくて、パパっと作れてしまうあたり南国な感じがしました。

材料は日本でも手に入りやすいものばかりで、どうして日本の料理でこの組み合わせのものがないのだろうというくらいほっとする味で美味しかったです。なお、タイでは辛いもの、酸っぱいもの、甘いものでその日のメニューを決めるそう。今回も先生にはこの組み合わせでメニューを選んでいただいていたので、エンドレスでお箸が進みます。

食事をしながら最後の質問タイムとなりました。生徒のみなさんからいつくか質問をいただきましたが、私もちょっと気になっていた先生のパクチーの発音。タイ料理にパクチーは欠かせませんが、先生のイントネーションは日本で普段聞きなれたものとはどうも違うようで、生徒さんから質問が上がりました。文章で表現するのは難しいのですが、ちょっと違って平坦な感じです。現地の発音とのことなので、この言い方を覚えてタイに行くだけでも、もっと現地になじめるかもしれませんね。レッドカレーペーストは1年持つそうなので、まずは冷蔵庫に常備することから始めたいと思います。

日本からも近くて都内にはタイ料理屋も珍しくないので、知ったつもりでいたタイでしたが、まだまだ知らないことばかり。本当に勉強になりました。

(レポート:濱本智子、写真:清水佑華)