授業レポート

2017/12/15 UP

シブヤ再発見ツアーズ


◼︎オリエンテーション
2017年9月21日、シブヤ大学11周年記念授業「シブヤ再発見ツアーズ」が開催されました。
当日、集まった方は受付をした後、順に11個の机に別れて座っていきます。
ここでは、まだ自分がどのツアーに出かけるかはわかりません。


授業のはじめに、今回の「シブヤ再発見ツアーズ」についてアナウンスがありました。



”シブヤ大学は、これまで10年に渡って渋谷の街をキャンパスに見立てて授業を行ってきました。
今日は、どこか一箇所の教室に集まって授業を受けるのではなく、
11個の目線で一斉に渋谷の街に出かけるツアー形式の授業をつくりました。
一人で歩く時にはただの街並みかもしれませんが、ガイド役と一緒に歩くと、
きっと違う発見があると思います。

それぞれのツアーで見つけた発見は、もう一度戻ってみんなで共有します。
スクランブル交差点やセンター街のイメージが色濃い渋谷の街ですが、
今日の授業では、11個の街の目線から渋谷を発見できると思います”


シブヤ再発見ツアーズでは、特別ゲストとして雑誌『散歩の達人』の元編集長の山口さんをお迎えしました。過去、『散歩の達人』の中で渋谷特集号も担当されています。



ここから、各ツアーのコーディネーターからツアー紹介が始まります。
それぞれ座っている机に割り振られた番号順に、発表されていきます。
「芸妓」「歴史」「神話」「岡本太郎」「居場所」「異国」「下町」・・・
11個のツアー紹介の中からは、渋谷のイメージにはなかなかないキーワードも飛び出しました。





各ツアーごとに集まり、それぞれが出かけるための地図、そしてワークシートが配布されました。
この街歩きスタイルの本授業には、特製のフラッグも各チームごとに持って出かけます。
「3時間後の16時30分に集合です」と声をかけると、すぐに出かけるチーム、自己紹介を始めるチーム、ツアーに向けてホワイトボードを使った座学が始まるチーム、それぞれが動き出しました。





さぁ、それぞれのツアーの目線で街に出かけると、渋谷の街で何が発見できるでしょうか?


◼︎ツアー後の振り返り
3時間のツアー後、もう一度ヒカリエへ。それぞれで過ごした3時間が表情に出ている気がします。


早速、各ツアーごとにどんな発見があったかをA1のマップに書き出していきます。
吹き出しシートに張り出すと、同じ話を聞いていても違う発見があることがわかります。










ツアーで知った発見を一覧化しながら、その後に控えたツアーごとの発表に向けて「紹介したい写真3つ」「ツアーを表す#ハッシュタグ」を考えていきました。












ここから、「シブヤ再発見ツアーズ」それぞれのツアーの発表がはじまりました。

1.文化を歩く
かつて渋谷にあった花街。歓楽街にある「街」の風情を知るツアー!

ガイド役:喜利家鈴子さん
ツアーコーディネーター:佐藤隆俊

円山町を和装の鈴子姐さんと歩き、最後は茶屋「藤むら」で乾杯したという文化を歩くチーム。
女性が和装で歩くのがちょうど良いように段差が低くなっている階段「女坂」、
円山町でみつけた京都のような光景、などを発表したチームのハッシュタグは、”はんなり”でした。


2.「駅まちをあるく」
渋谷の街と街をつなぐ電車、駅の視点で歩くツアー!

ガイド役:コノハナさん
ツアーコーディネーター:鈴木タケル

渋谷、原宿、代々木八幡と回った駅まちを歩くチーム。
ハチ公前の出口は8番、明治神宮前の境内の曲がり角は末広がりを願って88度、そして代々木八幡、と、発見を振り返るとすべて”8つながり”、ということでハッシュタグは”ハチ”でした。


3.「伝説を歩く」
渋谷の街に眠る、伝説・神社を巡るツアー!

ガイド役:安藤大海さん
ツアーコーディネーター:高橋祥子さん

金王八幡では、宮司さんにお話を聞けたそう。富士見坂は実際昔は富士山が見えた、など
地名に残る由来について聞きながら歩きました。宮益御嶽神社には全国にも珍しい狼像の狛犬が。
偶然、花街の中心だった「弘法湯」の子孫である佐藤さんにお話を聞けた・・・!
街にはたくさんの語り部がいる、ハッシュタグは”#渋谷の語り部”でした。


4.「時空を超えて歩く」
渋谷って昔はどうだった!?過去から現在までの歴史を学ぶツアー!

ガイド役:山田剛さん
ツアーコーディネーター:松井健二さん

空間×歴史から渋谷を見た、という時空を超えて歩くチーム。
ケーブルカーが走っていたり、代々木公園にはオリンピックの宿舎が残っていたり、
キャットストリートの下には渋谷川が流れていたり...歴史の上に文化が残っている、そんな気づきを発表してくれました。ハッシュタグは、”横に歩いて縦に見よう!”


5.「インバウンド目線で歩く」
訪日外国人目線になって、原宿の街で思いっきり観光して歩くツアー!

ガイド役:マーク陽子さん
ツアーコーディネーター:まあささん

外国人目線で渋谷〜原宿を歩いて撮影された写真は、これ渋谷なの?と思うものも。服屋なのにけん玉が置いてあるDECADEには、わざわざ外国人がけん玉を買いにくるそう。
「表参道にあるオリエンタルバザーやキデイランドの歴史は古く、GHQが建設した米軍の宿舎ワシントンハイツ(現:代々木公園一帯)の住人向けにお店をはじめた」という話には、時空を超えて歩くチームとのつながりも。ハッシュタグは、”インスタ映え”!


6.「下町を歩く」
実は下町!?な魅力あふれる街を恵比寿住民を訪ねながら体験するツアー!

ツアーコーディネーター:伊藤扶美子さん

恵比寿に通う中で見つけた・知ったという小さなギャラリーや駄菓子屋さんなど、ひとりで歩いても巡り合わないような地元目線での言葉がたくさん聞こえました、最後は、喫茶室としでみんなでビールを飲んで仲良くなったそう。ハッシュタグは、”#love beer”でした!


7.「居場所を歩く」
自分や誰かにとっての街の中での「居場所」を訪問するツアー!

ツアーコーディネーター:青木優莉さん
ハッシュタグ:#渋谷だけど村

個人の方の思いで始められた2つの食堂を歩いた居場所を歩くチーム。
ことり食堂を考えたとき、こんなお店にしたいと思ったのが「ガイラ」でした。
2つのお店を見て、どちらも店主自身が楽しんで、気張らない空間に人が集まっているのが印象的だったと発表がありました。実際に店の近くに住んで、生活を送っているお二人から共通して聞かれた言葉が「ここは村みたいなの」という言葉でした。ハッシュタグは、”#渋谷だけど村”!


8.「異国を歩く」
渋谷にいながらでも、まるで異国を歩くような体験ができちゃうツアー!

ツアーコーディネーター:一藤英恵さん
ハッシュタグ:#シブヤ中東旅行

発表時に映った写真はいきなり象形文字が書いてあるお店の看板から。
デリショップうちむらで中東料理を食べ、モスクへ。祈る方角は遠く離れたメッカの方角を指しているといます。実際にモスク内の動画なども見せていただき、一気にヒカリエが異国に!
ハッシュタグは、”#シブヤ中東旅行”でした。


9.「けやき建築を歩く」
街はそのまま建築博物館!?建築目線で歩くツアー!

ガイド役:塩田伸一さん
ツアーコーディネーター:濱本智子さん、菅井玲奈さん
ハッシュタグ:#けやき建築

表参道は生きる建築博物館!それぞれ有名建築家が建てる際には、表参道の街並みであるケヤキとどう整合性をとるか、を考え、コンセプトに組み込んでいるそう。表参道ヒルズは、1Fからすべてスロープでつながっており、歩いてすべてを回れる広場と考えているそう。言われて体験できることも、また建築博物館の魅力ですよね。ハッシュタグは、”#けやき建築”!


10.「岡本太郎を歩く」
じつはあちこちに!?街にある岡本太郎の作品を学芸員さんと巡るツアー!

ガイド役:木下紗耶子さん
ツアーコーディネーター:中園拍扶紀さん
ハッシュタグ:#多彩な太郎と

じつは、渋谷の街には岡本太郎の作品があちこちにあるんです。南青山にある岡本太郎美術館は、実際にアトリエも公開され、ピアノ、作品などから岡本太郎の暮らしを想像することができます。明日への神話は作品保存のため、年に一度夜中に埃取りが実施されるそう。ハッシュタグは”#多彩な太郎と”


11.「表参道ローカルを歩く」
住むほどに愛情がふえていく。地元民と暮らしに寄り添う道を歩くツアー!

ガイド役&ツアーコーディネーター:遠藤香さん
ハッシュタグ:#愛と創










ゲストの山口さんが選んだベスト発見は、「渋谷の街にまつわるはち(8)」を見つけた、チーム駅まちを歩くの皆さんでした!

11個の目線で歩いたツアー、出てきたハッシュタグを一覧にしてみると、
また違う渋谷の街が見えてくるかもしれません。
#はんなり #ハチ #渋谷の語り部 #横に歩いて縦を見よう!#インスタ映え #lovebeer
#渋谷だけど村 #シブヤ中東旅行 #けやき建築 #多彩な太郎と #愛と創



◼︎Google Map URL
今回のそれぞれのツアールートと写真を地図に落とし込んでみました。
キャプションをみながら、ぜひツアー内容を再体験してみてください!

その1:https://drive.google.com/open?id=1CmiKpCa_ktf33MFAcaOv-vmigmA&usp=sharing
その2:https://drive.google.com/open?id=1TXxr0m5y5ieVe6-lhobtCg3nFGA&usp=sharing