シブヤ大学

授業レポート

2017/7/28 UP

暮らそう、音楽と -1日限りの音楽隊をつくろう-


第4回の「cocoti SHIBUYA」とのコラボ授業は、
Silly Monkeyのお二人、けんもちさん、ちなつさんを講師にお迎えして、
cocoti SHIBUYA6Fにあるヤマハミュージック ミュージックアベニュー渋谷店で実施しました。



事前に、自分の持っている楽器をぜひ持ってきてみんなで演奏しましょうとご案内していたこともあり、
多くの生徒さんが楽器を持って集まってきてくれました。


授業は、シブヤ大学スタッフからの授業の流れを説明した後、まず最初にけんもちさんから、
Silly Monkey結成のきっかけと思いについてお話しいただきました。



会社に勤務して仕事されていたけんもちさんが、
仕事も暮らしも自分の意思で「自由」にしたいと思うようになったこと、
好きな音楽で身近な誰かを喜ばせられると気がついて、そのことにやりがいを感じて、
Silly Monkeyの活動が続いているそうです。

最初の作品は、プラ板にURLをつけて配ったそう!

「仕事」として音楽をすることで、他の人がやっていない自分だけの音楽を自信を持ってでき、
会社員時代には得られなかった貢献感を感じることができたとのこと。

生徒のみなさんも、けんもちさんのお話に聞き入っていました。



続いて、ちなつさんのお話を、演奏をはさみながら伺いました。

活動を始めるまでは、普通に仕事をしていて、
自分が音楽を仕事にことになるとは思っていなかったそうですが、
表現することは大事にしてきた気がするとおっしゃっていました。



そして、ちなつさんに2曲、歌っていただきました。

『雨の日のうた』、行きつけ喫茶店を歌った『秘密のナポリタン』。
どちらも、その場に居合わせたように風景が伝わって、
音楽で暮らしを表現する、Silliy Monkeyのお二人の考えがとてもよく伝わりました。


お二人からは、

「音楽も暮らしも、みなさんが一歩『自由』になること」を考えましょう 

というメッセージをいただいて、いよいよ後半の、1日だけのセッション になります。



セッションは、生徒さんが持ってきた自分の楽器のほか、
ヤマハミュージックのお店でご用意いただいたタンバリンやカスタネットなど、
みなさんが自分を表現できると思う楽器を思い思いに手にして、セッションスタートです。

演奏の曲目は「赤とんぼ」。
誰もが知っているこの童謡で、
今日の授業に集まった生徒さんが一人一人自分を表現しながら、アレンジして演奏。



1回目のセッション。
歌詞の情景を思い浮かべながら、好きなところで好きなように音を出します。
カラスの鳴き声、お寺の鐘の音。。

1回目から、いま初めて出会った人たちで演奏したとは思えないくらいの素晴らしい出来でした。
けんもちさん、ちなつさんもびっくり。


今度はここを打楽器だけにしてみよう、ここはバイオリンのソロにしてみよう、など
話しながらアレンジを変えて、2回目のセッション。

2回目は、1回目とはまた違った演奏になりました。
演奏するごとに新しい音楽になるのが、この1日限りのセッションの楽しいところです。
そして演奏している皆さんの表情の楽しそうなこと。

2回やって、自分がどう演奏したいのか、全体の中で自分が出せるのかがわかってきました。


少しパートの合わせをしながらイメージをつかんで、最後のセッション。
みんなのいろいろな楽器と声で、自由ながら調和がとれた、素晴らしい演奏になりました。

終わった後は全員が、自分たちが作り上げた音楽をできた楽しさと充実感でいっぱいでした。

授業が終わって、記念の集合写真を取って、生徒さんが帰るときには、
音楽で表現する、暮らしの中に音楽があるという楽しみを、
ほんの2時間の授業の中で参加した生徒さんの誰もが感じられたことが一人一人からにじみ出ていました。



cocotiのお店を教室に、また次回の企画が楽しみです。



(レポート:姫野洋平、写真:箕田真衣)